「空腹」が人を健康にする?(前)

5670 投稿日:2013/02/23 03:38

副島先生が、以前講演会で「肉体労働の人は別にして、もうあんまりご亭主に食べさせないようにした方がいい」とご婦人方に言っておられました。
現代日本人は過食なのか、今回このことについて述べてみたいと思います。

ちょうど1年前のこの時期、南雲由則(なぐもよしのり)著「『空腹』が人を健康にする」を読んで、書籍に書いてあることを極力実践してきました。新聞広告で「食べ過ぎは肌荒れにつながる」という項目に思い当たる節があったからです。
去年の今頃、私は日に10kmくらいジョギングしていました。食事は朝と昼はがっつり、夕飯は軽く、という内容でしたが、どんどん太りました。運動して空腹になり食べて、また運動して食べて…を繰り返しましたが、食べる量の方が勝っていたようです。鏡を見る度、確かに筋肉は付いていきます。運動にエネルギーが費やされ、仕事の方に頭が回りません。確かに夜こそよく眠れますが、しょっちゅう、食べることばかりを考えています。
このままでいいのかな、と思った時に、先述の南雲医師の本を読み、実践してみることにしました。

1,食事の減らしかた

南雲医師の「きつくなったらクッキーなどを少し口にする」にしたがって、ビスケットの類を朝食、昼食に食べ、ジュース、スープなども口にすることで空腹を癒しながら、少しずつ減らしていきました。腹が減るので、ランニングは辞めて、散歩と軽い筋力トレーニングです。
しかし、本当に一日一食で大丈夫なものか、半信半疑でした。やはり食べないと、当たり前ですが空腹になる。胃が痛んだり、身体に力が入らなかったりします。

ひと月くらい経過すると、空腹に慣れ、本当に一日一食で大丈夫になりました。ただ、絶対に一回ということではなく、肉体労働やきつめの運動(体力をつける以上に腰痛防止で)をする時は二回食べます。

2,困窮

実は、私事ですが、会社を辞め自営業になったのが2011年の10月です。
順風満帆とはいかず、蓄えがどんどん減っていきました。去年の5月からは、本当に一日一食にしないとやっていけないくらいになりました。
好きなアルコールを辞めました。電気代が惜しいので冷暖房は入れません。値段の高い玄米を辞めて、白米に押し麦を混ぜて炊飯します。ガス台節約のため、シャワーは水です。もったいないので肉は食べません。缶詰の魚が大好きなのですが、これも辞めました。人参、ジャガイモ、玉ねぎ、油揚げの炊き込みご飯、インスタントの味噌汁一杯、インスタントのラーメン、動物性のタンパク質は卵一個だけという毎日が続きました。それが去年の10月まで半年間続きました。

結果、へたすれば80kgを越えていた体重が70kgを切るくらいになりました。頬(ほほ)がこけ、鏡に映る自分の顔は、確かに若く見えます。肌荒れもなくなりました。あまりエネルギーを消費したくない、つまり腹が減るので運動はしなくなりました。しかしそれが仇(あだ)になって腰痛になったこともあります。体力が衰えたなとも感じました。

11月頃、ようやく仕事が落ち着き、資金繰りも何とかなりました。我慢していた反動から、かなり酒を飲みましたし、食事も二回、場合によっては三度摂るようになりました。が、やはり太ってしまいました。今月から、一日一食に戻しました。一度経験したことなので、空腹になれるまで二、三日しか掛かりませんでした。運動も激しいものはしませんが、散歩や軽い筋力トレーニングはします。

3,最近の主なメニュー

・炊き込みご飯(ごぼう、レンコン、人参、ジャガイモ、玉ねぎ、油揚げ、こんぶ、大根、コンニャクなど)。毎回具を決めているわけではありませんし、いつもここに書いたものを全部入れるわけでもありません。根菜が中心になっていると思っていただければいいです。白米:押し麦を2:1くらいにして混ぜています。

・味噌汁(ねぎ、ワカメ、豆腐か油揚げ)。ごく普通の味噌汁です。ごま油を差すこともあります。

・野菜炒め(キャベツ、白菜、ほうれん草など)。茹でて食べたり、電子レンジで温めてみたり、色々です。葉野菜が中心です。ネギを混ぜることもあります。

・日本酒と魚の缶詰。日本酒は純米酒。多くて四合。少なくて一合。魚の缶詰は、マグロのフレークを避け、イワシ、サバ、サンマなど骨ごと食べられるものを選んでいます。

・以上を夕方の一食で済ませていますが、それ以外の時間に野菜や果物のジュース、砂糖無しのコーヒー、炭酸飲料は少し飲みます。