冤罪国家日本

会員番号4655 佐藤裕一 投稿日:2010/10/18 23:32

 会員番号4655の佐藤裕一です。

 執行停止申し立て却下か。こんな時ばかり迅速なことだ。

 

小沢氏の執行停止申し立て却下 強制起訴議決で東京地裁 – 47NEWS(よんななニュース)
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101801000750.html

 

 このネット記事に「決定に先立ち、国側は「刑事司法の中で争うべきだ」として却下を求め、地裁に意見書を提出」とある。「国側」って一体誰だ?

 適切に集められた有罪に足る証拠が完全に揃っているか、その前に不法捜査などの違法行為が無かったか、更にその前に刑事訴訟手続きにおいて一切の瑕疵も認められないかどうか。全てが合法で通過してやっと裁判になり、はじめて有罪かそうでなければ無罪か、有罪ならば量刑は、という話になる。それが「刑事司法」の精神じゃないのか。「近代刑事司法」じゃなくて「前近代刑事司法」の精神に則っているのか。

 デュー・プロセス・オブ・ローはどうなった、元々なかったのか、ロッキード暗黒裁判以来消滅したのか。あまり好きな表現じゃないが、小室直樹先生が草葉の陰で嘆いているであろう。田中角栄擁護論の展開からさき、あれだけずっと頑張って懸命に唱えても、日本人は一向に気付く様子なし、聞く耳持たず、それこそが日本の危機なのだと。

 これから行政訴訟が別にあるのか詳しく分からないが、どうせ例のごとく「訴えの利益が無い」とか何とか言ってよこすんだろう、目に見えていて実につまらない。どんどん日本人が裁判所の無力さを知っていくことだけが良いことだ。

 現状がいかに悲惨であるか、もっともっと実態が露呈し判明していって、広く知れ渡っていくべきだ。まだまだ日本人の多くが裁判所に幻想や希望を抱いている。暴露と幻滅度合い、失望度合いが足りないのだ、これだけ無残でも。

 その裁判所の上に居る法務検察の思い上がり、横暴、不適切な尋問、不当捜査の横行。それを漫然と認め続ける裁判所とマスコミ、検察を審査するはずが被告を審査している検察審査会(横審とどっこいどっこい)、そして無関心な国民と政治家が更なる冤罪被害者を見逃し続ける。

 国民の代表が理不尽な暗黒裁判を受ける国家の未来は暗い。暗黒国家の国名が日本、日の本など悪い冗談である……と思ったが、「暗」という漢字には「日」が二個あるな。二本の日。

 そういえば毎年恒例の、今年の漢字という企画がある。12月12日が漢字の日なんだそうだ。その年を象徴するような一文字の漢字が選ばれて坊主が書いてみせる。2009年は「新」だった。今年2010年はどうなるか、という予想が既にあるわけだ。暑い夏が続いたから「暑」、異常気象の「異」などの候補が挙げられている。そうすると晴れた天気が続いたから「暗」は無理だな。

 私としては「歪」もしくは「官」かな。歪んだ官僚主権国家であるということを、国民に見せ付けたという意味で。今に始まったわけじゃないが、ちょど首相も「菅」さんだから。もしくは検察の「検」か。しかし主催者がどんな基準で選考しているのか知らないが、そんな勇気は到底ないだろうね。領土の「領」とか、チリ落盤事故奇跡の救出の「救」とかもあるかな、順当なところでつまらんが。

 私が1つに絞るとしたら「冤」にする。「免」ではない。冤罪と免罪とでは天と地ほども違う。冤罪地獄の上に官僚天国が成り立っている。

 

今年の漢字 – wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/今年の漢字

 

 ついでに今年の四字熟語を1つ選べと言われたら「針小棒大」にする。