ブレイク:まるで新喜劇のような、兵庫県知事選の感想(ちょっとふざけていますが、ご容赦を)
伊藤睦月、です。昨日行われた兵庫県知事選で、県議会不信任決議を「放置」して出直し選挙で失職した知事が再選を果たしたという。これに対し後付けで恐縮だが、感想を述べる。私ももと地方公務員だが、公務員多数意見を代表できるわけもなく、個人的見解である。
(1)この県知事だが、副島先生によると背景に何やら怪しげな勢力がついているらしいが、今回TVでその面構えを見てて、ますます、都知事選にでてきたどこぞの市長をしていた、アバター君とに似てきたな、というのが第一印象。本人もSNSで思いのほか効果があったといっておいたが、それだけか。イーロンマスクの衛星は兵庫県まで作用しなかったのかもしれない。
人を外見で判断してはいけない、といわれているが、「男は40過ぎたら顔に責任を持て(リンカーン)」とか「人は外見が9割」ともいうから、感想くらい良いだろう。
(2)兵庫県の公務員たちは、よほど県民から嫌われているらしい。知事のパワハラで死人がでているはずだが、それにも関わらず、大差で再選させた。公務員が死んでも関係ない、ということだ。ご愁傷様。
(3)7月に死人が出てすぐ、知事を批判して辞職した副知事がいたが、この人は今どうされているだろう。「私は止めたのですよ」「ついていけません」とか言って泣いて見せていたが、それはダメでしょうが。死んだ職員を一番追い詰めたのは、貴方なのだから。
(3)なお、この副知事は、人事課長などを歴任した総務系のエリートだから、大多数の事業系の職員たちからは、表面上はともかく、内心では恐れられ、嫌われていただろう。
(4)来週には、当選した知事が初登庁するが、職員たちは何事もなかったかのように、熱烈歓迎するだろう。そうしないとなんだか不気味だからだ。その点、中国や北朝鮮の役人たちと、そう変わらない。日本の組織というのはそういうものだろう。
(5)そして、知事も何事もなかったかのように、仕事に戻るだろう。県議会も何もなかったかのように、ふるまうだろう。報復人事は、原則やらないだろう。それをすれば仕事にならなくなるからだ。やるにしても当事者しかわからないようにするだろうが、誰に報復する?誰にそそのかされたか知らないが、内部告発をしたあげく、命まで失った職員のことも、もはや、ほとんどの人の話題にもならない。兵庫県民にとっては、関係ない話ということがはっきりしただけだ。
(6)それにしても、兵庫県というところは、興味深い。阪神淡路大震災の時、自治省(今の総務省)出身の知事が、自衛隊派遣要請を遅らせて、顰蹙をかったり、(当時の村山内閣がもっと批判されたので目立たないけど)
(7)議員活動費で地元の温泉に入りびたり、それが発覚すると、記者会見で号泣してみせる県議会議員がいたかと思えば、元明石市長のような、面白いけど、まともな政治家がいたり、そういえば、パチンコマニアの元社会党の女性委員長がいたり、今度はどんな人がでてくるんやろ、と昔食べた明石焼きを思い出しながら、思ってしまう。といったとりとめもない雑談でした。
以上、伊藤睦月筆
追伸:(8)ちなみに、この「不信任決議」→「失職」→「再選」というシナリオを最初に実行したのが、都道府県レベルでは、長野県知事(田中康夫:芥川賞作家)につづき2番目、明石市長の泉氏も同様の行動をとったそうだ。
(9)地方自治法上は、「辞職」か「解散選挙」だが、それを回避するのは、明らかに脱法行為で、地方自治(デモクラシー)いまだ、実現せず、卑怯なり、という思いしかない。このような根本的な問題を誰も取り上げないようなので、ここで強調しておきます。