エーテルについて3
澤田正典です.今日は平成29年8月17日(木)です.涼しい夏でした.もう,暦の通りに秋の雰囲気があります.お盆も終わった.今年も,早いものだなあと,思います.
エーテルについての考察を続けます.
宇宙空間について,考えてみます.宇宙空間は,何によって満たされているのか.これを,現在の科学で普通に考察可能な範囲で判断してみますと,太陽風で満たされていると考えて,一番,無理が無い.
太陽は不思議な存在で,そこからは,常に休むこと無く,太陽風として質量をひたすら,延々と放出している存在です.放出するばかりで,吸収するメカニズムが見られない.もしかしたら,極域には想定外のメカニズムで質量吸収の仕組みを持っているかもしれないが,地球は太陽の赤道平面に近い位置にあるため,太陽の極側がどのようになっているのか,まだ観測結果が得られていない.
さて,宇宙空間は,もう何億年間どころか,おそらくは何百億年間も,太陽のような構成によって,ひたすら太陽風を供給されて,満たされてきたといえます.太陽風は高速の0.1パーセント程度の速度は持ちますので,太陽の年齢が,まあ,50億年であれば,500万光年程度の距離まで,太陽風は到達している.銀河系の直径が10万光年,アンドロメダ銀河までが254万光年ですから,もう,太陽からアンドロメダ銀河までの距離の,さらに倍くらいのところまで,太陽風は到達していることになります.
おそらくは太陽以外の恒星も,太陽風と同様に質量放出をしているでしょうから,宇宙空間はそれらで充満していることは間違いが無い.そして,興味深いことに,太陽風は水素プラズマでできていると言うよりも,ほとんどが電子でできている.陽子,プロトンの数よりも,電子,エレクトロンの数の方が,はるかに多い.おそらく3桁~5桁くらいは電子の方が数が多い.
すると,過去にこれまで放出されてきた太陽風の成分比率や濃度が,現在観測されているものとおおむね同じ程度であるならば,宇宙空間は電子だらけだと言うことです.宇宙空間はマイナスの電気で満たされている.電子の数と比べて,陽子の数は非常に少ない状態が,宇宙という場所だと言うことです.
しかも,他の恒星からも太陽風と同じように電子が放出されてきたと考えますと,それら恒星同士から放出され続けてきた電子は互いに運動量のベクトルが一致しませんので,相互作用して運動エネルギーをX線等に変換しながら,次第に低速になっていきます.それら電子の,ごく一部は,数少ない陽子に取り込まれて水素原子となるでしょうが,ほとんどの電子はあぶれて,そのまま,宇宙空間に漂う形になる.
原子の電子軌道に吸収されないまま,時間とともに運動エネルギーを喪失してゼロへと近づき,次第に粒子としての性質をほとんど失って波の性質だけになった無数の電子が,宇宙空間には充満しているのでしょう.これが,おそらくはエーテルの正体だろうと思います.
澤田正典 拝