後から(現時点で)振り返ってイーロン・マスクのツイートを参照すると、2022年10月22日の彼の主張が、すっきりと分かる(そのように彼が仕組んだ)。

かたせ2号 投稿日:2022/10/24 21:45

かたせ2号です。

<本投稿での主張>
メドベージェフのツイート(2022年10月20日)に始まる、一連のイーロン・マスク本人および周辺のツイートは、イーロン・マスクの政治的立場を明確に表明する「一つながり」のアウトプットを作成するために、仕組まれたものである。

<本投稿の本文、開始>
まず、ご興味がある方は、イーロン・マスクのツイートを選択し、ツイートと返信のタブを選択ください。
(選択した先のURLリンク。こちらをクリックいただいてもかまいません⇒)https://twitter.com/elonmusk/with_replies

すると、2022年10月22日のElon Maskの発言部分が、以下の通り、一つながりで表示されます。
この一つながりのアウトプットは、おそらく、イーロン・マスクはあらかじめ設計・計算して、相当に練り上げて作り上げたとしか思えません。
なぜなら結局のところ、余分のツイートはすべて削ぎ落とされて、イーロン・マスク自らの政治的立場が、必要かつ十分な形で表現できているからです。偶然にしては、あまりにもキレイに表現されています。

以下、引用しますので、ご確認ください。(なお、日本語訳はふじむら掲示板[508][509]に記載済ですので、そちらをご参照ください。)

Dmitry Medvedev @MedvedevRussiaE 2022年10月20日
Russia government official
【Bye, bye @trussliz, congrats to lettuce】
 ↓
(返信をさらに表示)
 ↓
Nico Vasilevski@PhreshNic 2022年10月21日
返信先: @elonmuskさん,@MedvedevRussiaEさん, @trusslizさん
【イギリス首相官邸前の演壇の上に大きな「レタス」の写真(のみ)】
 ↓
Elon Musk@elonmusk 2022年10月22日
返信先: @PhreshNiさん,@MedvedevRussiaEさん,@trusslizさん
【涙を流しながら爆笑する絵文字(のみ)】

David Sacks@DavidSacks 2022年10月21日
【I’m willing to listen to experts. Just not the experts who got us into Iraq, Afghanistan, Syria and Libya.】

David Sacks@DavidSacks  2022年10月21日
【Track record is important. If you want to know which experts to listen to, start with the ones who predicted the current situation

Arnaud Bertrand@RnaudBertrand 2022年3月1日
Most fascinating thing about the Ukraine war is the sheer number of top strategic thinkers who warned for years that it was coming if we continued down the same path.】
 ↓
(このスレッドを表示)

Elon Musk@elonmusk 2022年10月22日
返信先: @DavidSacksさん
Good thread

かたせ2号です。
以上で、次のことが明らかとなりました。
・イーロン・マスクは、メドベージェフと同じ立場に立って、対ロシア強硬論者のエースだったリズ・トラスと対峙する姿勢を明確にした。
・イーロン・マスクは、NATOの東方への拡大に警告・反対の立場(簡単に言えば、「ネオコン嫌い」)を明確にした。

私から言わせれば、見事という他はありません。

以下、参考までに、その他の分析を述べてみます。
たとえば、その他のツイートがきれいに見えなくなっています。2022年10月21日の以下のツイートがそうです。

Elon Musk@elonmusk 2022年10月21日
返信先: @elonmuskさん,@MedvedevRussiaEさん,@trusslizさん
【Btw(By the way), how’s it going in Bakhmut?】
(注:Bakhmut(バフムート)とはウクライナ軍とロシア軍との激戦地のひとつ)
 ↓
Dmitry Medvedev @MedvedevRussiaE 2022年10月21日
Russia government official
返信先: @elonmuskさん,@trusslizさん
【See you in Moscow on the Victory Day!】

かたせ2号です。このやりとりは、ロイターは配信しなかったものの、朝日新聞をはじめ、世界の注目を浴びたやりとりです。この二人は敵なのか味方なのかで、解釈が分かれたやりとりです(おそらく「敵」説が7割、「味方」説が3割)。しかし、結果からみれば、これは、世界中の注目を集めるための「撒き餌(まきえ)」であって、本線となるツイートのやりとりではなかったのでしょう。私はそう考えます。

また、上に出てくる、デビッド・サックス(David Sacks)氏に注目してみます。実は、この人物、イーロン・マスクの「盟友」であり、「ペイパル・マフィア」の一人です。

起業ブログから引用します。
https://kigyolog.com/article.php?id=1547
(抜粋開始)
ペイパルマフィアとは、オンライン決済システム「PayPal」の創業メンバーである7名を指す言葉です。
2002年にPayPalがeBayに買収された後、創業メンバーたちは数々の企業をシリコンバレーで設立し成功。天才起業家集団と呼ばれるまでになりました。
ここでは、そんな天才起業家集団が「ペイパルマフィア」と呼ばれるようになった由来や、各メンバーの詳細なども紹介します。
「ペイパルマフィア」の由来
「ペイパルマフィア」という呼び名は、アメリカの有名なビジネス雑誌「Fortune」により、2007年に誕生した言葉です。「Meet the PayPal mafia」というタイトルで表現されています。
その後、国内のメディアでも取り上げられ、ペイパルマフィアの認知はますます広がっていきました。
PayPalの利用者は世界で2億人を超えており、200以上の国で100通貨以上の決済を実現。個人間でも送金ができ、ビジネスでは低コストな決済ソリューションを提供しています。
2002年にeBayに買収されるも、2015年7月には独立。2021年9月には、後払い決済サービス「Paidy」を3,000億円で買収し、さらなる進化を遂げています。

天才起業家である7名のペイパルマフィア
ペイパルマフィアと呼ばれる7名は、なぜ天才起業家と呼ばれるようになったのでしょうか。彼らがPayPalを卒業した後に、一体何をして成功したのか、表を用いて紹介していきます。

名前および現在(卒業後)
<イーロン・マスク>
宇宙関連会社「SpaceX」創業
電気自動車会社「Tesla」創業
トンネル掘削会社「ボーリング・カンパニー」創業
ニューロテクノロジー会社「ニューラリンク」創業

<デビッド・ザックス>
社内用SNS「Yammer」創業
ポッドキャストサービス「Callin」創業

ペイパルマフィアのメンバーたちが創業した企業は、知らない人がいないほどの有名企業へと成長しているのがわかります。
(抜粋終わり)

かたせ2号です。
このデビッド・サックスが、上の一つながりの中で紹介しているArnaud Bertrandのスレッド(NASA東方拡大に警告・反対する戦略思想家の発言の紹介)。これは、2022年3月1日、つまり、半年以上も前に発信されたものです。なぜ、これをこの日になって引用したのか。
これは、イーロン・マスクによる2022年10月22日の政治的立場の表明に合わせるべく、「盟友」デビッド・サックスが、前日の2022年10月21日に引用し、紹介したわけです。
デビッド・サックスは、「この計画」に参画しており、彼はイーロン・マスクのアシスト役を果たしたのです。

これらのツイートは、綿密に作りあげられたものです。決して、偶然にこの一つながりのアウトプットができあがったものではありません。

以上が、私の考えです。

最後に。
以上の考えを前提として、さらに飛躍して考えを述べます。
上の一つながりの最初は誰のツイートだったでしょうか。
ロシアのメドベージェフです。
ですから、上の一つながりを作成するための計画には、メドベージェフも含まれていたと考えてみても、私にはそれほどの違和感はありません。

以上