「戦いとは、勝って、相手の組織をブチ割るか、負けて、こちらの組織がブチ割られるか、の戦いである。」(その2)

かたせ2号 投稿日:2022/06/19 13:59

かたせ2号です。

あるウクライナ情勢の解説記事を紹介します。情報がきちんとまとまっている優れた記事です。
この記事の中でも、組織がブチ割られています。ウクライナ上層部が、ブチ割られているので、現時点で私かたせ2号は「ロシアが優勢で、ウクライナが劣勢」と判定します。

この紹介記事の主要ポイントは、
・ウクライナ・ゼレンスキー&英国 VS ウクライナ軍総司令部&米国、の分裂。
・「早急にゼレンスキーの代わりに(ウクライナの)ザルジニー総司令官を置き換える必要があると西側は考えている」
の2点です。

ここに、かたせ2号が乗っかるとするならば、
ジョージ・ソロス&イギリス&ゼレンスキー VS ヘンリー・キッシンジャー&アメリカ&ウクライナ軍総司令部
という構図になるはずです。

ただし、アメリカ(の政治的指導者たち)がヘンリー・キッシンジャーの側についたか、ジョージ・ソロスの側についたままか、について、かたせ2号は判断保留にします。今後出てくる情報を待ちます。

では、「世界の裏側」ブログから記事を紹介します。
記事名:ウクライナ上層部の深刻な分裂:ゼレンスキー&英国 VS 軍総司令部&米国
2022年6月19日
https://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12749034704.html

(注:以下、このブログ記事からの引用が最後まで続きます。)

(「世界の裏側」ブログから引用および一部補足追記開始)
先日の記事で、西側マスコミの方向性が大きく変わってきていると情報をまとめましたが、今日はなぜその変化が起きたのか、という洞察で面白い情報があったので翻訳しました。

その前に、ウクライナ国内上層部での深刻な分裂についてコメントしておきます。

・「最後のウクライナ人一人になるまで戦う路線」のゼレンスキーと、
・もっと現実的かつ慎重に軍事的な策略を考えてきたザルジニー軍総司令官は、スネーク島やセベロドネツクなどの攻略で意見が真っ二つに分かれていました。
結果、現状を見るとザルジニー総司令官の意見は潰され、ゼレンスキーの案が採用されていたことがわります。

https://t.me/intelslava/28506 から引用します。
「2022年5月10日:タス通信によると、2022年5月9日までにスネーク島を攻撃するという考えは、イギリス の軍事顧問によるもので、ゼレンスキーの一味が「支持」したものだったという。
ウクライナ軍参謀本部とザルジニー司令官は、この計画をギャンブルと考えて反対していた。
備蓄されていたUAV(ドローン)や上陸作戦に使えるわずかな戦力を投じてしまったため、軍部からの反対は取るに足らないとされた。その結果大きな損失を出し、スネーク島を攻略することはできなかった。」

https://t.me/levigodman/1974 (2022年5月16日の投稿)から引用します。
「ウクライナ系チャンネルより:
セベロドネツクの防衛をめぐる対立がウクライナ政権内で続いている。セベロドネツクは、ロシアの侵略に対する新たな抵抗の象徴となっているようだ。
ウクライナ軍最高司令官は、2万5千人のウクライナ軍集団が包囲され、ロシア軍に粉砕されたマリウポリの状況を繰り返さないために、スラビャンスクや #クラモトルスク に部隊を撤退させる必要があると主張。
ヴァレリー・ザルジニー司令官は、一つの都市のために最も戦闘力の高い部隊を失うことは意味がないと確信しているが、政治指導部は彼の立場を支持していない。」

ブログ主です。
そして2022年6月11日付の情報で、キエフ政権と軍部の対立に、イギリスとアメリカも別のサイドについているという話が出ていました。

https://t.me/levigodman/3176 から引用します。
「ウクライナのチャンネルによると、現在、キエフ政権には2つの陣営に分裂しているという。
一つはザルジニー軍総司令官とアメリカ で、軍隊を「より安全なライン」に退却させたいと考えている派閥。
もう一つはイエルマク大統領府長官とイギリス で、「より多くの支援兵器を受け取る」ために、犠牲者が出てもすべての都市で戦おうとしている派閥だ。」

ブログ主です。
つまり、より現実的で、慎重なザルジニー総司令官のバックにアメリカ、そして野心的なアプロ―チのゼレンスキー政権のバックには、いまだに戦争続行希望のイギリス、と分裂している、ということです。

以上で、ウクライナ国内上層部での深刻な分裂についての分析を終わります。

続いて本題に入ります。
「ゼレンスキー政権とウクライナ軍上層部の対立と西側メディアの方向転換の関係」について。

以下の投稿を日本語に翻訳して紹介します。ご参考ください。

(翻訳元、2022年6月16日の投稿)https://t.me/intelslava/31301

(翻訳開始)ドンバスにおけるウクライナ軍の1日の損失は1000人に達し、そのうち200人~500人が死亡している、とアメリカのニュース・サイトAxiosは、「人民の奉仕者」党のデビッド・アラカミア党首の言葉を引用して報じた。
ここ数日、ウクライナ東部におけるウクライナ軍の損失が最も大きいという話題がマスコミ上で強まっているが、それは不信感を抱かせるほど極端な方向性の変化にみえる。 特に興味深いのは、この話題がゼレンスキー大統領府の代表者たちによって積極的に始められたことである。
https://t.me/wakeupjapancomeon/5211 (左のリンク先の、ステンコはウクライナ国家安全保障・防衛・情報議会委員会事務局長)
これは、ウクライナ軍のザルジニー司令官や軍参謀本部の任務である軍事問題に対し、積極的に介入し続けているウクライナ大統領の側近たちが発言している、という点で興味深い。 昨日、ゼレンスキーがザルジニー総司令官を表立って「攻撃」していた。ここで、改めて政権と軍部の直接的な対立について話をしよう。
ウクライナ軍の損失という衝撃的な情報を、突然話し始めたゼレンスキー政権の目的とは?どうやら、すべての責任をウクライナ軍最高司令官の無能のせいだ、と責任を丸投げすることだ。この説は、いくつもの事実から確認することができる。
第一に、今週(2022年6月13日の週)、ウクライナの代表団を率いたアラカミア(ゼレンスキーの側近)がワシントンを訪問し、バイデン政権と議会に武器移転の速度を上げ、ロシアをテロ支援国家として認めるよう働きかけている。
しかし一方、ウクライナのスポンサーであるアメリカは、ここ数日、ウクライナ政権のドンバス戦争の適切さを疑問視する発言を、マスコミを通じてし始めており、そのアメリカを動かすことは難しいと思われる。
この点で、米国の目にとってザルジニー司令官は、米国国防総省の顧問と同様に、セベロドネツクからの軍の温存と撤退を提唱したためより適切に映るのだ。
次に、アラカミア(ゼレンスキーの側近)によると、ウクライナ軍の隊員には最大100万人が採用され、さらに200万人を採用する予備軍もあるという。つまりアラカミア(ゼレンスキーの側近)はアメリカ側に、「ウクライナには本格的な戦争に必要な資源はあるから、弾薬だけくれたらあとは何とかする」という単純な事実を声高に主張しているのだ。
3つ目の点として、今度はウクライナ軍のザルジニー総司令官が、西側にとって非常に痛い問題であるウクライナ領からの穀物の輸出を担当することになっている。アラカミア(ゼレンスキーの側近)は、ロシアが上陸する可能性があるため、軍はオデッサへの通行可能エリアの地雷除去に反対していると平然と言う。 実際、穀物の輸出を妨げているのはウクライナ自身であり、同盟国のアメリカに対して「兵器を送ってくれないなら、穀物を出荷させない」と、政治的な恐喝を行っていることを彼は認めているのである。
アラカミア(ゼレンスキーの側近)の訪米は、まさにゼレンスキーと彼(アカラミア)自身の政治環境を正当化し、アメリカという同盟国に都合の良い、ウクライナ軍ザルジニー総司令官を溺死させることを目的としている。ウクライナ軍の損失について、その損失の条件を自らの手で作り出したウクライナ政権からこのような鋭い話が出るのは、ザルジニー総司令官の失脚の企みから来ている可能性が高い。(以上で、翻訳終了)

ブログ主です。

以下、私、ブログ主のウクライナ情勢に関してコメントを追記します。ご参考ください。

まず、アメリカのウクライナ政権を疑問視する発言の報道(2022年6月11日)についての記事を紹介します。
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134970648.html
https://t.me/wakeupjapancomeon/5215

開戦当初は、NATOやEUの国のほとんどが対ロ制裁や支援などをして(させられて)いましたが、戦争中に大きな出来事が起こるたびにさりげなくいち抜けし始めている国も出ていました。最後にアメリカとイギリスだけが、戦争にやる気満々な国として残っていましたが、どうもアメリカもさりげなく距離を置き始めた様子。
少し前から言われていた、現時点でもまだ好戦的な「イギリス・ポーランド・ウクライナ・バルト三国」で同盟したらいいやん?と改めてアメリカが発言していました。(2022年6月15日)
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134970987.html
https://t.me/wakeupjapancomeon/5200

NATOからも、「戦争を終わらせるかどうかはウクライナ次第」と突き放した発言が。
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134971218.html

最近プーチン大統領と長電話の多い、自称「ロシアとEUの架け橋」マクロン、のらりくらりとウクライナへの支援兵器を送ることを避けてきたショルツ、反NATO発言の目立ってきたイタリアからはドラギ首相が三人そろって、2022年6月16日にキエフに行き、停戦を示唆していました。
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134971545.html

その直後、マクロンは「停戦できるかどうかはゼレンスキー次第。フランスもドイツも関与しないから」とNATOと似たような、ウクライナを突き放すような発言をしています。
国内では国民が兵役逃れに必死になっているだけでなく、前線の兵士からも無謀な戦略を押し付けて多くの国民を死に追いやったゼレンスキー政権に対し、厳しい発言も出ています。これは彼だけでなく、多くの兵士が口を揃えて訴えていることです。
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134971973.html
https://t.me/wakeupjapancomeon/5244

さらに2022年6月16日付の情報では、こんなものまで出ていることから、この分裂の話はかなり深刻なもののように思われます。
「早急にゼレンスキーの代わりにザルジニー総司令官を置き換える必要があると西側は考えている」
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134973925.html
https://chernayakobra.ru/the-west-believes-that-zelensky-should-be-urgently-replaced-by-general-zaluchny/

ウクライナ東部での戦争の件で、ゼレンスキーがアメリカの提案に背いたことなどから、アメリカがNATOに持ち込んだ話のようです。
使いにくくなったゼレンスキーはもう、用済み?

(「世界の裏側」ブログから引用および一部補足追記終わり)

以上