量子コンピュータでセキュリティが破られる心配はないぜ
相田です。
マイナンバーカードを普及させるため、健康保険証と一体化させる、とか、病院帰りの年寄りが、道で落としたらどうするんだ?、とかの、話題が席巻している。その中で、カード自体を現行方式から、新しい仕様のカードに変更する準備が政府で進んでいる、という。
その場凌ぎの政府の対応に、世間の不満が高まっているが、河野大臣は新しいカードが必要な理由に、何と量子コンピュータでセキュリティが破られる可能性がある、と、国会で答弁したという。
とある事情から、私も量子コンピュータについて調べ始めた。わかって来たのは、これ、そんな簡単に作れる代物じゃないぜ。理論上は、現状の暗号システムを容易に無効化できる。だが、現実に量子コンピュータが使えるレベルになるのは、相当な技術革新が必要だ。ノーベル物理学賞があと4個くらい取れるレベルの、ソフト、ハード両方の、破壊的な技術革新が、だ。
そこまで到達するには、少なくとも10年以上はかかるだろう。その間は、従来型コンピュータの進んだ暗号破りへの対策は、当然必須だろう。が、量子コンピュータへのセキュリティ対策を持ち出すのは、あまりにもナンセンスである。
言うにこと欠いて、勉強不足アリアリの無責任な発言を、国会記録に残すのは如何なものか?理科系センスの欠落を如実に反映した発言だ。
どうせ、外野が批判した処で、いつものように聞く耳持たずで物事過ぎるのだろう。が、勉強不足の軽い発言しか出来ない人物なのが、世間に露見していく実態を、大臣本人はもっと反省するべきでないのか?
(引用始め)
【速報】河野デジタル大臣「新しいマイナンバーカードでは新しい読み取り機が必要となる可能性」
7/5(水) 14:38配信 TBS NEWS DIG Powered by JNN
河野デジタル大臣は、2026年中を視野に導入を目指す新しいマイナンバーカードについて「仕様によっては、新しい読み取り機が必要になるという可能性は当然ある」との認識を示しました。
新しいカードに切り替える理由としては、“量子コンピューターなどいろいろ技術が革新し、強度的にさらに強い暗号に切替える必要性がある”などと答弁しました。
立憲民主党の長妻政調会長の質問に答えました。
(引用終わり)
相田英男 拝