雑感

5670 投稿日:2010/10/05 10:17

独断と偏見で書きます。

実は、日本の大企業(例えば日経225銘柄に選ばれるような)は、1ドル75円程度までなら耐えられる体力があるのではないでしょうか?最近、大企業の経営者が「このまま円高が続けば、競争力を無くしてしまう。政府、日銀による為替介入が望まれる。このままでは空洞化が進行する。」ような発言が目立ちます。

実際、介入を行ったのですが、効果は持続していません。9月15日、例の民主党代表選挙の翌日、82円台から85円台まで急落し、日経平均株価は300円程度上昇しましたが、これを書いている現在、83円半ば、日経は9400円前後です。

話は、元に戻りますが、円高に弱いとされてきた自動車セクターの中では、いすゞや日産、本田技研などの株価は上昇基調です。多少の円高でも乗り切ってしまえる証(あかし)だと思います。私は某建設会社に勤務しており、現在JFEスチール(旧川崎製鉄)構内で業務を行っていますが、JFE社員は不況云々は口にしても、本当の危機意識は感じられません。大企業だから、です。

ここの掲示板をご覧の方には植草一秀氏の「悪徳ペンタゴン」はお馴染みだと思います。まさに政官外業電の思うままです。為替介入で得するのは一部の大企業。効果は持続しないので、無駄金使いで国家は疲弊します。アメリカには都合がいい。そういう構図でしょう。

株式の売買については、本当に難しい。あまり先のことはイメージせず、順張りで短期対応するのが賢明ではないかと思います。