DS最高司令官ジョージ・ソロスにおけるウクライナ情報戦の敗北、およびその背景について考える

かたせ2号 投稿日:2022/06/12 08:50

<投稿内容のまとめ(かたせ2号による仮説を含む)>

(1)ウクライナの人権監察官リュドミラ・デニソワに、ロシア兵による女性暴行の戦争犯罪を根拠なく捏造した疑惑が浮かび、ウクライナ最高会議によって解任された(2022年5月31日)。これは、DSの最高指揮官ジョージ・ソロスの、情報戦での敗北を意味する。
(2)この動きの発端となったのは、2022年5月25日のウクライナ国内でのジャーナリスト等の声明。
https://detector.media/community/article/199528/2022-05-25-mediynytsi-zaklykaly-lyudmylu-denisovu-skoryguvaty-komunikatsiyu-pro-statevi-zlochyny-v-chas-viyny/
(3)かたせ2号の仮説
・今回のデニソワの解任の背後には、キッシンジャーが動いていた。
・「敵の敵は味方」の理屈で、キッシンジャーとプーチンが、現在、共闘関係にある。共通する敵は、ジョージ・ソロス。
(4)最後に、世に倦む日日ブログの優れた内容の記事を紹介する。

<以下、詳細>

かたせ2号です。

最初に、Janoの字幕倉庫から、動画を紹介します(2分9秒)。これでこの事件の概要がわかります。ご参考ください。(RT放送の番組、日本語字幕つき)
動画名:【字幕】ウクライナお抱え人権委員会理事のオンブスマンデニソワさんがレイプのデマを流し過ぎて解雇された 騙されて吹聴したメンツがすごい!
2022年6月3日配信
https://odysee.com/@Jano:7/RT:d0

かたせ2号です。
続いて、MKさんのツイート
https://twitter.com/sofimari21/status/1535093946770108416
で、リンクを貼っていた記事を紹介します。
デニソワは、自分の「罪」と「動機」を認めています。

ウクライナのNVのサイト。
記事名:やりすぎたかもしれない "と。デニソワは、ウクライナの占領者による性的犯罪を説明する際に、非倫理的な言葉を使用したことを説明した。
2022年6月4日配信
https://nv.ua/ukraine/events/denisova-poyasnila-ispolzovanie-neetichnoy-leksiki-v-soobshcheniyah-o-seksualnyh-prestupleniyah-vragov-50247551.html

(機械翻訳、引用開始)
元オンブズマンLyudmyla Denysovaは、ロシア人居住者がウクライナの住民に対して行ったと思われる性犯罪について、非倫理的な言葉の使用についてコメントした。
「私は、なぜ戦争犯罪について話すべきなのかを説得し、メディアの人々もそれに同意したのです。というのも、例えば私がイタリア議会の国際問題委員会で演説したとき、ウクライナに対して、もう飽きたよという雰囲気で聞いたり見たりしたのです。私は、ウクライナとウクライナ国民が必要とする決定を下すよう、何とか彼らを後押しするために、ひどいことを話した」と、デニソワはLB.uaのインタビューで語った。
演説の後、ウクライナへの武器供与に反対していたイタリアの五つ星党のリーダーの一人が、ウクライナ人への支持を表明したという。
「ユニセフの心理サポートラインの心理士が伝えてくれたことを、調停委員に一言一句漏らさず伝えました。私は、原告団が社会に、世界に訴えたいこと、敵であるロシア連邦を罰するべきことをすべて伝えました。そう、あの時の言葉はとても厳しかった。(メディアの人たちと)話し合い、確かに、やりすぎたかもしれないと言ったんだ。しかし、私は、世界を説得して武器を提供し、(ロシアに)圧力をかけるという目的を達成しようとしていた」と、元オンブズマンが語った。
デニソワはまた、ロシアのウクライナに対する戦争の間、占領軍は組織的に、絶えず、特に残酷な方法で性的暴力を行使したと述べた。そして、そのことを証明するために、そのような事実を挙げる必要があったのです。
2022年5月31日、ヴェルホヴナ議会はデニソワの人権委員解任を支持しました。この決定は234人の国会議員によって承認された。
デニソワ自身は前日、一時占領地での人権侵害に関する情報を収集する彼女の「積極的な活動」に大統領府が満足していないと述べ、彼女の解任は「違法」であると付け加えている。
Media Detectorによると、2022年5月25日、ウクライナのメディア代表やジャーナリストがデニソワを公然と取り上げ、戦時中の性犯罪に関するコミュニケーションを正すこと、特に出版前に事実を確認し、犯罪の過度の詳細化を避けることを呼びかけたという。
このテーマで公にコミュニケーションする場合、倫理的な表現だけでなく、衝撃的な内容を公表することの正当性や妥当性にも注意を払うことが重要であると強調されました。
(機械翻訳、引用終わり)

かたせ2号です。
上の記事中に、「Media Detectorによると、2022年5月25日、ウクライナのメディア代表やジャーナリストがデニソワを公然と取り上げ、戦時中の性犯罪に関するコミュニケーションを正すこと、特に出版前に事実を確認し、犯罪の過度の詳細化を避けることを呼びかけたという。」とあります。この日は、ジョージ・ソロスがダボス会議で、プーチンとの戦争で「文明の存続危ぶまれる」と演説した日です。
あまりにタイミングが良すぎます。

ここからは、私、かたせ2号の仮説です。
「敵の敵は味方」の理屈で、キッシンジャーとプーチンが、現在、共闘関係にある状況と考えます。共通する敵は、ジョージ・ソロス。
そして、上記の「ウクライナのメディア代表やジャーナリスト」の動きは、キッシンジャーが仕掛け人ではないでしょうか。
根拠は以下の通りです。
そもそもウクライナ国内から出た動きなので、このような声明は弾圧すれば済む話です。それが、2022年5月31日の、ウクライナ議会によるデニソワ解任にまで至ってしまったのは、プーチンとの戦争で「文明の存続危ぶまれる」と主張するソロスの意向の完全に逆を行っています。ここまでの動きを実現させるためには、キッシンジャークラスの大物が背後で動かなければ無理だと考えます。また、デニソワ解任のニュースを西側諸国の報道機関が「正直に」配信しているのも、風向きの変化を感じさせるところです。

最後に、デニソワの件に関する、優れた内容の記事を紹介します。デニソワの人物紹介もなされています。ご参考ください。

世に倦む日々のブログから。
記事名:人権監察官リュドミラ・デニソワの捏造と解任 ― プロパガンダはどっちもどっち
2022年6月6日配信
https://critic20.exblog.jp/32611558/

(抜粋開始)
ウクライナの人権監察官リュドミラ・デニソワに、ロシア兵による女性暴行の戦争犯罪を根拠なく捏造した疑惑が浮かび、ウクライナ最高会議によって解任された。重要な事件の発生であり、俄に注目が集まっている。リュドミラ・デニソワの役職を英文で見ると、Ombudsman for Human Rights とか、Commissioner for Human Rights の表記で紹介されている。ウクライナは伝統的な統治機構の様式を継承していて、立法府たる議会を「最高会議」(ヴェルホーヴナ・ラーダ)と呼んでいる。そこから類推して、デニソワの役職の了解も Ombudsman よりも Commissioner を採った方が妥当だろう。この Commissioner はコミッサール(政治委員)の意味だ。議会によって任命された監察官であり、だから解任も議会によってなされた。現在62歳。経歴を調べると、白海に面したロシア北極圏の辺境アルハンゲリスクの出身で、幼稚園の先生からキャリアをスタートさせている。いわば田舎出の成り上がり者だが、新天地ウクライナに移ってから頭角を現し、トントン拍子で出世。クリミア自治共和国の政府閣僚を務め、オレンジ革命からマイダン革命にかけてのウクライナ政界で有力者になる。
2007年にティモシェンコ首相(同性同年代)の下で労働社会政策相に抜擢、2014年2月にヤツェニク政権でも労働社会政策相に就任、そしてマイダン革命(クーデター)に突入した2014年9月に反ロ右翼政党・人民戦線の創設メンバーとなっている。この20年ほど、一貫してウクライナを反ロ親米の方向に牽引してきた大物の右翼政治家であり、マイダン革命の中堅元勲の一人と言っていい。デニソワから見れば、コメディアン上がりの44歳のゼレンスキーなど素人の若僧もいいところで、現在のウクライナ国家への功績では自分の方が断然上という比較と自負になるはずだ。
そうした傲慢な気分があったからこそ、今回の杜撰な失態に繋がったのだろうと思われる。公式の発表では、デニソワ解任の理由は二つで、(1)ロシアとの捕虜交換の任務をサボって西側で遊興していた件がメイン、(2)ロシア兵による女性暴行の告発が根拠のない捏造だった件がサブに挙げられている。前者は国際社会の目からは大きな問題ではないが、議会としては国内的に看過できない罪過であり、解任決定の名目の上でも合理的であって、合わせ技一本の処分にしたのだろう。若者たちが国家を守るため戦場で命を落としているのに、国の高位の要職者が職務を怠業して西側で享楽三昧とは何事かということだ。
後者の問題は重大で深刻である。重大であるがゆえに、ウクライナ議会はデニソワの責任を重く見たのだろうし、この問題が国際社会に悪影響を及ぼさないようにと腐心し、前者の問題を解任理由の第一に挙げて報道させ、カムフラージュと火消しに努めたのだろう。発端は、ウクライナの女性人権NGOが、デニソワが告発した何件かの「ロシア兵による女性暴行」を調べたところ、何の具体的根拠もなく事実無根の捏造だと判明、糾弾と抗議に動いたところから始まっている。ウクライナのNGOと議会議員に頭が下がる。放置すれば国家の恥で致命傷になると確信したのに違いない。
リュドミラ・デニソワで検索すると、NGOから追及を受けた「女性暴行」の件だけでなく、他にも幾つも「ロシア軍の残虐行為」と「戦争犯罪」を告発した案件が出てくる。ロシア軍が12万人以上の子どもを強制的に連行したとする2022年4月12日の発表も、デニソワによるSNS発信だ。ブチャで25人の女性が地下室に閉じ込められ、組織的に性暴力を受けていたとする告発も、発信者はデニソワでBBCが2022年4月12日に報道している。ロ軍に捕虜になっていたウ軍女性兵士15人が、拘束中に拷問や虐待を受けていたという情報を、2022年4月6日に西側マスコミに伝えたのもデニソワだ。
ホストメルで400人以上の住民が行方不明となっていると、2022年4月6日に(証拠を示さないまま)発表したのもデニソワだ。ブチャの集団墓地に300人の遺体が埋葬されている可能性があると、2022年4月5日にロイターに報道させたのもデニソワだ。キエフ州内キャンプ場で5人が虐殺されていたと、2022年4月5日に発表したのもデニソワだ。英語で検索すればもっと掘り出せるかもしれない。検索結果を見て直観するのは、2022年4月5日に出て世界を震撼させ、この戦争の趨勢と局面を大きく変えた「ブチャの虐殺」も、どうやら、ウクライナ側の広報担当で西側マスコミの窓口となった責任者が、人権監察官のデニソワだった可能性が高いということだ。
ウクライナ議会がフェイクと判定したデニソワの報告が、具体的にどの事件とどの事件なのか、現在はまだ詳報がない。だが、おそらく、半数以上の案件に十分な根拠がなく、噂話を手軽に煽り立てて捏造工作したものだろう。以下は私の推察だが、デニソワと西側マスコミ(BBC、CNN、ロイター、等々)は直接に、あるいは情報機関(MI6・CIA・SBU)を通して繋がっていて、デニソワがソースとなって発表するものなら何でも、証拠なし検証なしに西側マスコミが事実認定し、そのままプレスリリースしていたのに違いない。それをまた、日本のマスコミが復唱して報道していたのだ。ロシア軍の戦争犯罪と断定して。
西側マスコミ(BBC、CNN、ロイター、タイムズ等)は、デニソワと共にフェイクをばら撒いた共犯者だが、おそらく確信犯であり、デニソワ発の情報がフェイクだと了解していたと思われる。彼らの認識と意念においては、何より戦争でロシアを打ち負かすことが重要で、報道は情報戦たる軍事作戦の一部であり、ジャーナリズムを偽装して国際社会の世論を誘導するプロパガンダだと位置づけているのだ。そして、ここからが重要だが、仮にフェイクだと後でバレでも、情報ソースはウクライナ高官のデニソワであり、責任はデニソワに帰するのである。西側マスコミは「デニソワに瞞されて翻弄された被害者」の立場で保身できるのだ。
ウクライナ議会の人権委トップは国家の高官である。国連の人権高等弁務官のポジションと同じだ。閣僚級以上の、検事総長と並ぶ地位と権力だろう。こんな公的な重職にある者が、しかも世界が注目する重大な問題の渦中で、まさかこれほど粗雑なフェイクを吐き散らすなど普通は考えられないことだ。西側マスコミは、ウクライナ高官から発信されるフェイクを、正規で信用ある情報として、躊躇なく、事実として世界に配信することができた。ウクライナ人権監察官にオーソライズされた情報なのであり、ウクライナ国家が保証するのだから、裏づけも責任も万全だろうという予断と安心を持ち得る。
わざわざ自分で真偽確認して(裏取りして)配信する必要はない。世界の読者に信じてもらえる。われわれ日本人は、ウクライナ人権監察官のハンコと、BBC・CNN・ロイターというブランドのハンコと、二重の検印が押されて品質保証された「情報」を、そのまま受け取り、NHKや朝日新聞に真実として報道させ、西側の読者視聴者と同じ反応を演じて喜んでいたのだ。ロシア憎悪に燃えてウクライナ支援に熱中する西側先進国市民になって満足していたのだ。プロパガンダを真に受けて。テレビを軍部にオキュパイさせ、防衛費増をアメリカに約束して嬉々としていたのだ。「ロシア軍の戦争犯罪」のフェイクを信じ込んだまま。マスコミもアカデミーも永田町も。
デニソワがかくも粗雑な失敗をやらかした原因は、西側マスコミが全く証拠や検証を要求しなかったからであり、口から出任せが次々と世界の真実になったからである。西側マスコミは、フェイクをプライムバリューの情報の扱いで受け取って配信し、他にもないか、次は何だとデニソワに催促する関係になっていたのだろう。扇情的な内容ほどマスコミは喜ぶ。デニソワが何を告発してもロシア側は反論・抗弁しないし、個別の「戦争犯罪」で無実潔白を言い立てない。ロシア側は「ブチャ虐殺」で完全に悪者になり、プロパガンダ戦線で敗者の立場に固まった。国際社会に何を言っても相手にされず、ゆえに「戦争犯罪」の個別の事件で争う姿勢をやめてしまった。
いずれにせよ、NGOが指弾し、議会の調査で発覚したデニソワの虚偽と捏造工作が、仮に1件2件であったとしても、嫌疑はその他のデニソワの告発全体に及ぶ影響となる。彼女が発信したロシア軍の強姦や虐殺や拷問や誘拐の一つ一つが、本当に確証のある事実なのかという疑惑は当然避けられないし、ウクライナ側は証明する必要に迫られるだろう。政治的に、ウクライナと西側が甚大なダメージを負うのは確実だ。なぜなら、ロシアの戦争犯罪は、人権検察官リュドミラ・デニソワの統括で情報が整理され、第一報が発せられていたからである。国家の公式情報であり、彼女がオーソライズし、彼女が仕切るチャネルから全世界に公表されていたのだ。
この衝撃的な醜聞を前に、ウクライナの検事総長のベネディクトワはどういうコメントを発するのだろう。彼女はデミソワと二人三脚のコンビだったはずだ。また、ICC主任検察官のカーンはどのような対応を示すのだろう。「ブチャの虐殺」事件は、果たして障害なく予定どおりの捜査と訴追のプロセスを運ぶだろうか。
(抜粋終わり)

以上