不眠症の治療

横幕胤和 投稿日:2011/01/12 09:12

こんにちは 会員番号6567の横幕胤和(よこまく たねかず)です。現在神戸市で鍼灸院を開業している鍼灸師です。

当院には西洋医学でうまく立ち行かなかった方が良く来られます。治療を通じて、鍼灸師としての立場から現状・考えを書かせていただきます。

どうぞ宜しくお願い致します。

不眠症の治療を考えます。

不眠症とは夜寝つきが悪い、目が覚める、眠れないなどの症状が一般的です。眠れないご本人にとっては、とても不安となります。

検査をしてもわからない、病院に行けば安定剤などを処方され、何か問題があるのではと考えます。

身体の仕組みから考えて見ます。

ポイントは平衡感覚を感じる耳の問題です。

まず、起きている時と寝ている時の違いを考えます。一般に起きている時は身体は活動的です。心臓がバクバク働き、目は開いて、呼吸は活発になっています。これは交感神経の活動が活発だからです。

反対に、寝ているときはこの活動が治まります。そして、副交感神経の活動が活発になり眠ります。副交感神経の活動は身体をリラックスさせる方向に働きます。

では、不眠症をこのように考えれば如何でしょうか。

寝ている時も、身体は起きている状態が続いている。この結果、身体は活動的であり続け、眠る事が出来ない。こうであれば、不眠症が理解出来ます。

では何故、身体は活動的なのか?

起きている状態と寝ている状態をの違いは何かを考えて見れば分かります。

身体の位置(体勢)が全く異なります。当たり前ですが、起きている時は身体が立って、寝ている時は身体が横になっている。しかし、身体が勘違いをすればどうでしょうか?

身体の中には身体の傾き(正確には頭部)の傾きを感じるセンサーがあります。このセンサーの役割をするのが耳にある内耳と呼ばれる部分です。三半規管という言葉を聞かれた方も多いと思います。

この内耳の部分は身体の平衡状態(傾き)を察知します。このセンサーの調子が悪ければ、身体は横になっていても、立ったままであると勘違いをします。

平衡感覚の情報は自律神経系に作用します。この結果、身体に活動的でいろ!「目がぱっちり、心臓がドキドキなど・・・交感神経の活動」が生じます。

その結果、不眠症が起こると考えます。

だから、内耳の平衡感覚器の問題を解決してあげる事が不眠症の治療に繋がると考えます。

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