公務員業界用語(2)査定:業界の最重要概念(だと思っているのは私だけ?)
伊藤睦月(2145)です。今回は「査定」(さてい)をとりあげます。
(1)査定とは、「調査」して「決定」すること、だ、と信頼できる部下にいうと、(信頼できない部下や、同僚、上司に言うと、ことさら、)「それが何か?」という反応しかありませんでした。それぐらい、公務員業界では当たり前すぎて、意識されない、当たり前、のこと。だからかえって、この言葉に呪縛されている、ともいえます。
(2)この「査定」という言葉(概念、思想)が使われる文脈があります。
(2-1)お役所は、すべからく、「自己申請」主義
(2-2)お役所にものいうときは、原則「文書主義」
(2-3)お役所は、一般ピーポから、「文書」で「申請」(申し込み、同意、要請、さまざまな言い方あるが、どれも「下」から「上」にアクションを起こすことをいいます)があったもののみ、その真偽、妥当性、緊急性を、「調査」(審査、検討、とかこれも言い方いろいろある)し、「決定」する、(これも、許可とか、認可とか、承認、通知とか、いろいろあるが、要はお上が決めて下にアクションを起こしてあげる、)という構図です。
(2-4)頭の良い人はわかったと思うけど、この文脈は、お役所(行政、立法、司法)すべてを貫く、行動原理です。例外はほとんどない。
(2-5)ほとんどない、といったのは、これは、お役所と日本国民の95%を占める一般ピーポとの間の関係であって、残りの5%、の人たち(日本の本当の支配層、中間支配層、副島先生が30年前から一貫して語りかけてきたのは、この階層の人たちだと思っています。最近では、我々一般ピーポにも語りかけてくださっているようです。戦争の危機が迫っているからでしょう。それでも、我々階層は、私を含め、のんきなものです・・・)との関係はまた、別の行動原理が働いているようなのです。
(2-6)「アバブオブラー」の世界を、私は、公務員現役時代にほとんど見ることがなかった、できなかった(だからこうやって、生き延びている・・・やや大げさですね。落ち着きましょう。)
伊藤睦月、です。小休止します。