リビア:無差別攻撃と「見せしめ火刑」(動画) 【閲覧注意】

会員番号4655 佐藤裕一 投稿日:2011/02/23 09:00

 会員番号4655の佐藤裕一です。

 惨たらしい……。偉大なる最高指導者カダフィ大佐さん、40以上もかけて作りたかったあんたの理想の国って、こんなもんなの。

 

リビア:無差別攻撃と「見せしめ火刑」(動画) WIRED VISION
http://wiredvision.jp/news/201102/2011022223.html

 

 阿修羅掲示板から転載貼り付け致します。

 

(佐藤裕一による転載貼り付け始め)

リビア情勢の不思議
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/466.html
投稿者 taked4700 日時 2011 年 2 月 23 日 05:52:36: 9XFNe/BiX575U

リビア情勢の不思議

 リビア情勢は明らかにただの市民革命ではない。リビアの失業率が30%だと言う報道があるが、その情報もとはCIAで、リビア国内の報道機関の数値では20%そこそこだ。リビアは北部アフリカでは最も豊かな国で、教育や医療の無償化もかなりの程度まで進んでいた。

ウィキペディアの「リビア」よりの引用:
教育
6歳から15歳までの初等教育と前期中等教育が無償の義務教育期間となっており、その後3年間の後期中等教育を経て高等教育への道が開ける。義務教育に限らず、国公立の学校の学費は無償である。2003年の15歳以上の人口の識字率は82.6% である[2]。
主な高等教育機関としてはガル・ユーニス大学(1955年)やアル・ファテフ大学(1957年)などが挙げられる。
以上引用終わり。

http://twitter.com/shamilsh より引用:
リビアはアフリカで最も裕福な国といってもいい。国民一人当たりGDPはエジプトの8倍。教育は大学まで無料。医療も住居も無料。それでも、失業率は30パーセント。政治的自由は皆無。リビアの革命は奇矯な革命思想の押しつけと不自由への不満の爆発かな? 1:27 PM Feb 19th TweetDeckから
以上引用終わり。

上のツイッターは常岡浩介という結構有名なジャーナリストという戦場カメラマンの方のもの。

 今回、かなり大規模に政府側は抑え込みにかかっていて、武力も使っている。しかし、それでも抑え込みがなかなかできないのは、明らかに市民革命ではない、組織的な力が働いている。

 people’s power と言うのは、例えばフィリピンではたびたび言われていて、それによる政権交代も起こったが、実質的な支配構造は全く変わらなかった。

 一般市民が単に生活不満から反体制活動をするというのはほとんど効果がない。反体制運動をしているのは元々古くからある政党が母体になったり、宗教組織が母体になっている。こういったもの以外はほぼ確実に外国勢力により作られた傀儡団体だ。

 もう一つ疑問がある。それは、NHKが特に目立つのだが、リビアの状況を「民主化」の運動だと評価することだ。リビアの場合、一般市民の不満はほぼ政治的自由だけであるはずで、そういったことを全く報道しないで単に「民主化」が進んでいると評価するのは余りに不自然だ。

 第二次世界大戦時と比べて、現在は高度に貨幣経済が発達しているから、日常生活の中で、一般市民が富がどこからどこへ移動しているのかを実感する機会があまりない。その典型が日本であり、銀行の信用創造によって、上は政治家から官僚、マスコミ関係者から下は一般市民に至るまで、今の生活がただただ過去の富の食いつぶしであることを実感していない。そして、企業活動によって実質的に新たに生み出された富はどんどん海外へ吸い出されている。こういった隠された富の移動は一般市民にはとても分かりにくいもので、サブプライムローン組込証券を使ったアメリカ資本家階級による世界の富の横取りは、各国政府や世界中のマスコミを巻き込み、その正体を隠すことにほぼ成功している。

 つまり、毛沢東やホーチミン、チェ・ゲバラの時代は資本家による搾取が露骨で一般市民はその意味を理解しやすかった。キューバでつい最近までカストロ政権が維持できたのは、アメリカを隣国として持ち、アメリカによる富の吸出しの記憶を一般市民が記憶していたからだろう。毛沢東やホーチミン、チェ・ゲバラはそういった一般市民の搾取された記憶・体験を組織化することによって、彼らのある意味苛烈な独裁政権を維持できた。特にホーチミンによるベトナム戦争でのベトナム一般市民やベトコン戦士の犠牲の大きさは瞠目に値するもので、なぜあれだけの犠牲を市民が引き受けたのか、それをどうやってホーチミンがやれたのか、ただただ驚くしかない。

 リビアをはじめとした中東諸国の一般市民が、一見民主化されたアメリカやロシアそして日本社会が実質的にどれほど階層化された社会か、それを理解しているようには見えない。確かに言論の自由は一見確保されているのがアメリカや日本だが、実質的には世論コントロールがカダフィ政権下のリビア以上に徹底していることに気が付いてはいないだろう。

 リビアでは軍や警察の一部がカダフィ体制からの離反を始めていると言う。しかし、軍や警察はカダフィ体制下でかなり優遇されていたはずだ。彼らが実質的に生活に不満を持っていたはずがない。多分、かなり巨額なわいろによって買収され、裏切りを勧められていたはずだ。

 もしリビアで市民革命が成功するなら、サウジアラビアでも同様な動きが出るだろう。そうして、絶対政権が崩壊するが、その後の政体が外見だけ民主化され、実質は苛烈な資本主義になるのではないかと危惧している。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<362>>  

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コメント
01. 2011年2月23日 07:33:22: ibwFfuuFfU
見事な分析だ。座布団30枚!!
特に

第二次世界大戦時と比べて、現在は高度に貨幣経済が発達しているから、日常生活の中で、一般市民が富がどこからどこへ移動しているのかを実感する機会があまりない。その典型が日本であり、銀行の信用創造によって、上は政治家から官僚、マスコミ関係者から下は一般市民に至るまで、今の生活がただただ過去の富の食いつぶしであることを実感していない。そして、企業活動によって実質的に新たに生み出された富はどんどん海外へ吸い出されている。こういった隠された富の移動は一般市民にはとても分かりにくいもので、サブプライムローン組込証券を使ったアメリカ資本家階級による世界の富の横取りは、各国政府や世界中のマスコミを巻き込み、その正体を隠すことにほぼ成功している。
——————————-

は100%同感

(佐藤裕一による転載貼り付け終わり)

 

(佐藤裕一による転載貼り付け始め)

<リビアでの虐殺をストップさせよう!> リビア大使館へ抗議を行います!
http://www.asyura2.com/11/senkyo108/msg/289.html
投稿者 遠山の金さん 日時 2011 年 2 月 22 日 10:29:14: psj3IN/xK7JbA

リビアのトリポリで大量の市民が軍隊によって虐殺されました。
外電では1日に250名以上の方がなくなっています。

在日のリビア人、リビア人2世の方を中心に以下の通り
リビアの大使館へ抗議を行います。
お時間が合う方は、ご参集ください。

日付:2月23日(水)1600-1700
場所:東京のリビア人民局(大使館)前
地図:http://www.doko.jp/search/shop/sc70324367/#mapBlock
最寄駅:東急東横線代官山駅

※大手メディアを含むプレスへの取材依頼を行います。
※デモの許可は昨日下りていますが、
 状況が状況なので、くれぐれもご注意下さい。
目的がリビアへの抗議なので、今回は当局からの妨害などはないと思いますが、
 映りたくない方は、マスク、帽子の着用をお勧めします。

※参加できない方は、以下の箇所に状況改善を訴えてください。
リビア人民局 03-3477-0701
首相官邸 https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
外務省  http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html

主催者:ツイッターアカウント @libyanintokyo  

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コメント
01. 2011年2月22日 13:52:14: e4pDRqyikM
リビアで起きている暴挙は断じて許せません。
何かしら協力できればと思います。
大使館近隣ですが、
先ほどすでに大使館正門前に10人ほどの報道陣が集まっていました。
メディアにのれば平日で少人数でもかなり効果があると思います。

またひとつ情報ですが、大使館正門前の道路は公道ではなく
大使館の私道となっています。
もしかしたらこれをかざして取材やデモをさせない可能性もあります。
以前から近隣では強硬な姿勢や周囲住民の感情を無視した横暴がしばしば行われていますので。

02. 2011年2月22日 16:28:42: nMrDZcMHr2
貴重な情報ありがとうございます。
主催者へ伝えます。

(佐藤裕一による転載貼り付け終わり)

 

(佐藤裕一による転載貼り付け始め)

カダフィ政権離反の外交官が続出、リビア在外公館など AFP
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/455.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 2 月 22 日 17:35:54: mY9T/8MdR98ug

http://www.afpbb.com/article/politics/2786763/6851570

【2月22日 AFP】各国にある大使館や国際機関に駐在するリビアの外交官らがムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の独裁政権から離反する意向を相次いで表明している。

 在オーストラリアのリビア大使館は22日、カダフィ政権との関係を断ち切ったと報じられた。全国紙オーストラリアン(Australian)によると、リビアの駐豪大使が同日午前、オーストラリア政府高官と会見した。在豪リビア大使館関係者の談話は得られていないが、同大使館の文化参事官は同紙に、「われわれはもはやリビア政権ではなく、リビアの人民を代表する」と語った。

 リビアの駐インド大使も22日、市民に対する「大規模で受け入れがたい」暴力に抗議して辞任したとAFPに述べた。マレーシアのリビア大使館職員らも、反体制デモの参加者に対する「大虐殺」を激しく非難した。

 大使らの動きに先駆けて前日21日には、国連(UN)代表部に駐在するリビアの外交官たちがカダフィ大佐を「暴君」と呼び、「ジェノサイド」を非難すると同時に辞任を要求し、さもなくば追放すべきだと糾弾した。

 またリビアのアブデル・ムネイム・ホニ(Abdel Moneim al-Honi)アラブ連盟(%Arab League%%)大使も20日、自国に広がる「革命に合流する」ため辞任したと発表した。(c)AFP

(佐藤裕一による転載貼り付け終わり)

 

(佐藤裕一による転載貼り付け始め)

リビアの元駐インド大使、「デモ弾圧にアフリカの傭兵」 ロイター
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/456.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 2 月 22 日 17:39:33: mY9T/8MdR98ug

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-19665020110222

 [ニューデリー 22日 ロイター] リビアの駐インド大使を辞任したアリ・エサウィ氏は22日、ロイターの取材に対し、リビア当局が反政府デモ隊の弾圧にアフリカの傭兵を使ったとの見方を示した。

 同氏は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国内の複数の情報筋からの情報として「(デモ弾圧に使われた)傭兵はフランス語などを話すアフリカ出身者だ」と指摘。リビア軍兵士の一部は、外国人によるリビア人殺害を見るに堪えず、政権に離反して反体制派に合流したと述べた。

(佐藤裕一による転載貼り付け終わり)

 

(佐藤裕一による転載貼り付け始め)

リビア軍の一部が離反 カダフィ大佐、政権延命探る  日経新聞
http://www.asyura2.com/10/kokusai5/msg/450.html
投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 2 月 22 日 12:36:02: mY9T/8MdR98ug

http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE0E0E2E2E18DE0E0E2E0E0E2E3E39F9FE2E2E2E2

 【カイロ=花房良祐】反体制派の蜂起による混乱が深まるリビアで21日、軍の一部将校が兵士に「市民への合流」を呼び掛け、軍部にも政権側から離反する勢力があることが明確になった。戦闘機や武装ヘリなどによる市民への攻撃を伝える目撃情報も流れる中、内外で退陣圧力が強まる最高指導者カダフィ大佐は国営テレビで市民との対話の用意があると言明。政権延命を探る構えを示したが、体制の動揺は隠せない状況となってきた。

 カダフィ大佐は22日未明、国営テレビで自らの映像を放映。「私はトリポリにいる」と述べ、出国したとの報道を否定したうえで、トリポリ中心部「緑の広場」にいる「若者と対話する」とも語った。一連の反政府運動がリビアで始まって以降、大佐が公の場で発言するのは初めて。

 一部将校の兵士への呼び掛けは、中東衛星テレビ局アルジャズィーラが報じた。国軍兵士にデモを展開する市民との“共闘”を促す一方、首都トリポリに進軍して政権と戦うよう訴える声明を出したという。自国民への武力行使を命じた政権への反発が背景にあるとみられる。

 政権批判は政府内も含めて広がりを見せた。同国のダバシ国連次席大使は「虐殺」と強硬対応を非難。アラブ連盟のムーサ事務局長は21日「対立ではなく対話が必要」と呼び掛けた。イスラム教法学者はリビア軍兵士はカダフィ大佐を射殺すべきだとする宗教令(ファトワ)を出した。

 リビア各地ではデモ隊と治安部隊の衝突が続いている。反対派メディアなどによると、外国人の雇い兵が市民を無差別に殺害、20日に衝突が始まったトリポリだけで死者250人に達した。アルジャズィーラは21日夜、トリポリで戦闘機やヘリコプターが無差別に攻撃したとの住民の目撃情報を伝えた。

 ただ、リビア国営メディアは21日、空軍が空爆したとの報道をカダフィ大佐の次男セイフイスラム氏が否定したと報道した。「郊外の軍倉庫を攻撃した」という。

 AFP通信などによると、21日に戦闘機2機とヘリコプター2機が地中海の島国マルタに到着。戦闘機のパイロットは反体制派が掌握した北東部ベンガジへの空爆を命令されたと話しており、亡命を求めた。 カダフィ大佐は22日未明、国営テレビで自らの映像を放映。「私はトリポリにいる」と述べ、出国したとの報道を否定したうえで、トリポリ中心部「緑の広場」にいる「若者と対話する」とも語った。一連の反政府運動がリビアで始まって以降、大佐が公の場で発言するのは初めて。

 一部将校の兵士への呼び掛けは、中東衛星テレビ局アルジャズィーラが報じた。国軍兵士にデモを展開する市民との“共闘”を促す一方、首都トリポリに進軍して政権と戦うよう訴える声明を出したという。自国民への武力行使を命じた政権への反発が背景にあるとみられる。

 政権批判は政府内も含めて広がりを見せた。同国のダバシ国連次席大使は「虐殺」と強硬対応を非難。アラブ連盟のムーサ事務局長は21日「対立ではなく対話が必要」と呼び掛けた。イスラム教法学者はリビア軍兵士はカダフィ大佐を射殺すべきだとする宗教令(ファトワ)を出した。

 リビア各地ではデモ隊と治安部隊の衝突が続いている。反対派メディアなどによると、外国人の雇い兵が市民を無差別に殺害、20日に衝突が始まったトリポリだけで死者250人に達した。アルジャズィーラは21日夜、トリポリで戦闘機やヘリコプターが無差別に攻撃したとの住民の目撃情報を伝えた。

 ただ、リビア国営メディアは21日、空軍が空爆したとの報道をカダフィ大佐の次男セイフイスラム氏が否定したと報道した。「郊外の軍倉庫を攻撃した」という。

 AFP通信などによると、21日に戦闘機2機とヘリコプター2機が地中海の島国マルタに到着。戦闘機のパイロットは反体制派が掌握した北東部ベンガジへの空爆を命令されたと話しており、亡命を求めた。

(佐藤裕一による転載貼り付け終わり)