リトアニアによるカリーニングラードへの列車通過禁止措置は、EUのボレル上級代表(外務大臣に相当)によって事実上、撤回された(2022年6月23日)。

かたせ2号 投稿日:2022/06/26 08:08

かたせ2号です。

(本投稿での、かたせ2号の主張まとめ)
ジョージ・ソロスがリトアニアにやらせた、EU対ロ制裁の対象となる品物を積んだ列車の、カリーニングラードへの通過禁止措置(2022年6月18日)。この通過禁止措置は、この措置を裏で後押ししていたEUのボレル上級代表(外務大臣に相当)の手によって、事実上、取り消された(2022年6月23日)。
DS最高幹部の一人、ジョージ・ソロスにとって、これは大きな挫折である。また、ジョージ・ソロスに方針に忠実に従ってきた、ボレル上級代表にとっても大きな挫折(ソロスへの裏切りとも解釈できる)となった。
ただし、この2022年6月23日の出来事の情報は、ロイターをはじめとする情報配信会社が流していないため、世界のほとんどの人が知らない。ジョージ・ソロスに本当に都合に悪い情報について、「こいつら」は絶対に世界に配信しない。そのことを改めて痛感した。

(以下、本文)
かたせ2号です。
リトアニアがロシアの飛び地カリーニングラードへの貨物列車通過を拒否した問題をめぐって、この問題に関心のある世界中の人々は、現在(2022年6月26日)も緊張状態にあります。そのことを示す記事を2本紹介します。ロイターと東京新聞。

ロイター記事から(yahoo news経由)から。
記事名:ロシア、飛び地への貨物列車通過拒否問題で米国を非難
2022年6月24日配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/8077131862c473ee9ae221b30c550ddb64032878
(記事引用開始)
ロシア外務省は2022年6月24日、リトアニアがロシアの飛び地カリーニングラードへの貨物列車通過を拒否した問題について、米国を非難した。ロシアと西側諸国との緊張がさらに高まったとしている。
声明で「西側は米国の明白な指示で、カリーニングラードに向けた貨物列車の通過を禁じた」と指摘、これは米国のさらなる敵対的行動の一つとしている。
欧州連合(EU)加盟国のリトアニアは2022年6月18日、EUの規制対象の貨物を積んだ列車の通過を禁止した。ロシア側はこれを「封鎖」と非難し、厳しい対抗措置を取ると明言。リトアニアは、ロシアの電力供給遮断に備えていると表明している。
(記事引用終わり)

かたせ2号です。続いて2本目。
東京新聞のサイトから。
記事名:ロシア飛び地への資材輸送を制限 EU加盟のリトアニアが制裁措置 ロシアは「深刻な報復」と警告
2022年6月25日配信
https://www.tokyo-np.co.jp/article/185704
(一部引用開始)
欧州連合(EU)に加盟するリトアニアがEUによるロシア制裁の一環として、隣接するロシアの飛び地カリーニングラード州から資材などをリトアニア経由で輸送することを禁じた措置に対し、波紋が広がっている。ロシアは「深刻な報復」を宣言。侵攻から4カ月を迎える中、深刻化する欧ロ関係の新たな火種となりそうだ。
 独立系メディア・メドゥーザによると、バルト3国の一つであるリトアニアは2022年6月18日、EUが対ロ制裁の対象とした品物を積んだ列車の通過を禁止し、2022年6月21日からはトラックでの輸送も禁じた。
(一部引用終わり)

かたせ2号です。
しかし、かたせ2号は、以下の3名の方のツイートによって、すでにこの問題は、2022年6月23日に、EU側の敗北で決着が着いたことを知りました。そして、ロシア、イギリス、イタリアでは、それについて報道されていることも。

Jano661さんのツイート(2022年6月24日)
https://twitter.com/Jano661/status/1540029086877519872

ロシアの通信社RTのサイトから。
記事名:EU、カリーニングラード封鎖を見直す
副題:制裁ガイドラインはロシアとカリーニングラードとの間の交通を「遮断」すべきではない、と外交官トップが述べた。
2022年6月23日配信
https://www.rt.com/russia/557713-traffic-restrictions-to-be-reviewed/

J_satoさんのツイート(2022年6月24日)
https://twitter.com/j_sato/status/1540200413072216066

イギリスのフィナンシャル・タイムズのサイトから。
記事名:EU、カリーニングラードへのロシアの貿易をめぐる緊張緩和を目指す
副題:鉄鋼とセメントの輸入禁止は実施されるが、合法的な商品のリトアニア通過は許可されると、ジョセップ・ボレルが述べた。
2022年6月24日配信
https://www.ft.com/content/dcbb1dbd-5e43-4822-a58f-4d301b6f5b0b

なこさんのツイートから(2022年6月24日)
https://twitter.com/q_823true/status/1540153049842581504

イタリアの通信社adnkronosのサイトから。
記事名:カリーニングラード封鎖、ボレル氏「貨物輸送のガイドラインを見直す」。
副題:EU上級代表:「ロシアとの往来を妨げないことを明確に」。
2022年6月23日配信
https://www.adnkronos.com/ucraina-borrell-rivedremo-linee-guida-traffico-merci-kaliningrad_11cYX7wibRUaLmj8Tohilc?refresh_ce”>―

かたせ2号です。
以下に時系列で関連する記事を並べ、解説を入れておきます。ご参考ください。

1. 2022年6月20日まで

Yahoo newsから。
記事名:とうとう火薬庫に火がつくのか。ロシアの飛び地カリーニングラードとスヴァウキ回廊、リトアニアの列車問題(今井佐緒里)
2022年6月22日配信
https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20220622-00301980

(抜粋開始)
ロシアとリトアニアの間の緊張が高まっている。
欧州には、カリーニングラードというロシアの飛び地がある。リトアニアとポーランドに挟まれて、バルト海沿岸にある(以下の地図参照)。
ベルリンからは527キロしか離れていない。大まかに言うなら、東京から西なら京都、北なら花巻あたりの距離である。
ロシア本土と飛び地カリーニングラードの間には、列車が走っている。ベラルーシとリトアニアを通るものだ。旅客も貨物もある。
欧州連合(EU)がロシアに対して行う第4次制裁では、石炭、金属、建設資材、化学物質、コンピューター、携帯電話などに適用される。2022年7月にはセメントとアルコールにも拡大される予定だ。
これらの物資は、列車でカリーニングラードに運ばれている。リトアニアは、制裁によって前述の物資は、同国を通過させないと2022年6月17日に発表した。
この措置は、ロシアの逆鱗に触れた。リトアニアのロシア代理大使セルゲイ・リャボコン氏は、「通過禁止は、もはや単なる制裁措置の問題ではない」と断言した。「我々の地域に対してこのような形で実施しているのは、貨物の一部封鎖である」と述べた。
仏紙『ル・モンド』は、この言葉は非常に重みがあると述べている。この貨物封鎖の実行は戦争行為に等しいと言える、と。つまり、リトアニアがロシアに戦争をしかけた行為だと解釈できる余地があるということだ。
2022年6月20日、ルクセンブルクでEU外相会議が開かれた。そしてリトアニアのランズベルギス外相は、この決定を下したのはEUであると述べた。
EUのボレル上級代表(外務大臣に相当)も「リトアニアは欧州委員会が定めたガイドラインを適用しているにすぎない」と述べながら「ロシアのプロパガンダキャンペーン」を批判した。
(抜粋終わり)

かたせ2号です。
この件を裏で糸を引いているのがEUのボレルであるのは、この記事で明らかです。ロシアに対して一歩も退く気はない、ロシアと戦う気満々なわけです。
ちなみに、このボレル、過去の発言を調べると、DS最高幹部の一人、ジョージ・ソロスの作戦に忠実な人物であることがわかります。ソロスにとっては、イギリスのトラス外相と並ぶ、自分に忠実な「大駒」です。

ロイター記事から
記事名:EU、ロシアの外貨準備を押収すべき─ボレル上級代表=FT
2022年5月8日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-eu-borrell-idJPKCN2MV09D

ロイター記事から。
記事名:ウクライナ穀物輸出阻止は「戦争犯罪」 EUボレル上級代表が非難
2022年6月21日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-eu-borrell-idJPKBN2O115E

かたせ2号です。以上で、2022年6月20日までの状況解説を終わります。

2. 2022年6月21日、6月22日

リトアニアのIntellinewsのサイトから。
記事名:カリーニングラード制裁に関するロシアの報復とリトアニアへの支持
2022年6月23日配信
https://www.intellinews.com/lithuania-braces-for-russian-retaliation-over-kaliningrad-sanctions-248443/

(抜粋、機械翻訳開始)
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は2022年6月21日、リトアニアの決定は「前例がない」「あるもの全てに違反している」と述べた。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は2022年6月22日、カリーニングラード制裁をめぐるロシアの対応について「外交的なものにはならない」と警告した。
アメリカ政府は6月21日、リトアニアとその防衛のためのNATOの公約をしっかりと支持すると述べた。国務省のネッドプライス報道官は記者団に対し、「我々はNATOの同盟国の側に立ち、リトアニアの側に立っている」と述べた。NATOの首脳も来週の会合でこの問題を議論するようだ。
2022年6月23日からブリュッセルで開催されるEU首脳会議では、モスクワの脅威について議論し、リトアニアへの支持を再確認する見込みである。
(抜粋、機械翻訳終わり)

かたせ2号です。
ロシアおよびNATOが対決姿勢を示す中、「2022年6月23日からブリュッセルで開催されるEU首脳会議では、モスクワの脅威について議論し、リトアニアへの支持を再確認」されることが想定(もしくは期待)されたわけです。
しかし、案に相違して、この日ボレルは、この件の事実上の幕引きを行ないました。
(この情報を、世界のほとんどの人が知らないまま、現在に至っています)

3.2022年6月23日

イタリアの通信社adnkronosのサイトから。
記事名:カリーニングラード封鎖、ボレル氏「貨物輸送のガイドラインを見直す」。
副題:EU上級代表:「ロシアとの往来を妨げないことを明確に」。
2022年6月23日配信
https://www.adnkronos.com/ucraina-borrell-rivedremo-linee-guida-traffico-merci-kaliningrad_11cYX7wibRUaLmj8Tohilc?refresh_ce”>―

(引用開始、機械翻訳)
欧州委員会は、リトアニアがロシアとカリーニングラード州間の物資輸送を妨害し、モスクワの脅迫的反応を引き起こしたEU制裁ガイドラインを「見直す」予定である。これは、ブリュッセルで開催された欧州理事会の傍聴席で、EUのジョセップ・ボレル上級代表が述べたものである。(かたせ2号注追記:ファイナンシャル・タイムズの別の記事によれば、この発言は2022年6月23日になされました。)
「カリニングラードは封鎖されない」とボレルは言う。
たしかに、リトアニアは、欧州委員会の制裁に関するガイドラインを適用している。しかし、EEAS(欧州対外行動庁、上級代表を補佐する機関)はガイドラインを改訂し、カリーニングラードとロシア間の交通を遮断・防止するのではなく、制裁の回避を防ぐことのみを目的としていることを明確にする予定だ。この二つの目的はどちらも達成可能なはずで、現在それに取り組んでいる段階だ。封鎖はしないが、特定の物品に対する規制は、ロシアとカリーニングラードとの交通を遮断することなく、スマートに実施する必要がある。
以上のようにボレルは発言した。
一方で、カリーニングラードからは、インフラ開発担当大臣エブゲニア・ククシュキナが、リトアニアがカリーニングラード向けの商品に課している封鎖は、「商品を船に振り向けることですぐに抑制できる」と述べている。また、ククシュキナは、リトアニアの決定により、カリーニングラードの商品輸入の約30%が影響を受けたと説明した。「この量はすぐに船舶に振り向けることができる」と付け加えた。
(引用終わり、機械翻訳)

かたせ2号です。
EUの一方的な敗北です。
それは、ジョージ・ソロスが、バルト3国を戦地にしてロシアと第3次世界大戦の戦端を開こうとした試みの挫折でもあります。おそらく、ヘンリー・キッシンジャーが潰したのだろうと推察します。
そして、カリーニングラードをめぐって、世界は空虚な緊張状態にあります。
さあ、今後、どんな世界が来るのでしょうか。
ジョージ・ソロスが取りうる手段としては、NATO加盟国のどこかで、多数の死傷者が出る事件を引き起こして、それをロシア軍のせいにすることくらいではないでしょうか? 
ソロスの報道官の一人である、ウクライナのゼレンスキー大統領の発言を参考までに引用しておきます。

ロイター通信のサイトから。
記事名:ウクライナ大統領「ロシアの侵略、全欧州が標的」 制裁強化求める
2022年4月10日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKCN2M205T
(一部引用開始)
ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月9日に演説し、ロシアの侵略はウクライナだけにとどまらず、欧州全域が標的だと指摘、西側諸国にロシア産エネルギーの完全輸入禁止とウクライナへの武器供与拡大を求めた。
ロシアの武力行使について「最終的には全ての人々に打撃を与える惨劇だ」とし、「ロシアの侵略はウクライナだけを念頭に置いたものではない。欧州全体がロシアの標的になっている」との認識を示した。
(一部引用終わり)

私、かたせ2号は、そんなことが起きないことを切に祈ります。

以上