副島先生、私の胃袋は、いまだ健在です!(8)予習(2):「セカンドピニオン」より「転院」を選ぶ

伊藤 投稿日:2025/01/14 11:53

伊藤睦月です。前回の続き

1 がん専門病院のホームページを読んでみる。

1-(1)最初の病院でがんの診断を受けた時点で、職場にカミングアウトした。この先不定期に休みそうだし、入院したら、いつ退院になるかもわからない。

1-(2)2023年から1年更新の嘱託契約になっていたので、来年の更新は無理、と判断して、早めにカミングアウトした。(今となっては、早まったか、と思うが、がんでないとわかる前に、後任がみつかってしまった。もう遅い、汗)

1-(3)職場や関係先にカミングアウトすると、実は、家族や知人ががん患者だった、と教えてくれた人が結構いた。

1-(4)そういった人の中に、地域の国立がん専門総合病院の受診を勧めてくれた人がいた。なんでも、知人の奥さんが、地元の病院で、がんと診断され、がん専門病院で検査したら、がんでないと判明したという。ダメもとで、セカンドオピニオンを受けてみたら、と言われた。少しその気になって、その病院のホームページを読んでみた。

2 がん専門病院への転院を決意する。

2-(1)がん専門病院というだけあって、最初の病院よりも充実していた。

①がん治療は、抗ガン剤が、主流。手術はよほど初期で根治の見込みがないとやらない。患者の身体への負担軽減が主な理由。

②最初の抗がん剤が効かないときは、他の抗がん剤、放射線治療を検討する。

③抗がん剤の副作用は避けられないが、副作用軽減を最優先で処置する。

④がんの種類によって、チーム(主治医、副主治医、研修医、関連医科、看護師、検査技師、療法士、栄養士など)」を作り、患者の情報を共有しながら、治療を進めていく。

(糖尿病を放置されることはないようだ。入院して分かったが、研修医まかせではほとんどなかった)

⑤ニューズウィークの世界のがん病院ランキングにも入っているそうだ。(海外に弱い私には刺さった)

⑤一番刺さったは、胃がんの年間手術件数が数十件あることだ。最初の病院はゼロだった。

⑥手術は結局は経験がものをいう。この病院は専属の医師が中心。最初の病院は、掛け持ちのようだった。こちらは、がんは「不治の病」と思っているから、あとは医師や病院を信頼できるかどうかだ。病院システムの面では、信頼できそうだ。医師とは相性が多分にある。

2-(2)セカンドオピニオンより転院。

①さらに、セカンドオピニオンだと、最初の病院からのデータのみを元に判断する。そして、元の病院に戻されるのが原則。

②がん専門病院で追加の検査をしたくても、原則できない。「転院」してその病院の「患者」になるしかない。

③制度の建前はどうあれ、最初の病院への不信、不安感から始まっているので、セカンドオピニオンの後、また、あの病院の医師たちと対峙するのは、申し訳ないが、遠慮したい。

④また、組織検査はその病院でやるのではなく、検査機関に依頼して、そこのスタッフが判断するようだ。ならば、がんのあるなしの判断は、変わらないのではないか。

⑤結局、セカンドオピニオンは、がんのあるなしでなく、治療法に関する、オプション呈示にとどまるのではないか。私が知りたいのは、がんであるかないか、その進行具合なのだ。そうなると「転院」するしかない、と思った。

2-(3)転院手続きを進めてもらう。

①消化器外科の外来の冒頭、手術日程を提案する、消化器外科の医師に、がん専門病院への転院を申し出たら、あっさりOKになった。

②むしろ、態度が変わった。慌ただしくなった。なんでもその病院への転院手続きは、患者でなく、病院側がしないといけないそうだ。

③入院後に知ったことだが、その病院は、前の病院のデータに自由にアクセスできるそうだ。いわば、がん治療のラスボスなので、転院元の病院は最大限協力の義務があるらしい。

④一方で、その病院でもダメ、となれば、自由診療の病院は別として、ホスピスを紹介されるようだ。

⑤待合室で、30分ほど待っていたら、外来日程が3週間後に決まった。手術を急ぐ、という割には、えらいゆっくりしているな、と正直思った。

小休止、以上伊藤睦月筆