ファイザー社がTwitter社から広告を引き上げた。(2022年11月4日、AFP報道)

かたせ2号 投稿日:2022/11/05 17:10

かたせ2号です。

AFP通信から引用する。

記事名:世界の大企業、相次ぎツイッター広告停止
2022年11月4日配信
https://www.afpbb.com/articles/-/3432298?cx_part=search
(引用開始)
米食品大手ゼネラル・ミルズや独自動車大手フォルクスワーゲンといった世界の大企業が2022年11月3日、ツイッターへの広告出稿を一時停止した。
 ゼネラル・ミルズの広報担当者は「この新たな方向性を注視し、当社のマーケティング費用を評価していく」と述べ、米紙ウォールストリート・ジャーナルの報道内容を認めた。
 WSJは匿名の情報筋の話として、VWや米医薬品大手ファイザー、米食品大手モンデリーズインターナショナルが、同様の措置を取っていると報じていた。
 米自動車大手ゼネラル・モーターズは先週、実業家イーロン・マスク氏によるツイッター買収を受け、大手広告主で初めてツイッターへの広告出稿を一時停止した。
(引用終わり)

これに対するイーロン・マスクのコメント。(2022年11月4日)
https://twitter.com/elonmusk/status/1588538640401018880
【Twitter has had a massive drop in revenue, due to activist groups pressuring advertisers, even though nothing has changed with content moderation and we did everything we could to appease the activists.
Extremely messed up! They’re trying to destroy free speech in America.
(日本語訳)Twitterは、活動家グループが広告主に圧力をかけたため、収益が大幅に減少しました。コンテンツの許容度は何も変わっておらず、活動家たちをなだめるためにできることはすべて行ったのに、です。とんでもなく酷い話だ!  彼らはアメリカの言論の自由を破壊しようとしている。】

かたせ2号です。
以下にコメントします。

(1)製薬企業のファイザーなどは、広告を引き上げずに、Twitterへの影響力を保持したままの方が、絶対に自社の利益につながると、私なら考える。情報を取り扱って発信する類(たぐい)の企業は、結局、広告主の意向には逆らえないからだ。

(2)しかし、自分たちの実力を信じて、「活動家たち」はTwitterへの「経済制裁」を課す。これでTwitterが窮地に陥ることを信じて。

(3)これは、2022年に西側諸国が、ロシアの海外資産(外貨準備高)の約6割を凍結した暴挙と、思考の構造はまったく変わらない。このときも、ロシアが経済破綻することを彼らは確信していた。

記事名:プーチン氏の軍事資金、制裁で「6割超を凍結」=トラス英外相
2022年4月6日配信
https://www.bbc.com/japanese/61005731
(一部引用開始)
イギリスのリズ・トラス外相は2022年4月5日、ウクライナに侵攻しているロシアのウラジーミル・プーチン大統領の軍事資金の6割以上を、制裁措置によって凍結したと述べた。その上で、さらなる対応が必要だとした。
トラス氏は、これまでの「壊滅的な打撃を与える」制裁によって、ロシア経済は「ソヴィエト時代に」逆戻りしていると述べた。
同氏によると、ロシアの外貨準備高6040億ドル(約74兆円)のうち、3500億ドル(約40兆円)以上が利用できない状態になっているという。
(一部引用終わり)

かたせ2号です。
さて、「Princess of Darkness」(と勝手に私が名付けた)であるリズ・トラス(元首相、当時は外相)の発言のように、ロシア経済は、「壊滅的な打撃を与える」制裁によって、「ソヴィエト時代に」逆戻りしたか?
現在では、西側諸国の政治家たちは、都合よく、ロシアへの経済制裁のことを、きれいに発言を慎(つつし)んでいるのが、その答えだ。

(4)力押ししかできない、つくづくバカな人たちだな、と、ある意味感心する。力押しでこれまですべて成功したから、しかたないのかもしれないが。

以上