ジェフリー・サックスが「新型コロナウイルスは米国内の生物研究所が発生源である可能性」を主張。

かたせ2号 投稿日:2022/10/02 14:25

かたせ2号です。
表題の情報が消えてしまいそうので、記録しておく。

<主張>
・SDGSの概念の生みの親である、世界的な経済学者、ジェフリー・サックス。
医学誌「ランセット」で新型コロナウイルス委員会の委員長を務めている彼が、2022年6月に、「新型コロナウイルスは米国内の生物研究所が発生源である可能性がある」と主張した。
・この情報は、2022年7月にロシア系、イラン系の情報サイトで報道されたが、ロイターは黙殺。どれだけ重要な情報であっても、ロイターが配信しなければ、西側諸国(ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、韓国)では「事実」として存在しない。
・Bonafidrサイトで細かい対談記事が2022年9月18日に、日本語訳で、配信されているので、ご参考ください。
・SDGSとダボス会議は非常に親和性が高い。そこから大きく離脱したジェフリー・サックスの決断に敬意を表する。

<以下、データ提示>

1.
ロシア系サイト スプートニクから。
記事名:新型コロナは米国のバイオラボで生まれた可能性=ランセット誌委員長
2022年7月6日
https://sputniknews.jp/20220706/11862370.html
(引用開始)
新型コロナウイルスは自然界から生まれたものではなく、「米国の研究所のバイオテクノロジーから」偶然に放出されたものだと、世界的に有名な経済学者で作家のジェフリー・サックス氏が主張している。同氏は、2022年6月中旬にスペインで開催されたシンクタンク主催の会議でこのように発言した。
サックス氏は、医学誌「ランセット」で新型コロナウイルス委員会の委員長を務めている。同氏はその会議で「だから、私の考えでは、これはバイオテクノロジーにおける失敗であり、自然に発生したものではない」と発言した。
さらにサックス氏は、これが事実かどうか「確かなことは分からない」が、このように示す「十分な証拠 」があり、「調査されるべき 」だと指摘した上で、この説が「米国でもどこの国でも研究されていない 」と述べている。
2022年5月、米コロンビア大学のニール・ハリソン教授(分子薬理学・治療学)とサックス氏は、新型コロナウイルスが研究室で作られたことを示唆する論文を学術誌『米国科学アカデミー紀要』に投稿した。両氏はこの論文で、新型コロナウイルスに関する多くの適切な証拠が開示されておらず、中国当局がもっと透明性を高めることが非常に有効であることは間違いないが、米国の研究機関や大学にも利用可能になっていない情報があると指摘している。
両氏は論文で、新型コロナウイルスが研究室から発生したことを示す指標として、このウイルスのスパイクタンパク質の重要な部分である8つのアミノ酸の配列が、人間の気道上の細胞のアミノ酸配列と類似していると指摘している。
ハリソン氏とサックス氏は、米国政府の科学機関、特に米国立衛生研究所(NIH)に対し、新型コロナウイルスの起源について完全で独立した透明性のある調査を支援するよう求めている。
(引用終わり)

2.
イラン系サイト パルストゥデイから。
記事名:米専門家、「新型コロナはアメリカの研究所が発生源」
2022年7月3日
https://parstoday.com/ja/news/world-i100416
(引用開始)
アメリカの経済学者であるジェフリー・サックス氏は、新型コロナウイルスは米国内の生物研究所が発生源である可能性があると述べました。
新型コロナウイルスは2019年12月に、中国・湖北省の武漢で初めて確認されました。
トランプ前米大統領は、中国政府が新型コロナの世界的感染拡大の要因だとして再三にわたり非難し、武漢市内の研究所から流出したものだと主張していました。
ファールス通信が2022年7月3日日曜、伝えたところによりますと、米経済学者で政治アナリストのジェフリー・サックス氏は、自らの研究結果として、「新型コロナウイルスは、自然界で発生したものではなく、米国内のある生物研究所から外部に流出した」と発表しました。
2年間にわたって医学誌「ランセット」の新型コロナ担当委員長を務めたサックス氏は、「私はこの2年間の集中的な研究を経て、新型コロナは米国の研究所が発生源であり、自然界のものではないと確信している」と述べました。
ロシアのニュース局・ロシアトゥデイの報道によれば、サックス氏のこの発言は、スペインのシンクタンク「ゲート・センター」が先月中旬に主催したシンポジウムでなされたものだということです。
WHO・世界保健機関は先月9日、新型コロナの発生源に関する調査が結論に至らず不完全なものに終わったと発表し、その大半の理由として、中国の情報・データが見つからず、そのことが新型コロナ発生源の解明努力への打撃となっているとしました。
これに対しサックス氏は、新型コロナの発生源についてもっと多くの情報を有していると主張し、「私の考えでは、これは生物学上の大きなミスであり、自然現象ではない」と述べています。
こうした中、米CBSニュースは先月10日、WHOが新型コロナの研究所発生源説についてより詳細な調査がされるべきだと強く提案したと報じました。
新型コロナが初めて確認された2019年12月から現在までに、全世界で5億5412万5500人がこのウイルスに感染し、そのうち636万958人が死亡しています。
(引用終わり)

3.
Bonafidrサイトから。
記事名:アンソニー・ファウチは米軍の生物兵器開発を担当、ピーター・ダザックはCIAの工作員――新型コロナウイルスの起源調査委員会を主導するジェフリー・サックス教授 x x ロバート・F・ケネディJr.氏【対談】
2022年9月18日
https://bonafidr.com/sUHZS
(記事引用できないので、リンク先の対談記事を直接ご参照ください)

4.
Elemenistサイトから。
記事名:ダボス会議とは? テーマや内容、SDGsとの関連を解説
2022年7月30日
https://eleminist.com/article/2170
(引用開始)
世界経済フォーラム(WEF)が年に一度開催しているダボス会議。世界のリーダーたちが集う注目度の高い会議の詳細を学んでみよう。会議の内容や過去の会議の功績、日本からの参加者、SDGsとの関連性について幅広く解説する。
ダボス会議とは、世界経済フォーラム(WEF)が開催する年次総会を指す。毎年1月に、スイス東部の保養地・ダボスで開かれることから、通称“ダボス会議”と呼ばれている。WEFの年次総会がスイスで開催される理由は、同団体の本部がスイス・ジュネーブに置かれているためだ。
ダボス会議の目的は、世界各国のさまざまな業界のトップを招き、世界経済や環境面での課題の解決に向けて議論を交わすことである。ダボス会議に招かれるのは、世界を代表する政治家や実業家たちだ。
2022年のダボス会議はコロナ禍を理由に例外的に5月に開催されたが、参加者の数は約2,500人にも上った。その内訳は、政府代表300人、企業のリーダーたちが1,250人以上。また、これからの時代を担うイノベーターやパイオニアたちが100人近く、さらにはNGOや社会起業家、学術界、労働団体、信仰団体、宗教団体から200名以上のリーダーが参加した。会場にはさらに、400名以上のメディアリーダーや報道関係者が集った。

世界経済フォーラム(WEF)とは

世界経済フォーラム(World Economic Forum)は、1971年にスイスの経済学者、クラウス・シュワブによって設立された非営利財団である。運営資金は世界各国の企業や団体からの寄付金でまかなわれ、特定の利害と結び付くことなく、組織としての公正を保つ。(※2)
当初は「主にヨーロッパ企業のリーダーたちの社交場」としての役割を担っていたWEFだが、年を重ねるごとにその影響力は上昇。「組織は、社会を構成するすべての人々に対して責任を負う」とする“ステークホルダー理論”を根源に、さまざまな活動に取り組んできた。「世界競争力報告書」や「世界ジェンダーギャップ報告書」といった、各種データの発表もその一つである。

WEFの変化は、過去50年の間にダボス会議で扱われた議題にも表れている。同フォーラムが世界的な影響力を強めたいまでは、経済や技術、雇用といった事業活動に関わる問題のほか、環境や健康、さらには国際協力や社会平等までをも議題として扱うようになった。

第1回から振り返るダボス会議の歴史と内容
第1回のダボス会議は、WEFが設立された1971年に開催された。31か国から450人が参加。欧米各国からの参加者が主となり、優れた経営技術に関して討議を行った。その後、50年の歴史の一部を紹介しよう。

1989年
このダボス会議では、「新しいヨーロッパ」を議題にセッションを開催。ベルリンの壁崩壊を念頭に置き、近隣地域の20の国と地域から首脳を招いた。事前に話し合う機会を持ったことで、東西ドイツ統一後の混乱は最小限にとどめられた。

1998年
世界各国を襲った金融危機から「世界的な金融システムの改革」をメインテーマに据えた。開発途上国を含めた「G20」設立のきっかけとなった。

2000年
世界の有名企業の支援のもとで「ワクチンと予防接種のためのグローバル同盟(GAVIアライアンス)」を設立。2018年までに、7億人以上の子どもたちに天然痘の予防接種を実施した。この活動によって救われた命は1,000万以上。開発途上国における重大な成果と言えるだろう。

2005年
この年以降からは、近年日本でも話題になる機会が多い、「女性の参画:グローバル・ジェンダー・ギャップ(世界男女格差)の測定」をスタート。調査結果は、その翌年より「グローバル・ジェンダー・ギャップ(世界男女格差)レポート」として公表されている。2016年には官民が足並みをそろえて第四次産業革命に対応できるよう、「第四次産業革命センターネットワーク」を設立した。

2021年
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、史上初のオンライン形式で開催された。テーマである「グレート・リセット」について、一度は耳にした経験がある方も多いだろう。第二次世界大戦以降につくられた仕組みを、いったん「リセット」することで、より平等で持続可能な世界の実現を目指す動きのことだ。WEFは、その実現に向けた具体的な取り組み方法を示している。

SDGsとも深く関わるダボス会議
SDGsは、2015年の国連サミットにて採択された国際目標である。2030年までに達成すべき17のゴールと169のターゲットから構成され、国や企業、そして個人が、具体的な取り組みを行うよう求めている。
そんなSDGsが国際的にも高く注目されるようになったきっかけの一つが、ダボス会議である。2017年は「Responsive and Responsible Leadership」をテーマに開催されたダボス会議。主催の世界経済フォーラムは、その場で世界の財界首脳らによる調査結果を報告した。
その内容は、「企業が国連のSDGsを達成することで、2030年までに少なくとも12兆ドルの経済価値がもたらされ、最大3億8,000万人の雇用が創出される可能性がある」というもの。
これによりWEFは、企業がSDGsに前向きに取り組むメリットを明確に示したのである。それだけではなく、「SDGsに取り組まなかった場合のリスクやデメリット」をも明らかにしたのだ。

SDGsが議題の中心に
その後もダボス会議では、定期的にSDGsに関連するトピックが取り上げられている。2017年からは、毎年1回「持続可能な開発インパクト・サミット」を開催。ダボス会議と同様に、世界各国からさまざまな業界のリーダーが集い、SDGs達成に向けた議論と協働を目指している。
2019年には、世界経済フォーラムと国連による戦略的パートナーシップのもと、クラウド型デジタル・エンゲージメント・プラットホーム「Uplink(アップリンク)」の立ち上げを発表。これは、SDGs達成に向け、幅広い資金とアイデアを募るためのオープンソースプラットフォームだ。
世界各国からさまざまなリーダーたちが集うダボス会議は、SDGs達成に向けた動きを推進するためにも、恰好の場所と言えるだろう。国や企業、各種団体といった枠を飛び越え、「よりいい社会を実現するために、いま何ができるのか?」を考える場として機能している。

どのような日本人が出席しているのか
ダボス会議には、日本からもさまざまな業界のリーダーたちが参加している。たとえば、2020年のダボス会議には、日本から総勢99名が参加。これは、その年のダボス会議参加国の中で、7番目に多い数字であった。

ダボス会議に出席する人の顔ぶれは毎年変わるが、主に以下のような人々が参加している。
・政治家
・日本銀行総裁
・グローバル企業社長
・ノーベル賞受賞者
・大学教授
・俳優

世界的に見ても、強い影響力を持つ人々が参加していると言えるだろう。

2022年のダボス会議のテーマと今後
2022年のダボス会議は、2年ぶりに対面形式で開催された。そのテーマは「歴史的転換点における、政策とビジネス戦略のゆくえ」である。
2022年を迎えたいま、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックやウクライナ侵攻、世界各地で頻発する地政学的な課題など、我々の社会は多くの問題に直面している。後の世から見れば、いまはまさに「歴史的転換点」と呼ばれる時代なのだろう。だからこそ、世界中のリーダーたちが対面し、今後の展望や解決策を話し合うことが、主要なテーマとして選ばれている。
具体的には、以下の6つの議題を柱と捉え、さまざまな議論が交わされた。
・世界と地域の協力関係を促進する
・経済回復を確保し、新たな成長時代を形成する
・健康で公平な社会の構築
・気候、食料、自然を守る
・産業の変革を推進する
・第4次産業革命のパワーを活用する
エネルギー問題や食糧危機問題など、さまざまなセッションの中で今後の方針や解決策が話し合われた。
またダボス会議の初日には、ロシアからの侵攻を受けるウクライナより、ゼレンスキー大統領がオンラインでメッセージを発信。国際社会からの継続的な支援を要請したことでも話題となった。

2023年のダボス会議は1月開催予定
2023年のダボス会議は、従来通り1月に開催される予定だ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染状況や、その他の社会的事情を考慮し、問題がなければ2023年1月15日から20日までの日程で行われる。2022年7月現在、会議のテーマは発表されていない。今後に注目していこう。

世界で注目されるダボス会議に関心を
毎年一度、スイスで開かれるダボス会議。「冷ややかなエリートの集まり」「無駄なおしゃべりの場」「金持ちクラブ」などと皮肉られることも多いのは事実だが、WEFと世界のリーダーたちが果たしてきた役割を振り返ってみれば、その功績は非常に大きいと言えるだろう。
近年、ダボス会議で開催されるセッションのなかには、SDGsとの関連が深いテーマも多い。2023年1月開催予定のダボス会議にも、ぜひ注目してみよう。
(引用終わり)

以上