「北朝鮮情勢:国際ジャーナリスト・田中宇氏のテレビコメントを真に受けることなく、同氏のブログを読むべし」

清野 眞一 投稿日:2011/12/24 11:10

「新ベンチャー革命」2011年12月22日 No.499を貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

タイトル:北朝鮮情勢:国際ジャーナリスト・田中宇氏のテレビコメントを真に受けることなく、同氏のブログを読むべし

1.北朝鮮問題は米国覇権を一体で捉えると情勢を見誤る

 2011年12月22日、朝、テレビ(TV朝日か?)に田中宇氏が登場して北朝鮮情勢を語っていましたが、米国は将軍様死後の北の面倒を中国に押し付けようとしていると述べていました。この場合、同氏の言う米国とはオバマ政権を指すと思われます。

 一方、同氏のブログ(注1)によれば、米国という国家はオバマ政権と軍産複合体の二大寡頭勢力に支配されていることが書かれていますが、テレビでは田中氏は米国国家イコールオバマ政権ということで、米国を一体で捉える論調でした。テレビで米軍産複合体の話をすると視聴者には何がなんだかわからなくなるので、さすがの田中氏もオモテの情報のみでコメントするしかなかったのでしょう。

 しかしながら、テレビでの田中氏は、北朝鮮を闇支配している米国戦争屋(田中氏の言う軍産複合体)を度外視したコメントをしているので、テレビ視聴者に誤解を与える恐れが非常に大きいという気がします。

なお、上記、米国戦争屋およびそのロボット・悪徳ペンタゴン日本人の定義は、本ブログのNo.225の注記をご覧ください。

 本件に興味ある国民は、別途、田中氏のブログ(注1)を読まないと、同氏の本意は理解できないでしょう。それどころか大きな誤解をしてしまいます。

2.米国覇権は欧州寡頭勢力系米国覇権主義者と米国戦争屋系米国覇権主義者で構成されると知るべき

 テレビ出演した田中氏のコメントと同氏のブログの考察のあまりの乖離から、われら国民は、米国覇権を一本化して捉えるととんでもない誤解をしてしまい、情勢判断を大きく見誤る危険が高いとわかりました。

 北朝鮮情勢を巡って、米国は今、欧州寡頭勢力系のオバマ政権(現在の米国の正統政権)と米国戦争屋(ブッシュ時代に政権を握っており、今は下野している)の二大巨頭勢力が綱引きしている状態とわれら国民は理解すべきです。

 さらに、われら国民が理解すべきは、日本政府を仕切る悪徳ペンタゴン官僚も、彼らに操られる野田政権も、オバマ政権よりも、下野している米国戦争屋ジャパンハンドラー連中に影響されているという点です。

 そして、北朝鮮の軍部を闇支配しているのは米国戦争屋ネオコンであるという事実です。本件、田中氏ブログ(注1)では、こう書かれています、すなわち、“北朝鮮や中国と米国との敵対を永続化し、東アジアに冷戦型の軍事構造を残したい「軍産複合体」の系統(米英や韓国の諜報機関など)が、何らかの方法で、長期にわたり北朝鮮の中枢に入り込み、最高指導者を暗殺できる状況にあったという仮説を考えてみる必要がある。”

 この見方を本ブログは支持します。

 その観点から、近未来の北朝鮮を含む極東情勢は、オバマ政権というより米戦争屋の出方如何で決まると見るべきです(注2)。

3.田中氏のテレビコメントではなくブログコメントを支持する

 上記、田中氏の仮説に関連して言えば、北朝鮮の軍部と闇でつながっているのは米戦争屋CIAおよび欧州・イスラエルのネオコン勢力だと思われます。もちろん、田中氏の指摘通り、韓国諜報部門(元KCIA)も彼らと通じているでしょう。それどころか、彼らネオコンは中国軍部の一部とも水面下でつながっている可能性も大です。世界的闇勢力のオモテの顔であるキーパーソンはブッシュ政権の国防長官で、米戦争屋ボスの番頭・ロナルド・ラムズフェルド(ラミー)です(注3)。

 ちなみにラミーは、12月20日、北の将軍様が死んだと発表された直後、日本政府が決めたF35・42機の導入(注4)とも関係しています。日本はF35という米国戦争屋の失敗作をつかまされている(注3)わけで、真相を知れば、日本全国民はショックで怒り狂うはずです。この1件からだけでも、今の日本政府がいかに米戦争屋のカモにされているかよくわかります。

 北朝鮮情勢を観る場合のポイントは、キムジョンイルの後継者が三男のキムジョンウンという点ですが、ジョンウンはスイスに留学していました。そして、北朝鮮はスイスの原発メーカーであったABBから原発を輸入した直後の2000年に、英国と国交を回復させ、今、北朝鮮に英大使館が置かれているのです。ABBの原発事業は北に原発を輸出した後、英国の核燃料公社BNFLに売却され、今は東芝の子会社である米WH(ウェスティングハウス)のものです。オリンパスのケイマン島口座利用のマネーロンダリングと同じ手口です。言ってみれば、ネオコンから北への核技術供与の隠蔽ロンダリングと言ったところでしょうか。

 上記のように北に英国大使館がある以上、田中氏の仮説は十分に成り立ちます。英大使館経由で欧米イスラエル・ネオコンはいくらでも北と水面下で通じることが可能です。

ちなみに、田中氏の言う、米英の諜報機関はCIA、MI6、イスラエル・モサドのことでしょう。ネットでは9.11事件の首謀者と言われている連中です。場合によっては3.11事件にも絡んでいる可能性すらあります。

 彼らが極東や中東でいかなる動きをしているかは本ブログでたびたび取り上げてきましたが、彼らの諜報活動の凄さはお人好し日本国民の想像をはるかに超えています(注5)。一般的に人間はおのれの想像できないものは信じないのが常ですが・・・。

4.キムジョンウンは危険なネオコンに洗脳されている可能性が高い

 9.11事件を実行できるほどの謀略に優れるネオコンは米欧イスラエルおよび韓国、イラク、アフガン、パキスタンのみならず、仮想敵であるイラン中露に加えて北の軍部や諜報部隊にまで根を張っているわけです。

 従って、キムジョンウンはスイス留学中に彼らネオコンに洗脳されている可能性が大です。

 今、キムジョンウン・コントロール体制ができたので、用済みになったキムジョンイルが始末されたと見るべきです。

 一方、米国では来年の大統領選に向けて、ネオコンのロボット・ギングリッチが台頭しています。もし、ギングリッチが大統領になったら、大変なことになります(注2)、ブッシュ時代同様、世界は戦争時代に再突入です。

 近未来の極東情勢はまったく予断を許しません。田中氏がテレビでにこにこしてコメントしたことを決して真に受けてはなりません。是非、同氏のブログ(注1)の仮説に注目してください。同氏の本音はここにあります。

 ところで、北朝鮮のキムジョンウン体制に関する日本の悪徳ペンタゴン・マスコミの取り上げ方を観て、国民は不審感を持たないのでしょうか。マスコミは繰り返し、繰り返しキムジョンウンの画像を日本国民に刷り込んでいるのが丸見えです。日本のマスコミはすでに米国戦争屋に支配されていることが手に取るようによくわかります。

注1:田中宇の国際ニュース解説、“金正日の死去をめぐる考察”2011年12月21日
http://tanakanews.com/111221korea.htm

注2:本ブログNo.498『故・カダフィーの二の舞・北の将軍様の急処分:イラン戦争の代替シナリオとしての極東戦争リスクが高まる』2011年12月19日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/27825310.html

注3:グローバルMOT(技術経営)に求められる戦略家とは、2010年
http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/31132/1/WasedaKokusaiKeieiKenkyu_41_Yamamoto1.pdf

注4:日本経済新聞、“次期主力戦闘機、F35の採用を決定 42機導入”2011年12月20日
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E2E2E2828DE0E2E3E0E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

注5:本ブログNo.439『悪徳ペンタゴン日本人を操る米国ジャパンハンドラーの手口がばれ始めた』2011年9月6日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/26396145.html

(転載貼り付け終了)