前項の訂正・補足

伊藤 投稿日:2024/11/14 22:29

 伊藤睦月です。

『日本史の誕生』単行本の初出は、1994年でした。だから大山氏が同書を読んでいた、そして、その2年後に、自説として発表した、という疑いは、否定できません。しかし、それは証明可能でしょうか。

 ところで、古田武彦氏は、1970年代には、九州王朝説の立場から、タリシヒコと聖徳太子は別人だと、主張しています。「聖徳太子実在問題」を論ずるのに、古田説(本人は故人ですが、未だに熱烈な支持者が学会や歴史愛好家に存在しています)も議論の遡上に載せないのは、不当な取り扱いだと思います。最も早く、聖徳太子の存在に疑問を抱き、具体的な仮説を提示したのは、私の知る限り、古田です。岡田博士は、文章表現上は疑問を呈しているだけです。

以上、誤りの訂正と補足説明でした。古田武彦については、後日取りあげます。

伊藤睦月筆