ロシア・ラブロフ外相の「賢明なユダヤ人」発言の真意について考え続け、結論を出した。(前半)

かたせ2号 投稿日:2022/07/03 16:51

かたせ2号です。

<今回の投稿内容のまとめ>
(前半)
・ロシアのラブロフ外相の発言「賢明なユダヤ人たちは『最も大きな反ユダヤ主義者はユダヤ人自身』だと語る」(2022年5月1日)の真意は何かについて考え続けてきました。
・かたせ2号の結論は「賢明なユダヤ人たちは、ユダヤ教の思想の一部(異邦人(ゴイム)から金利を取ることの肯定)を重要視し突き詰めていった結果、ユダヤ教の神の存在をもはや必要としない、ユダヤ教の神を畏(おそ)れない、という極端にたどり着いた」です。このユダヤ教の神は、キリスト教の神でもあります。また、ここでいう「賢明なユダヤ人」とはDS最高幹部を指します。
・そこからさらに導かれる結論として、「DSの「最高幹部」ともなれば、シオニズム運動にまったく何の共感もないし、ユダヤ人への同朋意識も実はまったくない。だから彼らは、シオニズム運動の本拠地、イスラエルと平気で敵対できる」です。
(後半)
・1917年のイギリス政府による「バルフォア宣言」は、ロスチャイルドがシオニズム運動に何の共感もないことを覆い隠すための、大きなダマシではないか? そんなことについて考えていた矢先、2005年に田中宇さんがすでに、同じ結論を出していたことを、昨日(2022年7月2日)発見した。
・ウータン(副島隆彦先生による田中宇さんへの呼び名)はスゴイ!
・この2005年の田中宇さんの分析記事は、とても参考になると思いますので、記事を引用しておきます。

<以下、本文>
かたせ2号です。
まず、ふじむら掲示板に投稿した「[301]ユダヤ思想とは何か、について考えた。」(2022年5月15日)から記事を再引用します。

韓国・ハンギョレのサイトから。
記事名:ウクライナ「脱ナチス化」主張のロシア、「ヒトラーはユダヤ人」…イスラエル「怒り」
2022年5月4日配信
http://japan.hani.co.kr/arti/international/43343.html

(記事の一部引用開始)
ロシアのラブロフ外相は2022年5月1日、イタリアの放送局「レテ4」の番組に出演し、「ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はユダヤ人なのに、ウクライナの脱ナチス化は侵略の大儀名分になりうるのか」と問われ、「ヒトラーもユダヤ人の血統」、「それは何の意味もない」と答えた。同氏はまた「我々は、賢明なユダヤ人たちが『最も大きな反ユダヤ主義者はユダヤ人自身』だと語るのを長いあいだ聞いてきた」と付け加えた。
(記事の一部引用終わり)

かたせ2号です。
このラブロフ発言の真意は何か考え続け、そして、最近になって、以下のような結論に至りました。
賢明なユダヤ人たちは、ユダヤ教の思想の一部(異邦人(ゴイム)から金利を取ることの肯定)を重要視し突き詰めていった結果、ユダヤ教の神の存在をもはや必要としない、ユダヤ教の神を畏(おそ)れない、という極端にたどり着いた」ということです。
そして、ラブロフ外相のいう「賢明なユダヤ人」とは「DS最高幹部」のことを指すのです。
ラブロフはおそらく、このことを世界に伝えたかったのです。

この結論に基づいて説明がつく事実はたくさんあります。

たとえば、ダボス会議参加者の中には沢山のユダヤ系の有力者がいるはずなのに、「選ばれたごく一部の人間たち(自分たち)が神にとって代わる」という未来図を描くユヴァル・ノア・ハラリの思想を、彼らが推奨できる理由もよくわかります。彼らは、ユダヤ教の神の存在をもはや認めていないし畏れてもいないから、こんな思想でも全く平気なのです。

そして、これが一番大きな発見なのですが、ユダヤ教の神の存在を認めていないし、畏れてもいないから、DSの「最高幹部」ともなれば、シオニズム運動にまったく何の共感もないし、ユダヤ人への同朋意識も実はまったくない。だから彼らは、シオニズム運動の本拠地、イスラエルと平気で敵対できるのです。

その証拠に、ウクライナへの対応をめぐって、DS最高幹部(ジョージ・ソロス)とイスラエルの政治的指導者とが、緊密に連携をとれているとは決していえません。

AFP通信の記事から。
記事名:ウクライナ大統領、イスラエルの対ロシア制裁拒否を非難
2022年6月24日配信
https://www.afpbb.com/articles/-/3411234

(引用開始)
ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年6月23日、イスラエルのヘブライ大学でオンライン形式の演説を行い、イスラエルがロシアへの制裁を拒否していることを非難した。
 イスラエルは新たな政治危機の渦中にあり、ナフタリ・ベネット(Naftali Bennett)首相は数日以内にヤイル・ラピド(Yair Lapid)外相に首相職を移譲する見通しとなっている。
 ベネット氏はロシアのウクライナ侵攻への非難を控え、両国との緊密な関係を強調。同氏率いる連立政権はロシアに制裁を科してこなかった。
 一方、ラピド氏は侵攻開始の数日後、ロシアの行動を「国際秩序に反する」と非難した。
 2人の対照的なスタンスは、イスラエルの中立性を守るために調整されたものとみられている。
 ユダヤ系で、イスラエルに親族がいるため、同国を何度も訪れているゼレンスキー氏はヘブライ大学での演説で、イスラエルのロシアに対する弱腰な姿勢は理解し難いと述べた。
続けて「どうして侵略の犠牲者を助けずにいられるのか」「イスラエルがどんな支援をしてきたのか、他に何ができるのかといつも質問されているが、何と答えればいいのか分からない」として、イスラエルがウクライナへの軍事支援を行っていないことを嘆いた。
 ゼレンスキー氏は「イスラエル国民の、ウクライナ国民に対する誠実で心のこもった支援には感謝している」とする一方、「イスラエル政府にも支援してほしい」と続けた。イスラエルはウクライナに人道・医療支援を提供する一方、軍事支援は行っていない。
 イスラエルはこれまで、シリアでのロシアとの協力関係を維持するため、ウクライナ侵攻に関しては慎重な立場を取ってきた。イスラエルはシリアで定期的に空爆を実施しているが、シリアに軍を駐留させるロシアはこれを黙認している。
(引用終わり)

かたせ2号です。
また、私、かたせ2号がずっと抱えてきた以下の3つの疑問はこれで氷解します。DS最高幹部には、シオニズム運動やユダヤ民族への共感など全くないのです。

(1)アメリカとヨーロッパの超お金持ちたち(ユダヤ系も多い)は、なぜ、ナチス・ドイツのヒトラーの政治活動を資金援助できたのか?
(2)反DSの急先鋒であるにもかかわらず、ドナルド・トランプは大統領在任中、なぜ、あれほどイスラエル寄りの外交政策をとることができたのか?
(3)なぜ、イスラエルは、コロナ・ワクチンを世界に先駆けて国民に何度も打ち込むという「失態」を犯したのか?
(ちなみに当時のトランプ大統領は、コロナ・ワクチン接種に当初、前向きでした。トランプはおそらく敬虔なユダヤ教徒なので、この件について、イスラエルの判断に従ったのだと思います。情けない話ですが、両者とも、DS最高幹部による「ショック・ドクトリン」に乗せられてまんまと騙された、というのが、かたせ2号の見立てです。)

そんな風に考えがまとまりつつあった際に、田中宇さんのサイトから、衝撃的な分析を目にしました。

田中宇さんのサイト(https://tanakanews.com/)から。
記事名:覇権の暗闘とイスラエル(2022年6月22日配信)

(無料公開の部分、引用開始)
中東和平・パレスチナ問題は、大英帝国の基盤にあった英諜報界(ユダヤ網)を乗っ取って(コピーして)分離しようとしたイスラエルに対し、英国側が報復のために建国時のイスラエルになすりつけて永久に背負わせた難問である。英国は、インドが独立する時にパキスタンを分離独立させてインドが永久に苦悩するように仕向けたが、あれと似たものだ。オルメルト案やトランプ案で中東和平が形だけ実現して安定的に維持されれば、イスラエルとアラブ諸国が正式に和解でき、イランなどもイスラエルを敵視できなくなって中東は安定と発展に向かう。しかし、入植者から米民主党まで和平を妨害する勢力がたくさんいて、何十年も進まない状態になっている。
(無料公開の部分引用終わり)

かたせ2号です。
上記下線部の部分、ここに衝撃を受けました。そういうモノの見方があったかと。

イスラエル・ロビー(アメリカとイスラエルの二重国籍者が中心)のアメリカで華々しい活動をしているのもかかわらず、本当は、DS最高幹部は、100年以上、シオニズム運動およびその本拠であるイスラエルの活動を敵対視し、抑圧にかかってきたのではないか?

以上、縷縷(るる、長々と)考えを述べてみました。ここでかたせ2号が示したモノの見方は、世界の実相(じっそう、すべてのモノの生滅変化する仮の姿の奥にある真実の姿)を表せているのでしょうか? さらに考察を進めました。
(後半に続く)