追記:フレシェットの件(アメリカ軍のM546 APERS-Tという武器を想定すると砲弾のイメージがつかめるようだ)
かたせ2号です。表題の件につき情報提供します。
まず、イギリス、ガーディアン紙の記事から一部を引用します。
記事名:ロシア砲の金属弾で数十人のブチャ市民が死亡した。法医学者が集団墓地から発見された遺体から、現代戦ではほとんど使用されていないフレシェットを発見。
2022年4月24日配信
https://www.theguardian.com/world/2022/apr/24/dozens-bucha-civilians-killed-flechettes-metal-darts-russian-artillery
(一部引用開始)
遺体から見つかった金属の矢の写真を確認した独立した武器専門家は、第一次世界大戦中に広く使われた対人武器であるフレシェットであることを確認した。
この小さな金属の矢は、戦車や野戦砲の砲弾の中に入っている。砲弾1発につき、最大8,000個の閃光弾を込めることができる。
(一部引用終わり)
かたせ2号です。これに関連して、JSFさんの以下のツイートを発見したので、ご紹介します。
https://mobile.twitter.com/rockfish31/status/1519863304671625217
(引用開始)
フレシェット弾の内蔵数が8000発ってアメリカ軍のM546 APERS-Tの話で、ソ連製のフレシェット弾の話のようには思えないんだが…
(引用終わり)
かたせ2号です。
専門的な見地からの貴重なご意見です。ありがたいことです。
これにより、ガーディアン紙に登場する武器専門家は、なぜか、アメリカ軍の武器「M546 APERS-T」を念頭に置いて話をしていることがわかりました。不思議なものですねえ。
それで今回、JSFさんから情報を得たのが良いきっかけだと思い、アメリカ軍の武器「M546 APERS-T」について情報を集めてみたので、以下にご報告します。
以下の情報で、ブチャの事件でのフレシェットの爆発の様子がイメージできると思います。
よろしくご参考ください。
<砲弾の大きさ、寸法>
https://bulletpicker.com/cartridge_-105mm-apers-t_-m546.html
かたせ2号です。
長さは866ミリ、口径が105ミリ。この大きさのものが発射されて、攻撃相手の頭上で爆発する仕組みです。拳銃やライフルのような武器ではなく、やはり「砲撃」する武器ですね。
<使用方法>
https://man.fas.org/dod-101/sys/land/m546.htm
(翻訳して一部引用開始)(下線部はかたせ2号が引きました)
M546 APERS-T弾は、近距離での対人戦闘を主目的とした弾丸です。この弾丸は、マズルアクションのためにフューズとセットになっていますが、最大100秒までセットすることができます。この弾丸には、8粒の鋼鉄製フレシェットが8,000個装填されています。APERS-T弾は、露出した歩兵に対して壊滅的な効果を発揮する。M546(APERS-T)を使用する際には、2つの重要な注意事項があります。まず、この弾は、たとえ戦闘の緊急事態であっても、露出した味方部隊の頭上で使用してはならない。第二に、この弾のアルミ製ケーシングは薄く、簡単に破損します。損傷した弾丸は予測がつかないので、発射してはならない。APERS-T弾は口径105mmのみ使用可能です。
(翻訳して一部引用終わり)
かたせ2号です。
上記注意書きにもある通り、このフレシェットという武器は「たとえ戦闘の緊急事態であっても、露出した味方部隊の頭上で使用してはならない。」ものなんですよ。
だからロシア軍の占領しているブチャに、ロシア軍がこの武器で砲撃を加える、というのはやはりナンセンスですね。そんな危険なことをする必要はまったくない。
ですから、DS最高幹部が上記ガーディアン記事を結局、「ボツ」完全無視しているのは、ある意味「妥当な判断」だと、かたせ2号は考えます。まあ、はっきり言って、「どんな犯罪行為を働いても、すべてロシアのせいにできるから大丈夫だ」という、DS最高幹部の「驕(おご)り」が、今回のこういう自爆行為を生んだんだと私は思います。自業自得ですね。
以上