SDGS概念の生みの親、世界的な経済学者であるジェフリー・サックスが「アメリカ国民に帰依した」

かたせ2号 投稿日:2022/10/04 20:25

かたせ2号です。

最初に。 

1961年1月17日,アメリカのアイゼンハワー大統領は、大統領職の退任を間近に控え市民に告別演説を行った。その際に、「平時」における巨額の軍事支出をもたらし、大規模な軍事組織と巨大な軍需産業の結合」を生み出したことを「軍産複合体(Military―Industrial Comp1ex)」と呼び、アメリカ国民に警告を発した。
副島隆彦先生はこれを、アイゼンハワーがアメリカ国民に「帰依した」と表現した。その表現が強く印象に残っている。

本日(2022年10月4日)、この表現を久しぶりに思いだす出来事を発見した。

SDGS概念の生みの親、世界的な経済学者であるジェフリー・サックスが「アメリカ国民に帰依した」のだ。

ロシア系通信社、タス通信のサイトから。
記事名:Nord Streamの妨害行為に米国が関与している可能性 – 経済学者
https://tass.com/world/1517291
2022年10月4日配信。
(翻訳引用開始、下線部はかたせ2号が引いた)
コロンビア大学経済学部のジェフリー・サックス教授によると、通常グダニスクに駐機している米軍のヘリコプターが、この地域の上空を旋回していたことを示す大きな証拠があるという。
2022年10月3日、コロンビア大学のジェフリー・サックス経済学部教授は、ブルームバーグTVのインタビューで、ノルドストリームとノルドストリーム2の損害について、米国に責任がある可能性があると述べた。
「ノルドストリームパイプラインの破壊は、米国の行動、おそらく米国とポーランドによるものだろう」とサックス教授は述べた。
サックス氏の発言は、テレビの司会者たちの激しい反応を引き起こし、経済学者の言葉にその根拠を要求した。
「まず第一に、アメリカのヘリコプター、通常は(ポーランドの港湾都市である)グダニスクにある軍用ヘリコプターが、この地域の上空を旋回していたという大きな証拠がある。また、今年、2022年の初めには、アメリカから、いずれにせよノルドストリームに進出するという脅しを受けていました。また、ブリンケン(国務長官)の驚くべき発言もありました。先週の金曜日(2022年9月30日)の記者会見では、これはとてつもないチャンスでもあると言っています。不思議な対話の仕方ですね。申し訳ないが、重要な意味を持つ国際的なインフラを心配しているのであれば、奇妙な話し方だ」とサックスは答えた。
これは我々のシナリオに反することで、西側諸国ではこういうことを言うのは許されないことは分かっている」と付け加えた。
先週、ノルドストリーム・ガス供給路で4件のガス漏れが発見され、最新のものはスウェーデンの沿岸警備隊によって特定された。これに先立ち、Nord Stream AG社は、2022年9月26日にNord Stream 1と2の海上ガスパイプラインの3つのスレッドが前例のない損傷を受けたと報告した。クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、モスクワは「このニュースを深く憂慮している」と述べ、パイプラインの操業が妨害行為によって中断された可能性を否定していない。その後、スウェーデンの地震学者は、2022年9月26日にノルドストリーム・パイプラインに沿って2つの爆発が記録されていたことを明らかにした。デンマークのエネルギー庁は、大量のガスが海へ流出したと報告した。
(翻訳引用終わり)

そのときのブルームバークのインタビュー動画。
Sarah Abdallahさんのツイート。
https://twitter.com/sahouraxo/status/1576976409485901827
2022年10月4日
(翻訳引用開始)
ジェフリー・サックス教授がノルド・ストリーム・パイプラインの破壊の背後に米国がいると信じているとブルームバーグで衝撃的な真実の瞬間。もちろん、レポーターはそれを、つぶしにかかります。
(動画のアドレス)https://twitter.com/i/status/1576976409485901827
(翻訳引用終わり)

かたせ2号です。
これは我々のシナリオに反することで、西側諸国ではこういうことを言うのは許されないことは分かっている」というジェフリー・サックスの発言について。

一つ目。
これはたしかにその通りだ。この出来事の情報は、ロイターは当然のように配信しない。たとえSDGSを生み出した世界的経済学者の発言であっても。だから、この情報は、西側諸国(アメリカ、EU、オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国)には「事実」として、今後も存在しない。ロイター通信社は、CNNの100倍恐ろしい。

二つ目。
ジェフリー・サックスは、コロナウイルスの発生をめぐる問題で、何が起きているのか真実を「見てしまった」。
そして、「見てしまった者の責任」として彼は、「西側諸国ではこういうことを言うのは許されないことは分かっている」ことを正直に意見表明する意思決定をしたのだ。
そして「これは我々のシナリオに反すること」の「我々」の中に、かつての自分自身がいたこと、その痛切な自覚も、ここで表明している。

こうして、ジェフリー・サックスは、自分自身が置かれた状況を十分に理解した上で、その上で、アメリカ国民に真実を伝える、「アメリカ国民に帰依する」決断をした。

(補足)
人間が志(こころざし)を立てるのは、大きなことでも、小さなことでも、それは本人の自由意思による。自由意思は存在する。自由意思とは、人間の尊厳の根本にある。そのことを痛感した出来事であった。人間には自由意思がない、というユヴァル・ノア・ハラリの主張は間違っている。

以上