本田宗一郎と藤沢武夫の人間関係がすばらしい。
投稿日:2025/04/06 12:31
本田宗一郎と藤沢武夫の人間関係がすばらしい。
山本祐輔『藤沢武夫の研究 本田宗一郎を支えた名補佐役の秘密』かのう書房〈人の世界シリーズ〉、1993年1月、236頁。
(引用開始)
舞台や音楽鑑賞を趣味とした藤沢に対し、本田はゴルフなどの行動的な趣味を持っていた事から、不仲説が浮上したことがあった。しかし当人たちは、互いが当時住んでいた地名の「下落合」(本田)、「六本木」(藤沢)と呼びあうなど良好な関係だった。「いつも手をつないで一緒にいるのを仲良しとは呼ばない。私達は離れていても、今この瞬間、相手が何を考え、どうするかが、手に取るように分かる。」とも語っている。藤沢の死後、1989年に本田が日本人として初めてアメリカの自動車殿堂入りを果たした時に、本田は授賞式を終えて帰国したその足で藤沢邸に向かい、藤沢の位牌に受賞したメダルを架け「これは俺がもらったんじゃねえ。お前さんと二人でもらったんだ。これは二人のものだ」と語りかけた。
(引用終わり)
以上