拘束され死刑判決を受けたイギリス人傭兵が現在の心境を動画でアップした

かたせ2号 投稿日:2022/06/25 08:20

かたせ2号です。
表題の内容について、以下に記録します。
州都ドネツクの都市部にある刑務所内で、ウクライナからの砲撃におびえていると正直に告白しています。

まず、Jano66さんのツイート(2022年2月25日)から3本引用します。
Jano66さんの、元動画への日本語字幕追加のご尽力に、この場を借りて感謝します。

https://twitter.com/Jano661/status/1540330525705269249
(引用、一部補足追記開始)
【字幕】2022年6月9日に、「ドネツク人民共和国(DPR)」の裁判所から死刑判決が出て1週間経った、イギリス人傭兵エイデン・アスリンのYoutubeから。パート1
エイデン・アスリンが、ドネツク州の州都ドネツクの刑務所から、動画をあげてコメントしています。
やつれてます。死刑への恐怖もあるけど、ウクライナの激しい砲撃を受けているから。ウクライナが民間人へ激しい無差別攻撃を加えています。彼は、ウクライナの為に戦ってウクライナに殺されそうになっています。
(動画リンク先 2分14秒)
https://twitter.com/i/status/1540330525705269249
(引用、一部補足追記終わり)

かたせ2号です。続いて2本目。

https://twitter.com/Jano661/status/1540334266932170752
(引用開始)
【字幕】死刑判決が出てから1週間経ったイギリス人傭兵エイデン・アスリンのYoutubeから。パート2
「ウクライナが民間人を攻撃してるなんてプロパガンダだ」と言う言葉に騙されてきたエイデンは、死を目前にして、真実を知ります。
(動画リンク 1分46秒)
https://twitter.com/i/status/1540334266932170752
(引用終わり)

かたせ2号です。続いて3本目。

https://twitter.com/Jano661/status/1540386774740246529
(引用開始)
【字幕】死刑判決が出てから1週間経ったイギリス人傭兵エイデン・アスリンのYoutubeから。パート3
言わされてるだけだ!嘘だ!の人たちへ「みんなが知るべきだから話してるだけだ」
(動画リンク 2分19秒)
https://twitter.com/i/status/1540386774740246529
(引用終わり)

かたせ2号です。
上記3つの動画の文字起こしをしたので、以下に掲載しておきます。

(文字起こし開始)
エイデン・アスリンです。死刑判決から1週間が経ちました。簡単にアップデートします。いいことが起こればいいけど・・どうかな・・わからない。判決の後、どう感じているかだけど、感傷的になることが多い。怖いし、心配。神様に話しかけることが多い。それが今の僕のメンタルの状態です。
最近ひどくストレスなのが、続いている砲撃です。みんなは知らないかもしれない。西側のニュースにはなっていないだろうけど、今、ドネツクはものすごい砲撃にあっている。ウクライナが攻撃しているんだ。証人になれるよ。初めて知った。
刑務所に来て、ウクライナ側から迫撃砲の攻撃を受けるとは。ウクライナの砲撃で僕は死ぬんだと思った。
ここ数日、朝から晩までウクライナ側からすごい攻撃だった。みんなにわかってほしいのは、僕のいる場所(刑務所)はドネツクの都市部にあるんだ。軍事施設があるとかではなく、この刑務所は戦争犯罪だけじゃなく、普通に服役している人たちもいる。なんでウクライナは民間の地域を狙って攻撃するのか?
前は本当に何も知らなかった、こんな現実だとは。自分の視点からは、これは見えていなかった。今、大きく物事を見ることができるようになったから、ドンバスの人たちどんな状況だったかわかる、毎日砲弾が飛んでくる生活だ。一日中、ウクライナの砲撃をおびえる気持ちがよくわかる。(ただし、この地域から飛んでいく砲弾はないんだ。飛んでくる砲弾と飛んでいく砲弾の違いはわかる。)
この刑務所で着弾した場所が僕の監房に近かったから、爆発の衝撃も感じるし破片が降り注ぐ音も聞こえる。
目が覚めたよ。
マリウポリでアゾフ大隊が一般のアパートを盾にしていたのは、今回の、民間人に無関心な出来事でわかった。この軍隊に4年もいたけど、言葉では表せないけど、今とは違い気持ちだった。今回の民間人へのウクライナの攻撃は、最期に強烈な一発を喰らった感じ。これが最期に僕が開眼するきっかけになった。そしてこれが、ドネツクの人が耐えてきた状況なんだ。ドネツクの人たちが言ってきたことはこれだったんだって。
ウクライナ側の話は全くこれとは別になっていて、プロパガンダという言葉以外ない。
この間、このことで服役仲間とケンカになった。そいつに言わせると、僕が言っている「ウクライナ軍が民間人を攻撃」というのがウソだって言うんだ。
でも何が真実かは明らかだ。
中には、僕が死にたくなくて、ロシア側に上のようなことを言わされているだけだと、考える人もいるだろう。
死ぬのは怖いに決まっている。皮肉にもウクライナ軍の砲撃で死ぬとかになったら最悪の結末だ。でも、人々が真実を知るべきだと思うから今、話してる。
事実を、こうなる前に知りたかったよ。でも、神はこの方法で事実を僕に伝えたんだ。言葉もないよ。ドネツク側の情報にも注意を払うべきだった。西側の情報を信じて親ウクライナの立場をとっているのなら、止めた方がいい。もっと早くに気がついていれば、と思う。
なんて言うか、4年間、従軍していたけど、何の意味もなかった。
ウクライナの海兵隊にいることは正しいことだと思っていたから、今になって真実を知って何も言葉が出ない。心の底から後悔している、契約して軍隊に参加したことを。もし今知っていることを知っていたら、このような親ウクライナの行動は絶対にとらなかっただろう。
怖いから言っているだけだと言うんだろ?
怖いよ、ウクライナの砲撃が。そして自分が戦ってきたことが全て間違いだったと気づいてしまったことも。
だまされ、ごまかされてきたんだ。
気づいてしまったから、僕の今の気持ちを表す言葉は見つからない。
(文字起こし終わり)

かたせ2号です。
ドネツク州の現況についても、あわせて記録しておきます。

AFP通信(yahoo news経由)記事から。
記事名:ウクライナ東部ドネツク州に「安全な町はない」 ドネツク州知事
2022年6月24日配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bcd32bb1569c363edadc8ed91dd8999dc05b641

(引用開始)
ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州のパブロ・キリレンコ(Pavlo Kyrylenko)知事は2022年6月23日、ロシア軍との戦闘が激化しており、州内に「安全な場所、町はない」とAFPに語った。
キリレンコ氏は情報機関の最新データを引用し、隣接するルガンスク(Lugansk)州のリシチャンスク(Lysychansk)とセベロドネツク(Severodonetsk)周辺で展開されている戦闘の規模を踏まえると「ドネツク州のどこであろうと、住民がとどまり続けるのは極めて危険だ」と語った。
(引用終わり)

以上