ブレイク:学問系を世に出すときのメインルート、学会ルートと「科研費」という名の「自費出版」
伊藤睦月です。またまた自分の記憶便りで恐縮ですが・・・
学問系を世に出そうとするときのオーソドックスなルートとしては・・・
(1)大学院の過程を終了して、どこかの学会に属する。
(2)その学会誌寄稿したり、学会で発表する。
(3)自分が属している、出身の大学の紀要論文に発表する。
(4)いわゆる「科研費」に採用されて、論文や著書を世に出す。(大多数が「自費出版」のようなもの)
(5)そういったものが、学会賞金とかとって、出版社の編集者の目に留まる。
(6)出版社だけでなく、いわゆるマスコミから出演依頼が来たり、歴史学者であれば、時代考証とか頼まれたりして、本を出すきっかけをつかむ。
などがあると思う。(あくまでも私の推測)
伊藤睦月です。以上のようなことは、業界(学会)ではあたりまえのことかもしれないが、我々のようなアマチュアの部外者にとっては、とんでもない高い壁、ガラスの天井だ。
ただ少数の突き抜けた人だけが、松本清張とか、副島隆彦先生のような「名伯楽、目利き」の支援を受け、テイクオフしていくのだ。いわゆる芸能界やスポーツ界ではよくあることで、システム的にもある程度確立されているが、学問系ではまだまだだ。
「ユダヤ本」を出していただいたとき、今は亡き実弟が、彼はいわゆる「ポスドク崩れ」だが、頭の良さも学歴も私よりはるか上で、普段めったなことでは私に嫉妬しない彼が、珍しく、嫉妬した。本の内容ではない。この本が多少なりとも、印税が発生する「商業ルート」に乗った本だからだ。紀要論文を何本か発表し、指導教授の翻訳本の下訳をしたあげく、大学のポストが得られなかった彼は、副島先生のやっておられることの、すごさ、をしみじみと実感していたらしい。当時の私はそこまで考えず、ただ、嬉しくてはしゃいでいただけだった。私なんぞ、せいぜいその程度だ、と20年たった今しみじみ思う。自分のやっていることなんて、昔も今も「学問ごっこ」にすぎない。誰かさんからいわれなくても、その程度のことはわかってますがな!。
だんだん、暑苦しい話になってきたので、一旦、小休止します。
以上、伊藤睦月筆