副島先生、私の胃袋は、いまだ健在です!(13):準備(5)近藤誠医師の本を読んでみる(その3)
伊藤睦月です。続き。
1 近藤医師のほかに、代替医療・民間医療(食事、温熱、サプリ)勧める医師や元患者の体験記をいくつか読んだ。
2 医師の本で共通していたのは、
(1)標準治療が効かない、患者の求めに応じて、治療を続け、その呵責に耐えられなくなって、病院等をやめ、ほかの治療を勧めることにしたこと。
(2)がんは、「治る」「克服できる」「向き合う」「つきあう」と考えているらしい。
3 元患者の体験記に共通しているものとして、
(1)最初は標準治療(切除手術、抗がん剤)を受け入れていること。
(2)術後のアフターとしての、追加手術や抗がん剤を拒否していること。
(3)医者が患者だった場合は、トラブルはない(という風に書かれている)が、医者でない場合は、ひと悶着あって、けんか別れになっていること。
そして、両者に共通しているのは、2010年~2017年に本になっている。いずれも、最初の治療から10年以上、生存していること。であった。つまり、2000年~2007年の医療で施術されている。(偶然かもしれない)
4 伊藤睦月です。この時期は野球監督が手術を受けた時期。切開手術が主流だった時期で、その後の治療技術の発展があるのではないか、と思った(今では少し考えが変わっている)
5 また、この10年間で、保険適用となる抗がん剤の酒類も、10以上増えており、期待できるのでは。
6 免疫療法が一部保険適用(プラシーボ)となり始めており、(発明者がノーベル賞受賞したのが契機)、自己負担も当初、数百万だったのが、百万を切るようになって、近い将来、種類と負担軽減が進行していくのではないか。
(そうであれば、慌てて治療しなくてもよいのでは・・・)
7 近藤医師の本のほかに、参考になったのは、藤河るり『元気になるシカ!』というマンガエッセイである。
8 この本は、2014年に子宮がんを発症、全摘手術、アフター抗がん剤投与、経過観察で、2014年時点で発病せず、「寛解」(がんでは、治癒したとはいわないらし)したいう。2015年にその経過や思い等を4コマ漫画風につづった、初版が出て、続編と続き、現在では、SNSで状況を発信している。奈良県出身だからか、自らをシカのキャラになぞらえいる。
9 この本が気に入った理由は、
(1)2014年手術という、現状では、治療法、治療器具、医薬品など、最新の情報であること。実際この本の通りだった。(今では、開腹はあまりしないようだ)
(2)漫画なので、写真や文章単体よりも、かえって印象に残り、わかりやすい。
(3)漫画家らしい、きめ細かい観察、微妙な感情表現も、シカキャラのおかげで重くならない。
最初電子書籍で買い、入院中に紙の本も買った。現状では一番のオススメ。
寄り道した。がん専門病院の外来の様子は、次回から。
伊藤睦月筆