大河ドラマ制作スケジュールについて
伊藤睦月です。下記、かたせ2号さんの野望(?)を果たすための参考にして、大河ドラマを実現するとしたら、おおむね次のようなスケジュール感になります。あくまで、私の見聞した範囲で真偽は保証しません。
1 2024年12月 NHKのプロデューサー会議で、2027年、2028年のテーマ案(各5本くらい)が決まる。以後「諸調整」を行い、絞り込んでいく。
2 2025年6月ごろ、テーマ決定(事前に、文科省に影響力のある、文部科学省、文化庁、総務省、地元:地元のNHK支局、主要経済界、有力政治家、行政関係者などに通知。ロケ等の協力依頼。まあ断るところはない、と思うけど)
3 2025年9月ごろ、2028年の大河テーマ、脚本家、主演俳優、を発表。地元ロケ受け入れ、観光キャンペーンなどの受け入れ準備、キャンペーン開始。大河常連の京都、愛知、東京、大阪、以外では、ちょっとしたお祭り騒ぎになります。オリンピックの開催地、選抜高校野球の21世紀枠決定、のような雰囲気といえば、想像つくだろうか。
4 2026年6月 撮影開始、観光キャンペーン開始
5 2027年1月 放送開始
伊藤睦月です。
(1)大体このようなスケジュール感、だったと思います。京都などの大河常連はよくわからんが、大抵はNHK側のペースに合わせられます。地元は、テーマ決定以前に「誘致合戦」をしていて、何でもします、というのが条件ですから、いやなら、変わりはいくらでもある、というわけです。逆に地元側が注文つけるときもあります。「平清盛(松山ケンイチ主演)」で、衣装が地味で、観光キャンペーンにならない、と当時の広島市長がゴネて、結局うやむやのされたこと、は関係者間で教訓となっていると想像しています。ちょうど時代考証でリアルを求めだしたのもそのころです。
(2)大河の展開が、どうなるかは、原作者、脚本家、時代考証の学者のラインアップをみれば、大体想像つくことになっています。担当プロデューサーとそのバックにいる人次第、ということ。
(3)だから、毎年今頃になると、大河ドラマ関連の図書が出てきますが、これも2,3年前から準備されています。出版スケジュール上そうなります。学者たちも時代考証をゲットできるかできないかによって、自著の出版やテレビ出演、はたまた各種審議会委員の選任も違ってきますから、外見はともかく内心は、はらはらドキドキです。
(4)例えば、2025年大河の「蔦屋重三郎」ですが、このテーマは、2021年ごろからの既定路線です。つまり言葉は悪いが、そのころから、ある種の「世論誘導」されているわけで、つい関連本を買ってしまう自分がくやしい。でもすでに2冊買ってしまっている自分がいます(苦笑)。
(5)懐徳堂とのからみはないだろうか。江戸と大阪だからないかも。井上ひさしの伊能忠敬の本では、山片蟠桃が出てくるけど。みなもと太郎の漫画も取り入れると面白くなるが。副島本の江戸時代の学者たちの話も。なんか楽しみ、とおもってハッとして苦々しく思ってしまいます。
(6)今日は、「光る君へ」の最終回。かたせ2号さんの投稿とあわせて、あれこれ思い出してしまった。かたせ2号さん、大河誘致がんばってください。かたせさんのテーマでは、原作、原案は「矢切止夫」だとよいけれど。井沢元彦かな。
以上、伊藤睦月筆。
(6)以上、どうでもよいネタでした。かたせ2号さん、大河誘致、頑張ってください。
伊藤睦月筆
追伸:今ではロケ誘致合戦も、「フィルムコミッション」が各地に立ちあがって、システム化しつつあるようです。昔は「フーテンの寅さん」「釣りバカ日誌」の地元ロケ誘致に、松竹側から、3000万要求されて、予算の都合がつかず、誘致断念した話をきいたことあります。当時でも映画製作に数億かかっていましたから、今振り返れば、リーズナブルな要求だったと思いますが、当時は法外だとみんなで憤慨したものです。これだから田舎者は困る、というお話でした。
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