アメリカの亀井静香、ロン・ポールはCIAに殺されてもよいと吼えるか

清野 眞一 投稿日:2012/01/13 12:41

「新ベンチャー革命」(2012年1月12日 No.510)を貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

タイトル:アメリカの亀井静香、ロン・ポールはCIAに殺されてもよいと吼えるか

1.伏兵ロン・ポールの人気が米国若者中心に急上昇

 2012年は4年に1回のオリンピックの年ですが、米国大統領選が行われる年でもあります。そこで、日本のマスコミは米共和党大統領候補予備選のニュースを連日流しています。今のところ、マサチューセッツ州知事だったミット・ロムニーが優勢のようですが、一方、あのロン・ポールも無視できなくなって、やむを得ず取り上げています。昨年、米国では格差社会に反対するデモが全米で盛んでしたが、このデモに参加していた若者中心にロン・ポールの人気が急上昇しています。今はネット社会ですから、米国でもマスコミの世論操作が効かなくなっており、ネット愛好の米国若者のロン・ポールへの期待が高まっています。

 ところで、このところ、日本のマスコミが不承不承ロン・ポールを取り上げざるを得ないのは、彼が在日米軍撤退を主張しているからです。沖縄の人が大喜びしそうな大統領候補です、ただし日米安保マフィアにつながる一部の沖縄利権者を除いて・・・。

2.ロン・ポールに対する日本のマスコミ報道姿勢からわかる偏向性

 本ブログでは日本を不幸にしている悪徳ペンタゴン日本人をテーマとしていますが、上記、ロン・ポールを取り上げざるを得なくなって慌てる日本のマスコミは日刊ゲンダイを除き、極め付きの悪徳ペンタゴン勢力とみなしています。

なお、上記、悪徳ペンタゴン日本人勢力および彼らを動かす米国戦争屋の定義は、本ブログのNo.225の注記をご覧ください。

 日本のマスコミはことごとく米国戦争屋に牛耳られているというのが本ブログの採る立場ですが、米国戦争屋はこれまで米大統領選を闇からコントロールしてきました。彼らは主に共和党支持ですが、予定が狂って米民主党が政権取ったときのために、米民主党にもエージェントを送り込んでいます。その代表がヒラリー・クリントン国務長官です。

 共和党の大統領候補はロン・ポールを除き、米戦争屋の世界戦略を受けて、イラン先制攻撃賛成です。ロン・ポールを除く彼らは米戦争屋ボスから支援を受けていることが彼らの主張からミエミエです。

 一方、日本のマスコミも米戦争屋の世界戦略を代弁する共和党候補を中心に報道しているのがミエミエです。この報道姿勢から、共和党候補同様、日本のマスコミも米戦争屋に闇から牛耳られていることが筆者にはよく見えますが、それでも多くの日本国民にはまだイマイチよく見えないかもしれません。

 今回の米大統領予備選の特徴、それは4年前と違って、共和党候補ロン・ポールの存在感が2012年格段に大きくなっている事実です。親戦争屋・共和党の下院議員でありながらアンチ戦争屋のロン・ポール候補の存在を日本のマスコミは無視できなくなっています。彼らのロン・ポールに対する異端児扱い的報道姿勢からみて、日本のマスコミの偏向的立ち位置が非常によく見えてきました。

 さらによく見えてきたのは、日本のマスコミは一貫して米戦争屋が米国覇権を握っているという立場で米国報道していることです。その意味で彼らの米国報道は決して中立的ではありません、非常に偏向しています。なぜなら、今、米国覇権を握っているのはアンチ戦争屋のオバマ政権ですから・・。

3.米国にもまともな国民は多い

 日本のマスコミはロン・ポールを極端な思想の持ち主と決めつけていますが、それなら、なぜ、このような極端な思想の政治家が米国で受けているのでしょうか、彼らマスコミは決して、このことを解説しません、なぜなら、彼ら日本のマスコミは米戦争屋に不利な報道は絶対にしないからです。

 米国では在日米軍(米戦争屋の私有物)は税金の無駄と考える国民が多数派なのです、当然です、米国民から見れば、自分たちの払う税金でなぜ米軍が日本を防衛しなければならないのか到底理解できないからです。だから、在日米軍撤退を主張するロン・ポールが大人気なのです。ちなみに、米戦争屋にとって在日米軍の真の使命は日本の監視ですが、米国民には日本を前線基地にする米国防衛と詭弁を弄しているのです。

 日本よりネットの発達の著しい米国では若者中心に、9.11事件が米国戦争屋政権だったブッシュ・ジュニア政権の自作自演であると知っています。さらに、米大統領は背後から米戦争屋あるいは欧州寡頭勢力にコントロールされていることも知っています。このようなウラを知っている米国ネット愛好層を中心にロン・ポールが支持されているわけで、彼は決して極端な思想の持ち主でもなんでもありません。むしろ米国でまともな神経を持っている国民の考えを代弁しているのです、だからロン・ポールが大人気なのです。ちなみにこの人気は92年の大統領選(ちょうど20年前)に登場したロス・ペロー(注1)の人気急上昇現象とよく似ています。

 今の日本も自公・民主二大既成政党不信が高まっていますが、米国でも同様の現象がすでに起きています、われわれも参考にしましょう。

4.米戦争屋に不都合なロン・ポールはなぜ、殺されないのか

 いずれにしても、上記のように今のロン・ポールはかつて活躍したロス・ペローとよく似た位置づけです。湾岸戦争後の92年の大統領選時代に、共和・民主の二大既成政党に不満を持つ米国民の受け皿として米改革党の大統領候補だったロス・ペローは一時、世論調査で人気トップを取ったこともありました。このときの大統領選で米戦争屋のエージェント・パパ・ブッシュ陣営は引っ掻き回され、結局、二期目の政権が取れなかったのです。この事態にもっともあせったのが米戦争屋であり、彼らが湾岸戦争後計画していたイラク戦争は結局、2003年まで10年も延期されたのです。米戦争屋のうちとりわけ過激なネオコンはイラク戦争をどうしてもやりたいため、2000年の大統領選にて大掛かりな選挙不正を行なってブッシュ・ジュニアを強引に米戦争屋の傀儡大統領に据えたのです。この事実も、ロン・ポールを支持するまともな米国民はよく知っています。

 今回のロン・ポールは、上記のようなまともな米国民の期待の受け皿として活躍していますが、かつてのロス・ペローと違って、親戦争屋・共和党に籍を置いています。これまで、ロン・ポールは共和党内にてアンチ戦争屋の立場を貫いて来ても米戦争屋CIAから無力化されなかったのは、大富豪のロス・ペローと違って、資金を持たない小物(小者)と見られてきたからでしょう。戦争屋ボスからみれば、小うるさいハエのような存在であり、いつでも落とせる対象だったのです。

 92年当時のロス・ペローは米戦争屋の世界戦略を脅かしたので、恫喝されたらしく大統領選の過熱した92年7月、いったん大統領選から撤退を余儀なくされています。同様に、ロン・ポールも米戦争屋の許容値を超えれば、間違いなく落とされます。

 それでも米戦争屋にとって、共和党にてアンチ戦争屋ポーズを取ってくれるロン・ポールはそれなりの効用があるのです、なぜならば、ロン・ポールが共和党議員の立場で戦争屋を批判することで、共和党の懐の深さを印象付けてアンチ戦争屋の米国民の支持が民主党やティーパーティに流れるのを食い止める効果があるからです。

 米戦争屋はおのれのビジネスが人殺し屋という因果な商売であることを自分自身よくわかっているので、米国民がもし覚醒して米戦争屋の正体を知れば、その傀儡・共和党を支持するはずがないとよくわかっています。だから戦争屋は常に国民に対してステルス化しているのです。

5.ロン・ポールもロス・ペローの二の舞になるのか

 ロン・ポールの人気が今後、もっと過熱すると、米戦争屋もだまっておらず、なんらかの恫喝を彼に仕掛けるでしょう。一方、ロン・ポールもしたたかであり、ロス・ペローが活躍した時代の内部事情にも精通しているはずですから、簡単には引き下がらないでしょう。もう76歳で命も惜しくないと思います。

 ちなみに、ブッシュ戦争屋政権時代の2007年頃、米戦争屋ネオコンがロン・ポール暗殺を計画していると報じた陰謀サイトもあります(注2)。なぜなら、ロン・ポールは9.11 事件の真相究明の急先鋒に立つ米国政治家だからですから、何時暗殺されてもおかしくない、たとえば、オモテムキ事故死とか病死とかで・・・。

 ロン・ポール自身は、米戦争屋ネオコンの獰猛性を熟知しているはずです。その彼が、命知らずの行動に走れるのは、やはり、誰かに守られている面があるからでしょう。彼を守っている勢力ということになれば、それは欧州寡頭勢力の中のアンチ戦争屋勢力しかありません、ウィキリークス創業のジュリアン・アサンジが未だ殺されずに健在なのは、彼を庇護している勢力があるからで、それはロン・ポール守護神と同じ勢力でしょう。

 米戦争屋ネオコンの仕掛けるロン・ポール暗殺計画を暴露したのが、ビルダーバーグ研究家・作家ダニエル・エスチューリン(注3)なら、ビルダーバーグを支配する欧州寡頭勢力にロン・ポールが守られているという仮説は成立し得ます。同じく欧州寡頭勢力に守られていて、簡単に暗殺されないオバマ大統領同様に、ロン・ポールも米戦争屋CIAネオコン(9.11仕掛け人)から簡単には殺されないはずです。

 90年代のロス・ペロー時代に比べて、米戦争屋の威力は今、幸い低落気味なので、ロン・ポールの命を賭けた活躍に是非期待したいところです。

 76歳のロン・ポールと並ぶのは、我が日本の75歳の亀井静香氏です、亀井氏も米戦争屋CIAの獰猛性を熟知しており、CIAに殺されるのを覚悟しています(注4)。

注1:ロス・ペロー、ウィキペディア参照

注2:prison planet com、“Estulin: Elitists Consider Assassinating Ron Paul”、Dec. 14, 2007
http://www.prisonplanet.com/articles/december2007/121407_assassinating_paul.htm

注3:ダニエル・エスチューリン[2006]『ビルダーバーグ倶楽部』バジリコ株式会社

注4:本ブログNo.23『亀井郵政・金融担当大臣:命がけの就任』2009年9月16日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/938730.html

(転載貼り付け終了)