TPPと医療界2

おじいさん 投稿日:2011/11/11 18:11

みなさん、こんにちわ。

それにしても、なんでTPPって、こんなに盛り上がっているのでしょうか。
連日の新聞報道、反対議員、賛成議員の奇声。。

農業、漁業、医療、等の各種の反対運動。。
しかし、こうした団体に共通しているところ、、、
それは明治以来の伝統的な既得権益団体。。
ではないでしょうか。

これはこれで皆さん問題だと思いませんか。

私の予想するに、TPP賛成団体は医療界では、薬剤師と看護師でしょうな。

これは小泉改革の時に前例があります。
医師会に対抗するために、薬剤師と看護師には診療報酬で「加点」しましたから。。
看護士は甘い汁を吸うことができるようになりましたが、薬剤師はそれでも悲惨な状況です。。。
検査&クスリ地獄をあと10倍くらい活性化しないと、薬剤師の過剰状態を吸収することはできないと思います。

ところで、日本医師会はTPPの何に反対しているのでしょうか。

どうもそれは、
「混合診療」らしいです。

混合診療とは。。
皆さんおわかりとは思いますが。。
今現在、皆さんが病院にかかったときには、「健康保険証」なるものを窓口で提出しますよね。
これはいわば、日本の医療機関を「税金」で受診してよろしいという許可証なんですね。
自己負担の割合は所得や世代でかなり変わります。それはこの掲示板で何度もお話ししました。簡単に言えば世代間のちょーー格差負担が問題です。

なお、一方、一部の医療形態については、国が定めた税金をつかった医療行為以外でも、全部自腹きるから受けさせろ、という、国民の声もあるわけです。

典型的なのが、「美容形成外科」です。
あるいは一部の高度医療やら、民間医療やら。。ですね。
これは保険診療に対して、「自由診療」と言われます。

しかし今の日本の法律では、医療機関は「当院は保険診療です。」「当院は自由診療です。」と区分けされており、両方同時にすることはできません。

例外事項としては、実験的治療や高度医療で施設の倫理委員会等の監査を経たものについては、保険外医療が施されることがあります。
移植とか、性転換とか。。
無論、役所の許可というか、そういうのが必要になります。

それでもって何で日本医師会が、この混合診療に反対するのか。

だいたい彼らの雄叫びは。。
・自由診療だと金持ちしか医療が受けられなくなる。そっちが儲かるから保険診療をしなくなる。
・よって、日本が世界に誇る「国民皆保険」が崩壊する。
・医療難民が増え、米国のように悲惨な社会になる。。
という論法のようです。
しかし、池田信夫氏もブログで書いているように、TPPと混合診療はまったく関係ないようなのですね。

池田氏いわく、ようするに開業医の既得権益を守るためだと、自由診療なんか入れちゃうと、患者が減っちゃうから、患者ロンダリングできなくなるからと。。

これは私もまったく同感ですね。

そもそも自由診療で治療する病気は必然的に、それに見合うだけのお金を払う、「特殊で高度な医療」になると思います。
そういうキラーコンテンツのある医者はばんばん儲かるでしょう。
開業医にもそういう人はたくさんいると思います。
しかし、大半の勤務医、開業医は収入が減るでしょう。
今の日本の教育制度では、大半がごくふつーーの医者ばかりだからです。

収入格差ですか。。
多くの開業医さんにとっては死活問題ですね。。

これが本音でしょう。。
でも、もう一度。。
TPPと混合診療は関係ないそうです。。

こういうボンクラ団体が政治的圧力で亡国日本を推進しているかと思うと、本当に暗くなりますね。。

しかし、一方で、医薬品の輸入規制撤廃については、まったくふれないんだな。。
だって、輸入自由化の議論なんだから。。
触れて当然でしょうし。。

虎の尾を踏まないようにTPPに反対しているのかにゃ。。

新しい薬は病気を克服できると、騙されている国民に、薬剤輸入の反対を訴えることはかえって反発を産むと算段したのでしょうか。
特にガンのように圧倒的多数の患者がいる領域では、「では私たちにこのまま死ねと言うのですか。。」の反論がされて。。。
そういう窮極の感情論には誰も反対できないですからね。
製薬会社はそこを利用して、患者主体でよく「勉強会」開くし。。
あいつらはほんと手が込んでるよ。

どーでもいい薬がばんばん輸入されることは間違いない。
それで製薬会社の洗脳活動が活発化するのも当然予想されるし。

今から予想しておきましょう。
ターゲットは抗ガン剤でしょう。
日本の人口構造をみればあきらかですね。。
ガン治療に対して、民主党が診療報酬に手心を加えたのも、下地作りかもしれませんね。。

こうやって、子供達、まだ生まれていない未来の人々の資産を奪っていく。。

年取れば、だれだって、「ガン細胞」くらい体のどこかに見つかりますから。
それをPET検診とかで捕まえて、「予防的に」抗ガン剤治療でもするのでしょうか。。
「脳内革命」のインチキガン検診も復活かもよ。。

例えば以上のような地獄絵図が想像できます。。

薬が人々を健康にするのだと、多くの人が妄信していることがそもそもの間違いで、しかし処方者たる医者がそのマインドコントロールの手先になっている以上、「素人」の一般人は見破ることができないですね。

これは外科手術にも当てはまるんです。
自分の体を傷つけるんです。。それを人に任せるんです。
一大事ですよね。
でも、今の日本に、どれだけ無駄で本質的に生命予後、生活の質に関係のないオペが多いことか。。
詳しくは「患者よガンとたたかうな」などの近藤誠先生の本を読んでください。

だって、病床が埋まらないだろうが。。
の一言で、無駄な手術が決まる。
そして、外科医の罪悪感を取り除くために、権威としょうするご老体の大学教授達が、「エビデンス」のあるデーター改ざんだらけのレポートや講演で
上位の洗脳をする。。

頸動脈の内膜剥離術は脳外科のドル箱でした。。
結核の肺切除術はかつて「標準」治療でした。
乳ガンの全摘は「ふつう」でした。
かつて、、胃癌は全部とる。。当然じゃろが。

医師会のような既得権益の亡国団体を応援するのか。。
TPPで検査&薬地獄にバンザイするのか。。

反対、賛成、、どちらにまわるのか。。
交渉に参加すると決めた以上、どれだけ外交折衝ができるのか。。
あるいは、日本お得意の「善処」します。。で、国会で反対されてごまかすのか。。
医師会が農業団体の意向を組んで応援にまわっているだけなのか。。
はたして国民が議論する材料となるような本質的な情報が流れてくるのでしょうか。。