EU行政部門トップのフォン・デア・ライエン委員長の発言について

かたせ2号 投稿日:2022/06/23 21:09

かたせ2号です。
以下の2つの発言を読むと、ライエン委員長の精神状態がおかしくなった、としか思えない。
と同時に、英米(格上)と仏独伊(格下)の対立が深刻すぎて、EUが首尾一貫した意思決定を下せない状態にあることの反映であるとも読める。
たぶん、その両方であろう。

まず、イギリス、モーニング・スターのサイトから引用する。(2022年5月29日)
ドイツ・イタリアからの突き上げ(「ロシア産エネルギーの輸入継続を認めよ」)が強くなった時期に、その声を反映した発言である。ただし、このライエンの発言にあるような理屈で、DS最高幹部のジョージ・ソロスが納得するわけがない。ライエンは、そんなこともわからないのか? 発言の意図が不明である。

記事名:EU首脳、ロシアの石油輸入禁止措置にUターン
https://morningstaronline.co.uk/article/w/eu-chief-u-turn-over-russian-oil-ban

(引用開始、deepl翻訳)
欧州連合(EU)のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長は、ロシアの石油の輸入禁止をめぐってUターンを行い、輸入を継続する方が賢明であると述べた。
土曜日(2022年5月28日)にアメリカのニュースチャンネルMSNBCで放送されたインタビューで、彼女は、EUは禁輸措置よりもロシアの石油を買い続ける方がロシアにダメージを与えるだろうと述べた。
「なぜなら、これこそが、ロシアの侵略、つまりプーチン大統領の侵略に対して我々が持つ最も強力な手段だからだ」と述べた。
欧州委員会委員長は、EUがロシアの石油にどのようにアプローチするかについて、戦略的に考える必要があると述べた。同委員長は以前、年末までにロシアの石油を完全に断つと主張していた。
もしEUがロシアの石油を直ちに完全に断つと、プーチン大統領はEUに売らない石油を世界市場に持ち出し、より高く売ることができ、彼の軍資金を満たすことができるかもしれない、と彼女は言った。
(引用終わり、deepl翻訳)

かたせ2号です。
次に、ライエン委員長のツイートから引用する(2022年6月17日)。
確かに、以下のツイートは同日の、イギリスのジョンソン首相のウクライナ電撃訪問および、「ウクライナ軍を対象とする訓練プログラムの着手を申し出た」声明と正確に対応している。かつ、それを翼賛(よくさん、力添えして助けること)した内容になっている。しかし、このライエン発言そのものについていける人間は、世界中でもほとんどいないだろう。

https://twitter.com/vonderleyen/status/1537739940942991360
(引用開始)
(原文)Ukrainians are ready to die for the European perspective.
We want them to live with us the European dream.
(日本語への翻訳文)ウクライナ人は、ヨーロッパの理念のために死ぬ準備ができています。
私たちは、彼らにヨーロッパの夢を共に生きてほしいのです。
(引用終わり)

かたせ2号です。
今後のライエン発言は、英米と仏独伊のどちらが優勢なのか、を反映するための指標として活用できると考える。ライエン自身に確固たる政治的信念は全くないことが、上記の発言ではっきりしたからだ。そのような視点で注目していきたい。

以上