医者教育の怪

おじいさん 投稿日:2011/02/28 03:07

みなさん、こんばんわ。

わたし、、いろいろ仕事は多いんですけど、、
なんだか、めんどくさくなって逃げてますよ。。
これも検査&クスリ地獄のなせるわざでしょうか。。

日本の政治も完全に壊れてますねぇ。。

カダフィーも、亡命より死を選ぶつもりでしょうか。。。
それにしてもアメリカが下支えしなくなった国というのはこうももろいのですねぇ。。
日本も同じ運命をたどっている。。
違うのは、ばらまきのせいで、コクミンの不満が拡散されていること。。
だからこそ、国家破綻の際の阿鼻叫喚はジェットコースターのようになるでしょう。。

おーこわ。。

ところで、わたし、不覚にも若い先生方を教える機会があるわけなんですけど、彼らと話していて気づくのは、おそらく日本の医者の病気発見能力(臨床診断能力)は、先進国中最低だろうなぁと。
なにしろですね。。

とりあえず「検査で確認」が染みついているんです。
まあ確かにね。
検査、つうのは、数字や視覚ではっきりあらわれるからわかりやすいんですね。
でも、人間の体って、ほんとに「複雑系」ですから、検査結果をうのみにしては行けない場合があるし、複合的に別の要素が絡んでいることもあるわけです。そういうのって、体の生理機能を総合的につかみ取る能力が必要になってくる。

しかし、そういう話を若い連中にすると、「こいつ馬鹿じゃないの。」みたいな顔をされるんですぅ。
そうでないやつもいますよ。。

なんか日本の医療って、変だ、、と気づく奴。。

なにしろですね。日本は検査器具普及率、世界一なんです。エコー、MRI、CT、えー、これで経営成り立つの、みたいな、小さなクリニックにまでこうした機械がおいてある。。
機械って、ただおいてあるだけではだめなんですよ。。

メンテナンスが必要なんです。。
その高いこと高いこと。。

そこに検査機器があるから、それに保険点数(医療の収益)がついているから、当然、それでお金を得ようとします。

インセンティブがあるのですよ。。きちんと。
医者の間でよく言われるように、医者の診察料の安いこと安いこと。。
一回700円也。。
検査は一回5000円だったり、、高いのは10万円とか。。
だとしたら、体の診察に時間をかけるより検査した方が、儲かる。。
またそうしないと機械の維持ができない。

こうした傾向は、日本の内需拡大に利用されたんだと思いますね。まったくもって、ばかばかしい、日本の機械だよりの医療。。。

だからこそ、そういう傾向を研修医はよこからみているわけじゃないですか。。
それで、偉そうな先輩先生から、「そいでね、、診察って、大事なんだよ。。」みたいなこと言われたって、

「てめぇは、検査&クスリばっかりじゃね?」
みたいに、思われて、それがスタンダードだと、すり込まれるわけです。

いやー刷り込みってこわいです。
一端その世界にはいると、抜け出るのはとてもむずかしい。

プラザ合意後、だいたい1990年代以降に医学部を卒業した医者はこうした、傾向がつよいとおもいますね。
かくいう私も、ほんと検査&くすり地獄の体現者ですから。
自分で言うのもなんですが、10億円分くらいはむだな検査と処方をしたのではないかと。。

コクミンの皆さん、、すいません。。。

5年前から、新研修制度なるものがはじまって、大学病院以外でも医学教育ができるようになりました。
大学病院がよかったとは言わないですよ。
何度も言うように、日本の大学病院の教授の90%は使い物にならない。
おまけに先日お話しした東北大学のように、保身のために裁判でウソをつく、およそ医者としての倫理観にかけた、じじい、ばばあもいる。
潜在的にいったいどれほどの患者がこうした「大学教授」の餌食になっていることか。。

大学教授は「教授回診」といって、白い巨塔の財前みたいな事をするわけですよ。
その際、やっぱかっこよくみせたいために、いろんな知識やらをひけらかすわけです。
まあ、どれお教科書てきなもんですよ。
だって、教授になれたのは、コネと、実地医療とはあまり関係のない、「三流の研究論文」なわけですから。。
「本日の治療指針」にのっている、、付け刃的な医療しかしらない。
それでも、「ブランド」「権威」でごまかせるんです。

研修医はそれで、「うちの教授はすごいよ。。」
みたいに、「神様」をあがめたてる。。

もっぱらこの構図は、「国立大学」におおいですな。
「私立大学」は経営厳しいですから、そういう馬鹿はおいておけないんです。

大学教授は実際、むずかしい診断やら、、ひたすら「文献」を通して、詰めようとする。。
医学文献はほんとピンキリですから。。まあわたしは、あれの90%はインチキだとおもってますんで。平気でデタラメデータをのせて、「今後の知見に期待したい。」などと、締めるのが「じょーしき」となっておりますから。。

とくに権威ある雑誌のデーターにだまされる、「勉強熱心」な医者がいかにおおいことか。。

だから論文をきちんと解釈できる、リテラシーのある奴が教えないと、デタラメの上塗りになる。。

世間の皆さんはそれをインフルエンザで体験済みではないですか?

これが大学病院の教育の実態です。

民間病院の教育は、、、
いわずもがなの単刀直入型の検査&クスリ地獄、学校です。

とにかく患者をさばかないといけないから、、誤診、てきとー、は日常茶飯事です。
でも検査はしまくるので、患者は「安心」でしょーー。

ひゃほーー。

これを3割から10割、税金でやっているんです。。
医療費がうなぎのぼりなのは、みなさん、とうぜんですよね。。

まあ、もっとも検査の解釈だって、ちょっとした職人芸がいるので、後進国からみれば、いかにも先進的でかっこよく見えてしまうかもしれない。。
それが医療ツーリズムとかいって、外人の金持ちが日本に健康診断にくる、、という構図なんです。。

もっとも、アジア地域に顧客がとられて、日本にはほとんどこないようですが。。