緑内障

横幕胤和 投稿日:2011/01/23 00:07

こんにちは 会員番号6567の横幕胤和(よこまく たねかず)です。現在神戸市で鍼灸院を開業している鍼灸師です。

当院には西洋医学でうまく立ち行かなかった方が良く来られます。治療を通じて、鍼灸師としての立場から現状・考えを書かせていただきます。

どうぞ宜しくお願い致します。

緑内障について書きます。

緑内障の方は視野検査の結果を見ていると不思議さを感じます。この結果は何を意味しているのだろうかと?

緑内障の眼科での治療は薬を用いて眼圧を下げることが一般的です。眼房水の産生もしくは排出をコントロールしていくわけです。これは目薬などを用いるので比較的容易に変化します(変化しにくい場合は手術など)。

しかしながら、眼圧が正常値に戻っても視野の変化は見られない場合が多いのです。最近の患者さんは賢くなって眼圧の調整だけでは大丈夫だろうか?と相談されます。

眼圧が高いと黄班と呼ばれる最も見やすい部分の神経を圧迫し、その結果視野が見えにくくなると考えています。ならば眼圧を下げればという考えです。上述のように眼圧を下げるのはさほど難しくありません。だからお医者さんも患者さんもわかりやすい。。。

しかしながら視野の減少は進んでいくケースが多い。

緑内障の鍼灸治療を行うとよく言われるのが「明るくなった。」と言われます。そして「見やすくなった」と。合わせて、視野の改善が見られます。

これらの事より、眼圧以外の部分の改善が見られたと考えます。例えば視細胞の活性化。物を見るという行為は単純化すると以下になります。

感じる(視細胞) ⇒ 伝える(神経) ⇒ 認識する(脳)⇒ 見える

緑内障において見過ごされている部分は「感じる:視細胞」の部分だと考えます。鍼灸治療はこの部分をターゲットにしております。

眼圧のコントロール以外部分が緑内障の改善には必要ではないかと考えるのです。

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