ホメオパシーってそんなに脅威?

えいちゃん 投稿日:2010/09/07 15:50

先日、記録的な円高や株価低迷を抑えて、「ホメオパシー」が朝日新聞を始め各紙のトップ記事になりました。医療従事者にもなじみのない治療がいきなり1面トップででたのはなぜでしょうか?
その後も、マスコミではホメオパシーを含めた代替医療への「ネガティブキャンペーン」が、陰湿に繰り返されています。(なぜか責任者不在の報道が多い)
現代医療や医療保険制度がホメオパシーなどの代替医療に駆逐されるのが、そんなに脅威なのでしうか。現代の西洋医療のエビデンスの虚構も、官僚-j従軍メディアと同じく、意外と脆いものなのかもしれません。 
 以下は阿修羅掲示板への投稿を一部改定した、私の個人的な意見です。

ホメオパシー医療に携わる医師です。
現代の西洋医療も日々実践しておりますが、どちらの治療にもそれぞれプラセボを越えた効果があり、副作用やアグラベーションがあり、治療の限界があります。

それぞれの医療を実践していない(西洋医療もしくはホメオパシーのレメディを一度も試したことがない)双方が、憶測だけで「効かない治療はけしからん」と決めつけるのことは問題です。
ホメオパシーのレメディの濃度がアボガドロ数以下だからといって、「元の物質が含まれていない砂糖玉にすぎないものが効くわけない」と結論付けるのは、エネルギー医療に理解のない現代科学の洗脳や現代医療の傲慢だと思います。
物質を介さなくても、たとえば活字や音や映像などの波動や情報伝達だけで、「涙」や「感動」など情動を揺さぶったり、体の組成を変化させることは出来ます。

頭ごなしに「現代医療やワクチンを受けるのをやめなさい」とか、ホメオパシー治療での副作用やアグラベーションが疑われたり、自分の治療の限界を認めない姿勢は問題です。患者の症状が悪化したときに他の医療や患者の生活習慣のせいにして「自分は悪くない」と逃げこんだり、重症化しても医療機関に相談もしない、万能主義的なホメオパスがいるとすれば危険です。

一方で、医学(学問)と医療を混同してはいけません。他人の論文を実証もしないで鵜呑みにして、学術的でないとかEBMに基づいていないと憶測だけで論じても、すでに実践している人にとっては興味がない論議です。
患者の生活史や病気になるなるまでのストーリを重視したNBM的な見地は、代替医療だけでなく、現代の西洋医療の方にも求められる姿勢だと思います。

実体験のない他人の医学理論の追従による知識の集積だけで、自分で試行錯誤する実践・体験がなければ机上の空論どまりで智慧に到達できません。
自分で真理を追求し、独自の実体験を集積することが真の学問だと思います。

患者個々の治癒力やバイタルフォースを引き出すエネルギー医療と、現代医療のように病名治療で画一的に対症療法を集積し、恣意的にエビデンスを構築する医療とを、西洋医学的な見地だけで同一視することはできないと思います。

重要なことは、医師もホメオパスも知らない治療を頭ごなしに批判せず、自分の治療だけに患者をとりこまず、患者が求めるそれぞれの治療の価値をみとめて、治療家と患者がお互いの価値観をすり合わせていくことが大切だと思います。