ヘルニア・脊柱管狭窄症の痛み
こんにちは 会員番号6567の横幕胤和(よこまく たねかず)です。現在神戸市で鍼灸院を開業している鍼灸師です。
当院には西洋医学でうまく立ち行かなかった方が良く来られます。治療を通じて、鍼灸師としての立場から現状・考えを書かせていただきます。
どうぞ宜しくお願い致します。
脊柱管狭窄症・ヘルニアで苦しんでいる方が多くおられます。名前を聞くととても恐い印象があります。
MRIをとったりすると、確かに狭窄が起こっていたり、ヘルニアが出ていたりします。それでお医者さんに「この部分が神経を圧迫するので痛みが出ます。」と言われます。あー確かにそうだなあ。
しかしながら冷静に考えてください。
「神経が圧迫されても痛みは発生しません。発生するのは麻痺です。もし麻痺がでていないのならば、痛みの原因は圧迫ではありません」
説明します。神経には大きく2種類あります。運動の命令を伝える運動神経、痛みなどの感覚情報を伝える感覚神経です。運動神経の方が太く、感覚神経の方が細い構造となっています。神経の性質として太い方(運動神経)が圧迫に弱いのです(生理学:佐藤優子・佐藤昭夫著)。つまり、同じ様に圧迫された場合、先に障害を受けるのは運動神経です。運動神経が障害を受けると運動の命令が伝わらなくなり先に麻痺が起こります、痛みは発生しません。
もう一つ知って欲しいのは、神経の途中を圧迫しても痛みは発生しないという事実です。痛みが発生するのは両端にある受容器が刺激された場合です。
この2点の身体の仕組みから考えても、脊柱管狭窄症やヘルニアで痛みが発生する事はありません。
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