ブレイク:「人生を狂わす読書」「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」で自分の平凡さを思い知らされる。

伊藤 投稿日:2024/12/12 09:27

伊藤睦月です。歴史もののネタ切れしそうで、現在充電中。雑談っぽい話。

 私は、年少のころから、「友達ができないタイプ」で、いつのまにか、「本がともだち」状態だったが、それでも、大したことはない。ふりかえれば、質量的に大したことがない。謙遜ではなく、実感。

 例えば、作家の開高健は、家が貧乏だったので、小中高の図書館の本を全部読み、若いころから本の収集家だった友人の谷沢永一の蔵書を読みつくした、とか、佐藤優氏や副島先生が、中高生のころに読んでいた本について語っている文章などを読むと、あまりの格差にため息も出ない。そういう人たちと比べること自体間違いなんだろうけど、上には上がいる、と改めて、思う。

 自分の頭、才能、使える時間、お財布の限界、などの制限のなかで、なんとかこれまでの人生、本嫌いにならずに、楽しめたのは、読む本、書き手たちのチョイスを自分相応に、間違えなかった、間違えてもすぐに修正できたからだと思う。

 それでも、私の読書遍歴なんぞは、振り返ってみれば実に平凡なもので、三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』にまとまってしまうような、ものらしい。

 この著者の本は、SNSの投稿をまとめた『人生を狂わす読書』が好きで、この手の書評だと、もう紹介された本を読まなくてよくて・・・、という著者の意図とは、違う読み方をして、それですませる、という横着をしているが、それでよい、と思う。1994年生まれの、読書オタクな女の子に刺さった作品を知るだけでも、トクした気分になる。息抜きにはちょうど良い。

 今後、こういう「ダレトクデスカネ?」という雑文も書かせていただきます。それが「ふじむら掲示板」だからいいだろう。

 とりあえずの小休止でした。

伊藤睦月拝