山上徹也の手紙とツイッターの主な目的は、安倍マンセーのネトウヨたちを、「壺ウヨ」ではない保守・伝統重視右派または民族主義者(ナショナリスト)につくり変える(転向させる)ことだ。山上徹也は「ネトウヨのあるべき姿」を身をもって示した。

かたせ2号 投稿日:2022/07/20 21:53

かたせ2号です。
以下は、ふじむら掲示板[404]山上徹也の手紙(2022年7月17日に公開)について(補足)、の拡大版となります。
よろしくご参考ください。

最初に、小林よしのりのブログ(2022年7月19日)を引用します。

記事名:安倍銃撃事件の犯人はネトウヨだった
2022年7月19日配信
https://yoshinori-kobayashi.com/25007/
(引用開始)
安倍元首相銃撃事件の犯人が実は安倍氏の功を評価するネトウヨだったというオチは実に面白い。
ネトウヨ保守(自称保守界隈の言論人を含む)は、誰も彼も「安倍元首相を批難し過ぎていた左翼のせいだ」と言っていたのに、全員間違っていた。
こういうこともあるから、単純なポジショントークは止めた方がいいのに、三浦瑠麗や東浩紀も、福島瑞穂を上から目線でバカにしている有り様だ。
福島瑞穂が言った「統一協会」という言葉は的中だ。
三浦瑠麗らは謝罪した方がいい。
しかし、わしも「統一協会」だとすぐに感づいたが、明確になるまで名前は出さなかった。
わしが慎重なだけで、早々に名前を出した福島瑞穂は当たっていたんだから、福島瑞穂が非難されるいわれはない。
ネトウヨ保守と安倍マンセーリベラルは、安倍の功罪など考えられはしない。
「権威主義」なんだから、安倍に全面的にマンセーなだけだ。

安倍の死によってついに「安倍マンセー教」が完成したようだ。なにしろ「国葬」なんだから。
国葬なんて、わしにとってはどうでもいい。
ただ、サイレンが鳴っても、黙とうはしないだけだ。
天皇崩御じゃあるまいし、鳴り物禁止令は止めて欲しい。
東京12チャンネルに期待しよう。
(引用終わり)

かたせ2号です。このように小林よしのりは、「ネトウヨ」を単なる「権威主義」と突き放しています。

次に、副島隆彦「アメリカの秘密」(メディアワークス、1998年7月初版)の131ページから引用します。

(引用開始)
政治的立場の用語上の分類表
<真ん中>政治的中立
<右>【穏健】政治的無関心→体制派→資本主義肯定→保守・伝統重視右派→民族主義者(ナショナリスト)→右翼→極右【右側ほど強硬】
<左>【左側ほど強硬】極左=過激派←左翼・共産主義←反体制・権力←社会主義←急進(ラディカル)リベラル(左派)←リベラル←革新・市民運動派【穏健】
(引用終わり)

かたせ2号です。
いわゆる「ネトウヨ」は、自分たちの意識の上では、上の図式の「保守・伝統重視右派→民族主義者(ナショナリスト)」あたりの人でした。
しかし彼らは、今回の安倍の事件をめぐる報道の中で「安倍晋三と懇意にしていた統一教会が、霊感商法を信者にやらせていたのは、世界で日本国内だけ」などという国辱モノの事実を知ってしまいました(下掲の記事を参照ください)。
それゆえに、「壺ウヨ」という蔑称に改名をさせられるのを避けようと、当然ながらするでしょう。
結局彼らは「『壺ウヨ』ではない、保守・伝統重視右派または民族主義者(ナショナリスト)」を目指さざるを得なくなります。
ただし、もともと「ネトウヨ保守と安倍マンセーリベラルは、安倍の功罪など考えられはしない。『権威主義』なんだから、安倍に全面的にマンセーなだけ」(小林よしのり)です。
そういう彼らですから、安倍晋三を断罪するところまで洗脳が解けることは難しいでしょう。
そこで、「同じネトウヨ仲間」の山上徹也が、「安倍は本来の敵ではないのです。」と呼びかけました。
これにより、彼らは中途半端なままですが、これまでの「罪」を赦(ゆる)してもらったことになります。
そうして、悔い改めた彼らは、「安倍晋三の死を無駄にしないためにも、政治家は統一教会との癒着を絶つべきである」という、一見、意味不明ですが、それなりに真剣な方向に動いていくでしょう。

山上徹也の手紙とツイッターを作成した「CIA側」の勢力が、ここまで読み切って準備されたものかどうかは不明ですが、だいたいこの当たりを狙っていると思います。

少なくとも、あの山上徹也の手紙とツイッターの標的は、明らかに「ネトウヨ」(自称、保守・伝統重視右派または民族主義者(ナショナリスト))です。だからこそ、山上徹也の人物造型を、彼らの仲間である「ネトウヨ」に設定したのです。

(以下参考)この記事を読んだ日本人(「ネトウヨ」含む)は、安倍晋三を好きか嫌いかに関わりなく、統一教会を非難するでしょう。

デイリー(Yahoo news経由)から。
記事名:紀藤弁護士、旧統一教会への献金に日韓格差指摘 戦前の「罪」理由に
2022年7月15日配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/82910914efbb426b59b33bb56f4ccec2cdf66cb1

(引用開始)
弁護士の紀藤正樹氏が2022年7月15日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」に出演し、宗教団体・世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の信者による献金が日本と韓国で大きく違う点を指摘した。
 番組では、安倍晋三元首相を銃撃し、殺害した山上徹也容疑者の母が傾倒した旧統一教会について取り上げた。MCの宮根誠司が「日本人だけがとにかく『献金、献金』っていう風に、法外なお金を払わされてるって聞くんですけど?」と質問。紀藤氏は「日本だけが特別扱いなんですけど、日本人だけが高い商品や金銭を要求されるということで、非常に差別的、日本だけの独自事情なんですよね」と認めた。
 教会は日本だけで霊感商法を行っているとし「教義的な理由として『日本が戦前に韓国を併合し、韓国に攻め入った、それが日本人の罪なんだ』と。『罪を清算するために日本人は韓国に貢献しなければいけない』ということで、教義的なもので裏付けられてお金を出さされるという仕組み」と説明した。
 教会創立者の文鮮明氏の本心については「いまさら分かりません」と前置きした上で「日本人に対する強い恨みがあったんだろうなという風に思わざるを得ない」と推測した。
 元信者のジャーナリスト・多田文明氏は、2022年7月14日に同番組に出演。献金をすることが「日本を助ける」ことにつながると意識していたと語っていた。
 紀藤氏は「(旧)統一教会では『日本人が韓国にお金を提供することが、つまり文鮮明を助けることが日本人が過去に起こした罪を清算することなので、日本人が救われるんだ』と教え込まれるんです」と多田氏の信者時代の考え方を補足した。続けて「中立的に見た時は、日本人だけがお金を払わされているというのは極めて不公平。そういうような使い分けをしている」と指摘した。
(引用終わり)

以上