(参考文献)田村康二「“震度7”を生き抜く」より(4/4)

藤村 甲子園 投稿日:2011/03/17 01:49

(承 前)

リズムを取り戻すに必要なのは、まず食事である。ふだん通り、三度の食事を規則正しく摂ることからはじまる。食事内容も大切である。たとえば、枝豆に多く含まれるトリプトファン。これから生まれるアミノ酸は睡眠物質を作る材料になるので、不眠を感じる人は大豆を食べるとよい。

アメリカから沖縄へ兵士を空輸する際、トリプトファンを摂った兵士は機内でよく寝ていたという報告がある。また、熟眠したければ、ミネラル、ビタミンを多く含むブロッコリーがおすすめである。寝酒に愛用されるワインでは睡眠物質は作れない。

全身運動をするのも効果的である。じつは、長岡市では日本ではじめて、市民による「長岡市朝起会」を行なった土地である。NHKのラジオ体操より早い。
一九二二年(大正十一年)から四〇年(昭和十五年)まで、「励めよ励めよ朝起きを、三六〇有余日、雨の降る日も、おめずおくせず、ためらわず・・・・・・」という「長岡朝起きの歌」を歌いながら、全身運動する習慣が続いた。全国に誇れる社会体操の先駆である。

いま、これに習って早寝早起きし、軽い全身体操をするといい。これは、全身のリズムを整えるのに効果がある。元気を出して、朝の体操をしてみよう。(以 上)