副島先生、私の胃袋は、いまだ健在です!(7)予習(1):病院ホームページをチェックする。
伊藤睦月です。
1 糖尿病かかりつけ医受診から帰宅した後、検査を受けた病院のホームページを開いて読んでみた。がんについて、臓器(部位)別に、がんの形状、症状、推奨する治療法、進行(ステージ別、余命いくら)などが図解交えて掲載されていた。
2 スキルス胃がんとリンパ転移について、読んでたた。なんとなくわかったのは、
2-(1)スキルス胃がんは、進行、転移が速いので、早期の治療が大事なこと。入院・手術・退院まで、1週間くらいであること。
2-(2)標準治療法は、摘出手術が基本、それに抗がん剤を併用する。
2-(3)悪性リンパ腫は、抗ガン剤治療で、ほぼ「完治」する。
2-(4)この病院では、過去1年間、胃がんの手術例がない、(ほかの部位は数件から十数件ある)こと。ここに一番引っかかった。
3 「標準治療」は「平均的な治療」ではない。
3-(1)この病院の他に複数の病院、闘病記を読んだが、「標準治療」の意味が医師と患者(一般人)では理解が違うのではないかと思った。
3-(2)我々、一般人は「標準治療」を「平均的、平凡、効果普通、保険適用で負担が軽い」と受け取る(少なくとも、私はそう思っていた)。
3-(3)病院側の理解は、「現時点で最もリスクが少なく、患者への身体的負担、費用負担が軽い、おススメの治療法」ということらしい。
3-(4)「先進医療」は要するに「強力な放射線治療」のことで、動かないがんには有効だが、そうでない場合は効果が薄いどころか、健康な細胞をも破壊するリスクがある。兵器に例えれば、小銃でなくて、大砲やミサイルのようなものらしい。誰にでも有効、というわけではないらしい。
3-(5)「免疫療法」は、標準治療が効かない場合に、最終手段として、厚労省が指定する病院、治療法にのみ、保険適用になる(厚労省HPに掲載されている)
3-(6)健康保険適用外の自由診療については、病院としては、効果が確実でなく、費用も高くて、治療も長期にわたるため、推奨できない、としている。
3-(7)免疫療法を勧めている医師のHPをみると、免疫療法は、最期ではなくて、最初に試してみるべき、として、厚労省の方針を批判している。
3-(8)ちなみに、年間費用(自己負担)は、300万円以上、らしい(森永卓郎氏の例から推定)。関連費用は別にかかる。それが、5年間は続く(5年生存率で治った、治らないを判断するらしい)
3-(9)これに関連して、ググってみると、スキルス胃がんの有名人の記事が出てきた。失敗例2件、成功例1件。
①失敗例①は、元テレビアナウンサー(40代)だった人。がん公表から3か月で死亡した。その間、摘出手術と放射線照射を繰り返したけど、効果なかったらしい。
②失敗例(2)は、男性ボーカルグループのパフォーマーだった人(20代)。推しの知り合いにも聞いてみたが、少しやせたねーと思っていたら、ライブを休んで3か月ほどで、死亡記事が出たそうだ。
③成功例は、プロ野球監督(60代)の例。シーズン途中だったこともあり、手術を即決。都内の大学病院で、当時最新の手術だった、「腹腔鏡手術」で胃を全摘。経過も非常によく、1週間で退院。現場に戻ったという。際立った成功例として、大学病院は学会発表し、記者会見まで行った。それから、10年以上たっているが、再発はせず、痩せてはいるが、80代の今でも、球団社長として、現役である。この手術技術が、「標準治療」メニューの主流となった。
4 以上ことから、スキルス胃がんは全摘か。検査よりも早く手術かな、と思い始めていた。次の消化器外科外来まで、10日余りだった。そんなとき、職場の同僚から、ある話を聞くことになる。
小休止。以上、伊藤睦月筆。