ユヴァル・ノア・ハラリへ一言、二言(信仰箇条に基づいて)
投稿日:2022/06/12 11:08
かたせ2号です。
わたしの信仰箇条(証明ができない)に基づき、以下、コメントする。
・ハラリへの第一印象「太っている悪魔より、痩せている悪魔の方が手強い」。
・人間には自由意思がない、というハラリの主張を受け入れると、ハラリがセットで述べているディストピア的な未来(機械と結合した超人階級と、逆らう手立てを奪われた無用者階級への分裂)を読者は受け入れる他はない。そういう仕掛けになっている。なぜなら、おそらくそのようにしか未来は流れていかないのだろうし、それに逆らう根拠となる自由意思などないのだから。DSがハラリを世界中の人にオススメする理由もよくわかる。
・池谷裕二等の研究結果は正しいと思うが、それを根拠に「自由意思」がないと結論づけるのは早計である。「意識とは何か」問題は、科学の領域ではまだ未解決である。
・人間が志(こころざし)を立てるのは、大きなことでも、小さなことでも、それは本人の自由意思による。自由意思は存在する。たしかに自由意思とは、人間の尊厳の根本にある。
(以下、信仰箇条に基づく)
・できうるならば、死後、地獄を経由せずに天国にそのまま還るのが望ましい。地獄とは、天国に至るためのもっとも遠い道のりである。そして、死後、天国に行くか地獄に行くかは、各人の、今日の、この人生での自由意思の選択内容いかんにゆだねられている。
以上