たまには、寄り道したっていいじゃない – 歩いて帰ろう / 斉藤和義
たまには、寄り道したっていいじゃない – 歩いて帰ろう / 斉藤和義
かたせ2号です。
以下ほぼほぼ全文転載します。
2025年7月以降の日本人も、いずれこういう気持ちに変わっていくでしょう。
題名_たまには、寄り道したっていいじゃない – 歩いて帰ろう / 斉藤和義
https://note.com/oto_doke/n/nbcea70bf3513
(ほぼほぼ全文転載開始)
斉藤和義の「歩いて帰ろう」は、1994年にリリースされ、子供番組”ポンキッキーズ”のオープニングテーマに使用されました。私自身も”ポンキッキーズ”で聞いた時に、キャッチーなメロディに惹きつけられ、大好きな曲です。
一聴してとても耳障りのいい曲なので、あまり歌詞を意識したことなかったのですが、改めて歌詞を読みつつ聞くと、めちゃめちゃ反骨精神のある曲でした。
走る街を見下ろして
のんびり雲が泳いでく
誰にもいえないことは
どうすりゃいいのおしえて
(努力だ、向上だ、生産性だ、これが本当の「道」だとか言って)
急ぐ人にあやつられ
右も左も同じ顔
寄り道なんかしてたら
置いてかれるよ すぐに
嘘で誤魔化して
過ごしてしまえば
たのみもしないのに
同じような朝が来る
走る街を見下ろして
のんびり雲が泳いでく
だから歩いて帰ろう
今日は歩いて帰ろう
—歩いて帰ろう / 斉藤和義—
これが1番の歌詞で、このあとは言葉の入れ替えが多少あるものの、パートが再び繰り返される形式になっています。
街の中でみんな必死に、何かについていこうと頑張っている。
本当に思ってることは胸にしまって。
あんなに雲はのんびりしてるのに、
なんでこんなに急いでいるんだろう。
急ぎたいなら急ぎなよ。
こっちは、自分のペースで行くからさ。
って感じで、安易に流されず、自分で決めた道をゆく!という歌だということに、今さら気づきました。
寄り道なんかしてたら 置いてかれるよすぐに
( ”後から来たの(=人たち)に追い越されて泣くのがいやならさあ歩け”)
と歌いながら、本当に言いたいことは、
寄り道したっていいじゃないか、なんじゃないかしら。
同じ内容が繰り返されると先ほど言いましたが、これは場合によっては「飽き」につながるかもしれません。それでもあえて繰り返すことで、隠れた反骨精神がみえてくる構造にしたようにも思えます。(=> 生きてゐた時の苦労にみちたあのけがらはしい肉を破つて、 しらじらと雨に洗はれ、 ヌックと出た、骨の尖(さき)。中原中也)
心地よいメロディと演奏なので、さらっと気持ちよくなってしまえるけど、斉藤和義って、最終的にはざらりとした肌触りを残していくアーティストですね。
シングルリリース時のバージョンしか知らなかったのですが、2023年に再録された、めちゃくちゃロックなヴァージョンをこちらに挙げます。
歩いて帰ろう (ROCK’N ROLL Recording Session 2023)
歩いて帰ろう (ROCK’N ROLL Recording Session 2023)
こちらのバージョンは、「反骨精神」感がより浮き彫りになってると思います。
なんだかくさくさした気分の時に聞くと、じんわり心に響くし、元気でます。「斉藤和義がこう言ってんだもん」と。
たまにはロックな気分で、いつもと違う道を歩いて帰ってみませんか?
(ほぼほぼ全文転載終わり)
以上