病名を鵜呑みにしないで。
久しぶりに投稿いたします。
ご相談の山田様の統合失調症の息子様の件に関して、私の現在の治療スタンスを述べます。
当クリニックにも「統合失調症」と精神科で診断された患者様が来院されていますが、多くは見当違いの診断をされています。(DSMなどのくだらない診断基準に安心しているのは医者だけで、権威的な診断名は患者の混乱と不安を煽るだけマイナスだと思います。)
精神疾患においても、先の御投稿にもある安保徹先生や故甲田光雄先生らが言われるように、生まれるまでの両親(先祖)の愛情などの母胎環境、生後の生育環境、ターニングポイントとなるストレスやトラウマとなった生活史などの原因を探すことが第一歩です。
自己満足の病名診断対症をつけて対症療法しか行わない治療家の不満を言う暇があれば、だまって去って次を探しましょう。
毎回紋切り型の短い問診だけで、望聞問切に重きをおかず、大量の薬物療法を(しかも同じ薬を漫然と)つづけて、治そうとしない(治るのは患者自身ですが)、薬を減らそうとしない医師はどの分野の医療でも要注意です。
症状を抑える治療より、患者自身の自然治癒力やヴァイタルフォースを引き出す治療を実践する、意識の高い治療家のもとに行かれるといいと思います。
私の経験上は、食養生や漢方などの東洋医学のほかに、ホメオパシーなどのエネルギー療法が個々に変化していく体質や症状・兆候に柔軟に対応できて有効だと思います。
実際に当院でも、多種類の抗精神病薬を減量もしくは中止された患者さんたちは、本来の「自分らしさ」をとりもどし、以前より学校や社会生活に適応できるようになり、人生を積極的に楽しんでいかれるようになっています。
統合医療や代替医療は高額で怪しいという偏見はまだまだありますが、わたしの同士のクリニックや治療院では、薬づけにして治そうとしない精神科病院の保険診療よりは、診療費や施術料は格段に安く設定されております。
(もちろん保険診療より高額な自由診療費を算定されている治療家のなかにも、立派な先生はいらっしゃいます。)
ちなみに先の投稿にあるような悪徳開業医はごく一部で、多くの開業医は細々と経営しております。私は開業して勤務医時代より収入が半減(年収800万円程度)になりましたが、甲田先生クラスまでに医療に魂をささげるマスターにならなくても、十分生活はできています。
治療のポイントは同類の薬物療法中心の精神科や心療内科ばかりを廻らず、毎回じっくり話を聞いてくれた上で、将来のゴールや現状を生き抜くビジョンを明確に示唆してくれて、患者の自己治癒力を最大限に引き出してサポートしてくれるような、自分が信じられる数名の治療家と(洗脳されない程度に)うまく付き合うことでしょう。