農薬多用の背景

2407 下川 投稿日:2010/06/06 00:03

医学・医療のテーマからはやや反れておりますが、食の問題は健康に直結しますので、追加投稿します。

”田んぼ博士の応援隊”というサイト
不耕起栽培による米作を推進しています。
ttp://www.tanbohakase.com/

左下に、「米の検査規格の見直しを求める会」というリンクがあります。
ttp://hantenmai.sakura.ne.jp/naze/naze.html

”農産物検査規定がカメムシ防除のための農薬大量散布につながっている”
現実。

カメムシが実のでんぷんを吸うと黒い斑点が残る米粒となります。
1000粒に一粒を超える頻度ですと、米の等級と価格が下げられてしまう。
1000粒とは、小さな茶椀に軽く一杯ぐらいか。
食味には関係なく見栄えの問題だけです。
(・・・消費者はこんな検査を要求したでしょうか)

カメムシ防除にネオ・ニコチノイド系農薬が近年多量に使われています。
商品名ダントツ、スタークルなどで、蜜蜂や昆虫に大きな影響があるといわれております。
昆虫相手ばかりでなく、人間の健康に対しても悪影響が予想されます・・・水源汚染や作物内部にての残留性の問題。

不耕起栽培とは;

故 福岡正信 氏が提唱した自然農法に触発された、岩澤信夫 氏の水稲栽培の方式です。
田んぼに冬季も水を張ることにより水田環境が良くなることで微生物・昆虫、水生生物や鳥類などが戻る。
稲の根がしっかり張り、株の分けつも多くやや背が低いしっかりした稲に育ち、病虫害や冷害に強く 倒伏しにく性質になる。
収量も慣行農法と比べそん色なく、むしろ多い。

米を含む生鮮食品は、顔の見える農家から直接買うのが望ましいでしょう。
農薬に何を使用し、どのような頻度で使っているのかを知ることで安心が得られます。
見栄えを過度に気にする現代の一般流通市場には、落とし穴が多いことを認識すべきです。

それは、抗生物質などを使う魚介類の養殖や家畜の肥育にもいえることです。
有機栽培は、それら家畜の糞を完熟させて利用刷る側面がありますので。