円148円台、32年ぶり水準更新 「次の為替介入」へ市場厳戒態勢

投稿日:2022/10/15 00:38

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円148円台、32年ぶり水準更新 「次の為替介入」へ市場厳戒態勢
10/14(金) 23:20配信

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産経新聞
14日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は一時1ドル=148円台を付け、約32年ぶりの円安水準を更新した。米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅な利上げが続くとの見方に加え、英国のクワーテング財務相が市場混乱の責任を取って辞任したことを明らかにし、円売りが加速した。次の心理的節目となる150円台が近づく中で、政府と日本銀行による「次の為替介入」に向け警戒感が高まっている。

円安進行を止める材料は見当たらず、平成2年8月につけた1ドル=150円台が視野に入ってきた。再介入がいつあってもおかしくはなく、政府・日銀と市場の探り合いが続く。

クワーテング英財務相は9月に打ち出した大型減税策が英国債や通貨ポンド相場の乱高下といった市場の混乱を招き、与党保守党内で批判が高まっていた。対ポンドのドル買いが対円相場にも波及して、円安ドル高が加速したもようだ。

一方、日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁は13日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で「経済・物価に対して適切な金利を考えると(金利を)引き上げる必要はない」と述べ、大規模な金融緩和を続ける考えを強調。日米の金融政策の方向性の違いが鮮明となった。

SMBC信託銀行の二宮圭子シニアFXマーケットアナリストは「日本が再び為替介入しても、円安ドル高の流れを変えるのは難しい。しかも11月に向けて相場は要注意だ」と語る。

市場の一部では、11月のG20首脳会議(サミット)でドル高是正の国際協調が行われるとの観測が浮上する。債券市場を混乱に陥れた英トラス政権の大規模減税計画の動向からも目が離せない。複数の波乱要因が想定され、市場の先行きは混迷を深めている。

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