相場を読む鍵(3)

池辺俊樹(仮名)=5670 投稿日:2013/05/12 07:04

ヤフーニュースより抜粋「10年ぶり最高益でも笑えぬ三菱自の事情」
三菱自動車は、4月25日、10年ぶりの過去最高純益更新となる2013年3月期決算を発表した。世界販売の9割を占める海外、とりわけ主力市場の東南アジアで販売台数を伸ばしたほか、期末にかけての急激な円安も利益を押し上げた。
ところが、国内は問題山積だ。会見の冒頭、益子社長は3月下旬から懸案となっているプラグインハイブリッド車(PHV)「アウトランダーPHEV」のリチウム電池不具合について「関係者に迷惑、心配をかけた」と謝罪。昨年12月に発覚した軽自動車のリコール対応が消極的とされた問題についても「国土交通省からの指摘を真摯に受け止める」と述べた。(ここまで抜粋)

三菱自動車の主力工場のある水島に私は住んでおります。
「友達が三菱自にいる」「親戚が三菱関連企業で働いているから」等の理由で、他所に比べたら、三菱自動車のシェアはかなり高いと思いますが、それでも売れなくなってきています。新型ミラージュも最近やっとチラチラ見かけるようになったくらいです。工場前の従業員駐車場も空いたスペースが多く、見ている限り活性化しているとは思えません。
・三菱病院が閉院
・自工近くの飲み屋街で閉店が相次いでいる
・キリンビールを置いている飲食店が減った…
街中から、三菱色がかなり失われてきた感じがあります。
ただ、株価はかなり上がっています。去年の半ば、200円台だったのが、最近は700円台にタッチするところまで来ました。実態から判断する、目で見た範囲で株価を予測するといけないという一例なのでしょう。

昨今、企業名と事業の乖離(かいり)も多く見られます。瀬戸内近辺に生産拠点のある会社を例に取ると、

日立造船:日立傘下でもなく、造船もしていません。環境設備、プラントの会社です。同様に三井造船も、プラントやインフラ事業にかなり注力しています。
倉敷紡績(クラボウ):既に倉敷の会社ではありません。紡績も手掛けていますが建材、自動車内装など経営を多角化しています。他の繊維関係大手も繊維以外の分野に進出しています。
旭化成:多角化が進んでいます。特に医薬には注力している様です。