日本古代史備忘録(1):邪馬台国は鉄器の一大産地だった

伊藤 投稿日:2024/11/08 09:32

伊藤睦月です。

 下條さんからの回答を拝見して、一晩寝たら、思い出したので、忘れないうちに、書き残します。

(1)下條さんは、卑弥呼は、五斗米道教祖の一族として、邪馬台国在住の鉱山技術者集団の招請により、渡来したという考えをお持ちのようです。

(2)ところで、福岡市には、「多々良(たたら)川」があり、その流域は砂鉄の生産地として有名で、明治まで鉄製品を生産していたそうです。現在では、福岡県福岡市東区香椎の一部となっています。

(3)香椎といえば、神功皇后と仲哀天皇の新羅出兵の本陣があったところで、香椎宮という両者を主神とする神社があり、山奥に3キロほど入ると、応神天皇生誕の地である「宇美八幡宮」があります。

(4)さらに山沿いに5キロほど行くと、太宰府の後背地、宝満山、竈門神社に、さらに日田方面へ20キロほど、山道を進むと、鯛生(たいおう)金山に出ます。鯛生金山は江戸時代には稼働していて、松本清張の「西海道奇談」の舞台に設定されています。またその山地一帯は、江戸時代に入って日田天領になるまでは、修験道の聖地である「英彦山(ひこさん)」の神領でした。

(5)日本古代史では、朝鮮半島南部の伽耶から出雲にいたる、鉄集団(たたら集団)とか、山陰地方がよく知られていますが、邪馬台国九州説の舞台である福岡県(筑紫)も、なかなかの鉱山があったようです。

(6)下條さんのコメントをみて、自分の地元のことを少し思い出したので、備忘録として残しておきます。

伊藤睦月拝

 

(6)たたら集団については、宮崎駿「もののけ姫」に出てくる、女たたら集団が、ビジュアル的にイメージしやすいですが、あそこに出てくる、神器などは道教由来のものが多いんでしょうね。