日本の民間航空機の定期便が原則、通過することのできなかった「横田空域」で、今月、2024年11月には、通過できるようになりました。

かたせ2号 投稿日:2024/11/22 21:17

日本の民間航空機の定期便が原則、通過することのできなかった「横田空域」で、今月、2024年11月には、通過できるようになりました。

1.
日本共産党の機関紙「新聞 赤旗」のサイトから。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2020-01-12/2020011203_02_0.html
(引用開始)
なんだっけ「横田空域」って?

Q 羽田空港の新飛行ルートが一部通過する「横田空域」ってなに?
A 正式には「横田進入管制区」。東京都にある在日米軍横田基地や神奈川県の米海軍厚木基地に離着陸する米軍機などを管制する空域として米軍が管理しています。

Q 空域の範囲は?
A 東京、埼玉、群馬、栃木、神奈川、福島、新潟、長野、山梨、静岡の1都9県にまたがっています。最低で高度2450メートル、最高7000メートルまでを米軍が管理下に置いています。

Q 日本の民間機は飛行できないの?
A 日本の民間航空機が同空域を飛行するのには米軍の許可が必要で、空域内に飛行経路を設定するのにも米軍との協議・調整が必要です。

Q 羽田空港や成田空港を利用する旅客機の飛行に支障があるのでは?
A 民間機の定期便は、米軍の許可をその都度うけなくても済むように、横田空域を避けて飛行することになります。2008年9月の日本側への一部返還で緩和はされましたが、羽田空港から北陸・西日本方面へ飛行する民間機は、東京湾上で旋回し急上昇して横田空域を越えなければなりません。

Q 民間航空の円滑な運航の障害になっているということですね。
A 首都圏周辺の広大な空域が、米軍の許可なしには日本の航空機が飛行できず、管制も日本側ができないこと自体が、安保条約の下で日本の空の主権が侵害され、米軍が日本を戦争の拠点としている証しです。

(2020・1・12)
(引用終わり)

かたせ2号です。
少し古いですが、2006年の防衛白書から引用します。

http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2006/2006/html/i42c5000.html

(引用開始)
(解説)横田空域
横田空域は、新潟県から東京西部、伊豆半島、長野県まで広がり、12,000フィート(約3,700m)から最高23,000フィート(約7,000m)の高度に上る空域であり、現在、この空域においては米軍が管制業務を行っています。この空域内には、米軍の横田をはじめ、空自の入間、海自・米軍の厚木などの飛行場があり、これらの飛行場を利用する航空機に対する進入管制業務(航空機に対し出発・進入の順序、経路、方式の指示などを行う業務)を行うための空域として利用されています。
羽田空港や成田空港から西日本方面などへ向かう航空機は、関西空港および大阪空港へ向かうものをのぞき、横田空域を避けて飛行しています。現在2009年中に羽田空港において4番目の滑走路の供用開始が予定されており、同空港の再拡張後は、発着容量が現在の年間約29.6万回から、約40.7万回へと大幅に増加することが見込まれています。
横田空域については、日米合同委員会の下の枠組みにより日米両国政府が協議を行い、これまで7回の一部返還が実現していますが、日本政府として求めてきた横田空域における進入管制業務の米軍から日本政府への移管(以下「横田空域の全面返還」という。)については、米軍は運用上の理由により応じられないとの立場でした。
(引用終わり)

かたせ2号です。
まとめると、
羽田空港や成田空港から西日本方面、北陸方面などへ向かう日本の民間航空機の定期便は、関西空港および大阪伊丹空港へ向かうものを除き、横田空域を避けて飛行する状態が長年続いていた
そういうことになります。

どうやらこの「禁制」が今月(2024年11月)になって、解禁となりました。

笹原俊さんのXを抜粋します。
https://x.com/shun_sasahara/status/1858742299196617194
(午後2:21 · 2024年11月19日(JST))
(抜粋開始)
2024年11月17日、(島根県の)出雲(地域)でお話会を開催しました。
私はスタッフとともに、前日(の11月16日の)夕方、羽田空港から飛行機に乗り、(島根県の)出雲(地域)へ向かいました。

羽田を離陸した飛行機は、上空を旋回してそのまま水平飛行に移り、東京と埼玉の県境を水平飛行していきました。
私の住んでいる埼玉県、川越や所沢・入間の夜景がよく見えました。
私は驚愕しました。この航路は、1945年以来、先月まで、絶対あり得ない飛行ルートだったからです。

東京西部の福生市や瑞穂町などにまたがり、横田基地が存在します。

横田基地上空には「横田空域」と呼ばれる空域が存在し、ここは米軍の管轄下におかれて、日本の航空機は進入禁止となっていました。

これまで、羽田を離陸して、(関西空港および大阪伊丹空港向けを除く)西に向かう定期便の航空機は、千葉方向に大きく旋回して、一気に上昇し、13000フィート上空まで上がってから、水平飛行に移っていました。

これはもちろん、横田空域を迂回するためです。

私は何度も飛行機に乗っていますが、飛行機の窓から川越の夜景を見たのは初めてでした。
これは、「横田空域(への飛行禁止)が消滅した」ということを意味するのです。

通常はこの時点で高度は10000フィート(約4000m)を超えているので、川越の町は絶対に見ることができなかったからです。
夜景が見えたということは、雲の下ということなので、この時点で高度は3000m以下です。
かつての横田空域のど真ん中をつっきって、飛行したことになります。

かつて日本のど真ん中に位置し、日本の航空機の飛行を拒んだ、悪名高き「横田空域」は、既に存在していないのです。
これはおそらく、トランプ大統領当選の影響と思われます。
マスコミでは一切報道しませんが、かつては考えられなかったほどの、すさまじい変化が、水面下で進行しているのです。
(抜粋終わり)

かたせ2号です。
にわかには信じがたい情報だったので、このポストのリプライを拾ってみました。

https://x.com/DoerhMmMnXsgytN/status/1858814123796226365
(引用開始)
トランプ大統領になって以後、羽田への着陸便が確かに変更されています。今まで横田空域の中央の階段を使って都内密集地を抜けていましたが最近はとても静かなので不思議でした。コレで納得です!
午後7:06 · 2024年11月19日
(引用終わり)

https://x.com/hasibiro_maga/status/1858854251646296203
(引用開始)
先日空を見ていたら、見たことない東京上空の空域を民間飛行機が飛んでいて、おかしいと思っていた。
横田空域があるのに、なぜあそこを飛べる(のか)と不思議に思っていた。
(民間飛行機が)東京都心上空を南から北に飛んでいた。
自分の目で確かめてください。
午後9:46 · 2024年11月19日
(引用終わり)

https://x.com/nekosaburos/status/1858766532635189412
(引用開始)
となると、これはトランプさん就任後、冗談抜きで在日米軍の撤退もありえるかもしれませんね。 日本が自力で防衛するのは大変だと思いますが、日本の真の独立のためには在日米軍と日米合同委員会にはお引き取りいただくことが必須となりますから。
午後3:57 · 2024年11月19日
(引用終わり)

かたせ2号です。
一気に在日米軍撤退完了ということにはならないとは思いますが、それにしても、東京オリンピックも終了して数年後の現在、防衛省がお願いしても通らなかった、(関西空港、大阪伊丹空港以外の)西日本の空港への通過が、しれっと、できるようになっているのは、とんでもないできごとです。
ですから、この出来事はたしかに、在日米軍撤退の一連の流れの「さきがけ」になっていくのかもしれません。

以上