テレビ業界はもっと競争にさらされるべき

会員番号4655 佐藤裕一 投稿日:2010/10/08 07:00

 会員番号4655の佐藤裕一です。

 私の投稿[43]「●●●●新聞の読後感想文」文中において、読み返したら少々失敗していたことが判明。後で書き加えるつもりでそのまま忘れてしまった部分がありました。まずは失敗原文をそのまま転載、その後抜け落ちた文章を追記致します。

(佐藤裕一による転載貼り付け始め)

 ●●テレビ、テレビ●●、●●●、●●テレビ、テレビ●●。伏字にしてみたらニューズ報道の質については、どれも全部似たようなもので新聞と同じです。テレビ局を区別する必要がありません。取り立てて素晴らしいところなんてないんですもの、仕方ない。どんぐりの背比べです。私は民放各社の放送免許を停止しろとか剥奪しろとは言いませんが、

(佐藤裕一による転載貼り付け終わり)

「とは言いませんが、」で終わってしまいました。大変失礼致しました。この後に続けて言いたかった内容の趣旨は何かというと、私は基本的に資本主義者なので自由競争を肯定します。

 なので私営企業の有り様に対して、監督官庁である総務省の総務大臣という国家権力者が、あまりにひどい謀略報道を続けるからといって免許を召し上げるぞ、更新停止処分にするぞという警告や威しに出ることには、例えその指摘と目的は正しくても、率先して賛成は出来ないのです。言論の自由と公権力の介入という問題があります。まず総務大臣はともかくとして、総務官僚なんかにはマスゴミ批判資格なし。

 だからクロスオーナーシップの法規制実施についても、私は大賛成ではありません。私営企業の経営形態に対する国家権力の命令、干渉に該当するからです。

 公共の電波という観点からすると、といっても公共の電波なんていう本当に実体があるのかないのか、よく分からない概念ではありますが。現状は確かにひどすぎますから是正の必要はあるでしょう。それでもその法規制を総務大臣が言い出すなら、国民の代表の意見だからある程度は許容出来ます。総務官僚が言い出すのは我慢ならない。

 さて、何故こんなにもテレビが、新聞もですが腐臭漂う現状になってしまったかと言えばそれは単に権力の走狗、手先になってしまったというだけではなく、会社が淘汰されないからです。

 いついつまでもぬくぬくと我が身は安泰で、ふざけきっていられるのです、潰れないと思えば。それが経営者や社員の態度となって表れてくるわけです。上に逆らう行為をしなければ安全なわけです。

 つまりこれ、官僚と同じ体質なのです。官僚組織という共同体の原理に違反するはみ出し者以外はクビを切られない官僚と同じだということです。遡っては旧ソ連と同じ閉鎖社会。

 なので私企業における競争原理をきちんと働かせるのであれば、もっとちゃんと風通しを良くせよということです。事業参入と退出の自由を確保しなさいということです。需要と供給の原理を貫徹させよ、というのは以前にも投稿しています。

 それを今のテレビ局が、特殊既得権益でもって新規事業者を妨害するなんてもってのほかなのです。技術的な問題や手続きなど、その他瑣末なことを考える前にやるべきことがあります。現状は番組制作会社ばかりが競争しているんじゃないですか。

 競争があるから駄目になるんじゃないのです。競争がないから腐り果てて共倒れになり、最終的にはみんな駄目になるのです。呆れた実態が判明した排他的互助組織の見本である、日本記者クラブと検察庁みたいな鬱屈した島国根性丸出しの身内庇い合いの閉鎖性が、結局日本を駄目にするのです。現在の視聴率競争なんてのはとてもじゃありませんが競争のうちに入りません。

 外国で普通に百何十社が競争しているところもあって、脱落と参加による入れ替わりが激しいというが、よっぽど健全だと思いますよ私は。業界人はもっともっと冷酷な競争にさらされろ、ということです。あとはテレビ局の方向性に特色をつけろ、右へ倣えで同じことばっかりやるなつまらない、ということです。