最近大人気の限定商品

(会員No.1722)ニセ銀行マン 投稿日:2013/11/19 00:12

匿名で失礼致します。

本日2013年11月18日(月)の日本経済新聞朝刊に、以下リンク先の投資信託の全面カラー広告が掲載されています。

「グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド(為替ヘッジあり)2013-12」
http://www.bk.mufg.jp/tameru/toushin/fund/00315900.html

上記リンク先には「販売用資料」のボタンが付いており、押すとpdfファイルで資料を読むことができます。

複利運用や日割り計算等の細かいことはさておくと、以下のような売り文句になるでしょうか。

①「3年半で2割近く殖やす期待ができる商品です」
確定ではなくあくまでも「期待」であるが、モデルポートフォリオの利回りは6.8%(ページ番号4)。物凄く大雑把に計算すると3年半で約26%になり、そこから初年度3.15%と毎年1.722%を引いても(最終頁の「費用・税金」参照)まだ17%も残る。
②「為替ヘッジを掛けているので、円高でもかなり安心です」
以前は米ドルも金利が高かったので、為替ヘッジのために米ドルを借りると非常にコストが高かった。今は米ドルも円と同じような低金利なので、(この低金利が続く限りは)ヘッジコストも気にならない。
③「有名で、且つ『大き過ぎて潰せない』大手金融機関の債券です」
「G-SIFIs」に選ばれている金融機関の債券(※倒産した場合等には返済の優先順位が低い「劣後債」等:ページ番号1)で運用するので安心。日本で選ばれているのは、これを販売している私ども〇〇銀行だけ。
④「大人気、且つ数量限定なので、買うなら今のうちです」
新聞広告には「好評につき第6弾!」とある。このシリーズは、販売用資料pdfの表紙にも「単位型投信」と書いてあり、毎回500億円等のように販売上限枠が設定されていて、それを売り切ると購入できなくなるので、興味があれば今すぐ話を聞いておく方が良い。

さて、この商品、3年半後にはどうなっているか。
お読み頂いた方は、宜しければ販売用資料を読み込んでみてください。