そげん八つ当たりせんでもよかとやなかと?
相田です。
アゴラで、またうるさい記事が載っている。反論ではないが、感想を書こう。今更、あなた達がごちゃごちゃ喚こうが、もはや、大きな趨勢は変えられない、と、私は思うが。日本の先端技術の殆どは、既に中国は手にしている。学術会議が「千人計画」とやらに、関係するとかしないとか、大騒ぎして決着がつく前に、民間ベースで既に、中国が欲しがる日本の先端技術は、海を渡ってしまっている。あなた達、文系右翼の方々が、全く知らない間に。
「学術会議の姿勢が中国よりだ」と、散々喚き散らすあなた方の姿は、私にはあまりにも間抜けに見える。製造現場の近くで毎日様子を眺めていると、重要技術が、一つ、また一つと、非公式なルートで向こうに渡っているのがわかるのだ。噂ベースで全く表には出てこない。ニュースにも報道されないが、技術流出は続いている。今の中国では、入手した技術を消化し、現場のものづくりレベルまで落とし込めてはいない。が、10年後には、中国の先端製造技術は日本を完全に凌駕するだろう。民生でも軍事でもだ。
もはや遅すぎる。せいぜい学術会議を叩いて、ウサばらしでもすれば良いだろう。それくらいがあなた方に出来る関の山だ。八つ当たりされる学術会議の側は、いい迷惑でしかないだろうが。
そもそも今回、日本のメーカーの社長や重役連中達は、学術会議について全くコメントしていないではないか。もう既に中国との争いでは決着が付いているのを、彼らは重々知っているからだ。日本の完全なる敗北だ。残念な事だが、これまでメーカーの技術者達を、安月給で散々こきつかって、リストラで切り捨てて来た結果なのだから、仕方がない。しかし、負けた後でも、中国との関係は永久に続く。本文のように威勢よく喚き散らしている連中から、将来は最初に、悲惨な運命を辿って行くのではないのか?少しは、自分自身の身の振り方も心配した方が良いと、私は思うのだが。
(引用始め)
慣例を破り瞞し討ちの猿芝居にしたのは学術会議だ
2020年10月30日 18:30
八幡 和郎
日本学術会議の梶田隆章会長らは29日、記者会見を開いて、「学術会議の運営に著しい制約になっている」「青天のへきれきともいうべき事態」「(政府と)未来志向の対話を行っていく上で、任命拒否問題が大きな妨げになる」といっている。
しかし、これは、まず、事実関係に反する。2014年の任命の時には、最終的には全員を任命しているが、丹念に1人1人の推薦理由をヒアリングし、2016年の定員補充のときは一部を拒否し、2017年の任命のときは定員以上の人数の推薦をさせている。
そうした経緯を通じて、政府と学術会議の間では、内閣が一定の範囲で介入することについて習慣ができあがっていたのである。
それを山極寿一前会長が政府に喧嘩を売ったのが今回の事件だ。もちろん、政府にも、推薦に先立って説明がないことなど先回りして釘を刺さなかったミスはあるが、基本的には山極氏のだまし討ちだ。このような掟破りは氏が研究するゴリラの世界でも許されまい。
また、梶田会長の理屈も学者とは思えぬ非論理的なものであり、学者らしく世間の常識に沿わぬ唯我独尊なものだ。
人事案が上部機関から拒否されて空席になって業務に支障が出たら、速やかに別の名前をもって協議するのが普通だ。理由を説明されないと「代案を持って行けない」などと言っても、「自分で考えろ」と突き返される。そして今度はそれを「気に食わない」といって横になってふて寝したら「どうぞ御勝手に」と突き放されるだけだ。
学術会議会長として抵抗するのは勝手であるが、それなら、ストライキでも全員辞任でもやればよろしい。法律を変えて組織を廃止される可能性も覚悟して戦えばいい。どうなるかは、選挙を通じて国民が決める。
いずれにせよ、学術会議が廃止されたら学問の自由がなくなるわけでもなんでもない。学者の業界団体として新学術会議のようなものを結成して、会費を集めて運営し、予算ももらわず、いまの六本木の一等地の事務局も出て、正々堂々と政治活動すればいい。
(引用終わり)
相田です。まだ右翼達に伝える事が残っているが、それは次回とする。篠田英朗が触れていた、中曽根と学術会議との「ディール」についてまだ書いていない。それほど大した内容ではないが。
相田英男 拝