ブレイク:史癖(しへき)は、佳癖(かへき)なり

伊藤 投稿日:2024/12/18 09:33

 伊藤睦月です。頭が冷える前にうずうずしてきたので、投稿します。

安本美典『古代史論争最前線』(2012年柏書房)から。

(引用開始)「歴史をたしなむのは、良い趣味である」というほどの意味でしょうか。

 特に古代史については、調べて得られた証拠を元にして、推理をしていく楽しみがあります。手がかりを元に、さらに調べ、あれこれ推理していくと、あらたなことがわかり、推理小説の主人公の、探偵になったような気分が味わえるわけです。努力次第で、次々と新しい証拠を得ることができます。(引用終わり)

 伊藤睦月です。安本は、以上の楽しみを得るために、大事なことや逆に良くないこと(悪癖)について、アマチュアにもわかりやすく説いています。それを次回以降、紹介します。安本氏とは直接面識はありませんが、従来「郷土史家」と呼ばれるような、アマチュアでも分け隔てなく、権威ぶらずに接し、全国にファンがいます。江上波夫もそういったタイプの人だったのではないか。そう思いたい。三笠宮、小林恵子もまたそう。そういった人たち、この人たちの本を読んで、自在に論ずることができる喜び、まさに、「史癖は佳癖なり」ですね。

まだ、調子が戻らないので、当面小休止

伊藤睦月拝