漢方薬って、なんだろう?

おじいさん 投稿日:2010/06/25 16:29

みなさま、こんにちわ。

ワールドカップが盛り上がっているようですが、何でヨーロッパ勢は弱いのでしょうね?
暗黒大陸の汚名500年の歴史を誇るアフリカの呪いでしょうか。

ところで、馬鹿になるので、テレビはほとんど見ないんですけど、たまたま、漢方薬を販売している某会社の社長が、村上龍の番組に出ていたのですね。。
まあ、わかっちゃいるけど、私の視点は、「どうやって、医者を洗脳しているのかなぁ。」という事で、その目で、社長が何を言うか観察していたんです。
もちろん、テレビは編集しているし、失言もカットするし、基本、その社長および会社、およびその製品バンザイの広告が主たる要素ではあるわけですが、言葉を、めいいっぱい迂遠させながら、本音をかいま見ることもあるわけですね。

とにかく、こいつの悪巧みを感じ取ってやろうとそう、思うわけです。

私は実を言うと、漢方薬は一切つかいません。
なぜかというと、使いこなせないからです。
理由は単純です。

そして、私の職業人生のなかで、マトモに漢方薬を使いこなせていると思った医者は皆無です。

世にはもちろん、漢方薬をうまく使いこなせている先生もいらっしゃるでしょう。そういう漢方的名医がいることは想像できます。
まあ、みたことはありませんけど。

何となく、こういう私の発言を読む方は私が漢方薬について、否定的だと感じるかもしれませんが、正直、別になくてもいいと思っておる「薬剤」です。

そして、昨日みたテレビでなおのこと、これは私には必要のない薬剤だと思いました。

まず、日本の漢方薬と称される保険適応のある薬は、あらかじめ番号がうたれて、すでに調合が済んでおります。
私、これがもっともわかんないんですね。診察して、これこれの症状があるから、これこれの調合を、、と専門家が判断するのが、ある複合薬物を使用する際の常識だと思うんですけど、もうすでに、実際の処方では「この症状に対して、この番号」みたいに割り振ってあるわけですよ。
こんなこと、家のポチでもできますよ。
診察の意味ないじゃないすか?
患者がこれこれの訴え、と言えば、「じゃ、お宅何番の漢方ね。」みたいに処方すればよろしいわけで。
だから事業仕分けの対象に顔を出したんだと思いますよ。
薬局のかわいいおねーさんに症状を言って、出してもらえばいいわけじゃないですか。

反論としては、診察の結果、何番と何番の組み合わせとか、同じ症状でも、この番号がいいとか、、あるようですけど。。
それって、ようするに本来ははじめから、自分で調合するというのが、王道って、証拠じゃなかろうか。。

そこに医者の介入は必要ですか。。
私に言わせれば大部分の漢方を処方する、「先生」方はこんなワンパターンな感じで出していると思いますよ。

ようはいつもの、「検査&薬地獄」の達人なわけですよ。

会社としては保険適応がはずれ、一般薬局の販売が許可されると、単価を安くして売らなければならないんですね。儲けが減る。
今、漢方薬って、一包、80円から100円くらい。
でも、一日一包ってことはない、たいてい、2から4包飲まされる。
それも怪しい手法、だよね、ほんとずるがしこい。成分を抽出してもっと、少量で飲みやすくすることは今の科学技術ならいくらでもできるはずだ。
見かけを多くすれば、高くても人々はありがたがって飲むという、心理を知っている。
まあ、だいたい一日200円から400円くらい、1ヶ月で、6000円から1万円くらいですか。

でも、何度も、何度でも言いますが、保険適応なので、7割から10割の原資は、あなたが汗水垂らして働いた税金から搾取されます。

それに、漢方って副作用がないとか、健康にいいとか、なんか、オーガニックっぽい、エコっぽい、印象ないですか?
それが長期投与を許すような変な土壌を作っている気がします。

ちなみにこの番組では、漢方の副作用なんて、一切発言なかったです。
妊婦さんが保険適応が外されると、お金が困るとか、、、実際は、こまんないよ、、だって、薬局で売れるためにはやすくなるに決まっている。。それより生まれてくる子供達に医療費で国債を積ませることの方がよっぽど、大罪じゃないの、、おかあさん!
痴呆の患者さんに効くだとか、、別のもっと安価な薬でも十分代用できるけどね。。
かえって、あの薬を一日3包、しかも粉で飲まされる身になると痛々しいけどね。のどにもつっかかえるだろうし。
他のもっとやすい代用品薬剤で治療できる技術がないだけじゃないの?と言いたくもなるね。

もちろん例外はあるでしょう。どうしても漢方でないと困る人もいるでしょう。でも例外が大繁盛する土壌がある今の製薬業界はやはり問題ですね。

番組では、女医だけの漢方勉強会とか開業医に「エビデンス」のある漢方、みたいな感じで、紹介する、30代くらいの売り込み人のお姉さんが登場してました。番号で処方するんだから、なんで、診察技術の勉強会がいるわけよ。。。

まあ、売り込みはあくまでわざとらしいね。西洋薬品?とほとんどわかんない、ニセの上質紙パンフレット。。
あの開業医に説明していた、パンフレットも怪しかった。。
効果があると判定する統計をとるのに、3桁の患者数、なかったと思う。
それをテレビの開業医は「このデータははじめてだなぁ。」とかなんとか決めぜりふを言わせて、いかにも信憑性を持たせていた。
まあ、ようするに、説明する側もそれを聞く側も、統計の基本も知らずに、無知同士の対話で、洗脳しあいっこしているわけです。テレビを見る側はもっとわかんない。
それで、商売人は、医者のプライドをくすぐるわけですよ。

こういう気持ち悪い、日常風景が、おそらく日本の薬剤商売の基本で、全国津々浦々、どんな僻地でも行われている。

ある大会社のCEOが言ってました。
「医者は容易に洗脳される。」
「ある薬剤の効果を判定するのに、90%の医者は精緻に文献をあたろうとしない。」

おーこわ。